2021ブエルタ・ア・エスパーニャでは、イネオスのエースの一人リチャル・カラパスがラスト2kmで失速してしまうという事態が発生した。
まさか、昨年準優勝のリチャル・カラパスが遅れるとは~。
なんとか、集団の最後尾に復帰しかけたのだけど、総合勢のラストスパートで更に離れてしまう。
ゴールは、38位だった。だが、ゴール後にもリチャル・カラパスには更なる悲劇が待っていた。
ゴール後に
第2ステージの落車で遅れた、アダム・イェーツがしっかりと先頭でレースをしている時に、リチャル・カラパスは集団最後尾から切れてしまう。
これには、誰もが驚いたことだろう。カラパスはプリモッシュ・ログリッチのグループから1分遅れてゴール。
だが、ゴール後に20秒のペナルティが与えられてしまう。
ライダーは、フニッシュから7.6km離れたピコン・フランコへの最後の登りが始まるまで、食べ物や飲み物の補強を受けることが出来る。
だが、カラパスは指定されたゾーン以外での許可されない補給を行ったとしてUCI審査員からペナルティを受けてしまう。更に、200スイスフランの罰金も一緒だ。
これにより、カラパスは総合23位から27位に後退。トップから2分15秒遅れとなってしまう。
チーム内で見てみると
- エガン・ベルナル 22位→9位 57秒遅れ
- アダム・イェーツ 40位→16位 1分21秒遅れ
- リチャル・カラパス 23位→27位 2分15秒遅れ
これはトップから考えた場合のタイム差だ。
プリモッシュ・ログリッチとのタイム差では
- エガン・ベルナル 27秒遅れ
- アダム・イェーツ 51秒遅れ
- リチャル・カラパス 1分45秒遅れ
こうなってしまうと、カラパスはエース待遇から外れてしまいそうだ。だが逆に、山岳でアタックが掛けやすいかもしれない。
イネオスとしては、ベルナルとイェーツのためにカラパスが先にアタックをかける作戦に切り替えるだろう。
リチャル・カラパスは、第1週の最終日、第9ステージ山岳ステージまで我慢しておかないといけない。それまでに体調を回復させることが優先だ。
これで終わるカラパスではないだろう。
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