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2023 イツリア・バスクカントリー第4ステージ  最後の登りで抜け出したのは?

海外情報
Photo credit: Iker Merodio on VisualHunt.com
この記事は約18分で読めます。

第3ステージの最後の登りはユイの壁かと思われるほどの激坂。

最後は、ヨナス・ヴィンゲゴーが2秒差をつけてゴールしたけれど、後方のライダーはかなり苦労したそうだ。

総合順位はヨナス・ヴィンゲゴーがBahrain Victoriousのミケル・ランダを5秒リードしてトップに立っている。

第4ステージも最後に登りが待っているが、下ってゴールとなる。平均勾配が6.3%あるので、今度は大集団でクリアーということはないだろう。

 

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第4ステージ  サントゥルツィ~サントゥルツィ 175.7km

コースプロフィール photo itzulia.eus

 

サントゥルツィの港湾都市はビルバオの港であり、スタートとフニッシュ地点となる。

ビルバオの南の内陸部を訪れる4つの山岳ポイントがある。ステージ前半の100kmに山岳ポイントがある。

決勝は、フィニッシュから約25km の地点から始まるラ アストゥリアーナへの最後の上り坂となる。頂上からゴールまでは15km。少人数での到着となりそうだけど、ゴールに残るライダーは誰だろうか?

 

  1. 3級山岳 Malkuartu  2.4km・6.7%
  2. 3級山岳 Santa Koloma  2.1km・8.1%
  3. 3級山岳 Bezi  3.9km・5.6%
  4. スプリントポイント Santurtzi
  5. スプリントポイント Larigada
  6. 2級山岳 ラ アストゥリアーナ  7.4km・6.3%

 

スタート前

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

第4ステージスタート時の4賞は

  • 総合 ヨナス・ヴィンゲゴー Jumbo-Visma
  • ポイント賞 アレックス・アランブル Movistar Team
  • 山岳賞 ジョン・バレンテクスア  Caja Rural – Seguros RGA
  • 新人賞 マッティオ・モスケッティ Trek-Segafredo

 

5人の逃げ

5人が逃げている。残り78.2kmで6分7秒差。ハーム・ファンフックが総合で6分22秒なので最もタイムが良い。

  1. ハーム・ファンフック Team DSM
  2. ヨナタン・カイセド EF Education-EasyPost
  3. ナットネル・テスファション Trek-Segafredo
  4. ジョン・バレンテクスア  Caja Rural – Seguros RGA
  5. アラン・ジュソーム TotalEnergies

 

3級山岳 Bezi  3.9km・5.6%

集団はJumbo-Vismaに代わってINEOS Grenadiersのルーク・フラップが先頭に立って牽引している。

 

先頭は4分52秒差と急速にタイム差を縮められていく。これで、ステージ優勝の望みはなくなった。3級山岳頂上まで残り1km。

 

3級山岳ポイントを通過。

  1. ジョン・バレンテクスア  Caja Rural – Seguros RGA 4ポイント
  2. アラン・ジュソーム TotalEnergies 2ポイント
  3. ハーム・ファンフック Team DSM 1ポイント

 

ハーム・ファンフックは、2023年Lotto Soudalから、Team DSMに移籍している。このまま逃げ切れば総合ジャンプアップだけれど、後ろはステージ優勝を狙うINEOS Grenadiersが許さない。

 

集団牽引にTeam Jayco AlUlaも加わる。これは、サイモン・イェーツのためだ。

 

エガン・ベルナルは集団先頭付近にいる。

 

集団は横に広がる。新城幸也の姿は右側のBahrain Victoriousの4番手。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、しっかりと集団先頭付近に位置している。

 

集団後方で落車。

  • フェリックス・グロスチャートナー UAE Team Emirates 
  • ハイム・レームライズ Jumbo-Visma

 

 

ハイム・レームライズは、肘から出血。

 

スプリントポイント Santurtzi

先頭集団は市街地に。

 

ここがスプリントポイントかな。

 

集団は残り42.1kmで2分18秒と縮めてきた。これは登りまでに捕まえてしまうのか。

 

UAE Team Emiratesのフェリックス・グロスチャートナーは落車から集団復帰しているが、ジャージはボロボロ。左腕からも出血している。

 

横一線で集団は進んでいる。

 

残り33.7kmで1分7秒差と厳しい。

 

先頭は登りでばらけてきた。

 

12秒差となり、後ろに集団が迫る。

 

先頭からTrek-Segafredoのナットネル・テスファションが最後の粘りを見せる。

 

 

集団はスプリントポイントを狙っている。

 

スプリントポイント Larigada

先頭に、集団が追いついてきた。スプリントポイントまで届きそうにない。

 

先頭は捕まり、ヨナス・ヴィンゲゴー、ヨン・イサギレがスプリント。

 

ここはヨナス・ヴィンゲゴーが素晴らしいスプリントを見せた。

  1. ヨナス・ヴィンゲゴー Jumbo-Visma 10ポイント・3秒
  2. ヨン・イサギレ Cofidis 6ポイント・2秒

 

集団はTeam Arkéa Samsicが引いている。

 

2級山岳 ラ アストゥリアーナ  7.4km・6.3%

EF Education-EasyPostのエスデバン・チャベスが先頭に立つ。

 

エスデバン・チャベスは、リチャル・カラパスを引いている。

 

カラパスの後ろには、ヨナス・ヴィンゲゴーがぴったりとマーク。

 

エスデバン・チャベスの引きが続く。

 

おっと、ここでリゴベルト・ウランが後ろから先頭に出た。

 

エスデバン・チャベスは、アシスト終了で下がっていく。

 

リゴベルト・ウランがスパート。

 

この引きで、リチャル・カラパスがアタック!

 

頂上まで5.6kmもあるがカラパスは持つのか。

 

あっと、カラパスをかわしてヨナス・ヴィンゲゴーがアタックだ。

 

カラパスはついていけない。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、あっと言う間に後続を引き離す。ゴールまで20kmあるが単独で行くつもりなのか。

 

後ろは、AG2R Citroën Teamのフェリックス・ゴール。ミケル・ランダと続いている。

 

ここで総合2位のミケル・ランダ(Bahrain Victorious)が追いついた。

 

ランダは5秒遅れなので、離される訳にはいかない。

 

後ろは、かなり離れた。

 

後続は

  1. エンリク・マス Movistar Team
  2. ダヴィ・ゴデュ Groupama – FDJ
  3. フェリックス・ゴール AG2R Citroën Team
  4. セルジオ・イギータ BORA-hansgrohe

 

後続はかなりまとまった。だが、27秒離されている。

 

二人は頂上手前に。

 

ヨナス・ヴィンゲゴー先頭で越える。

  1. ヨナス・ヴィンゲゴー Jumbo-Visma 6ポイント
  2. ミケル・ランダ Bahrain Victorious 4ポイント
  3. エンリク・マス Movistar Team 2ポイント
  4. ジェームス・ノックス Soudal – Quick Step 1ポイント

 

二人でゴールまで届くか。ここからは下りだ。

 

残り11.4mで27秒差。

 

残り6.9kmで23秒。少しずつタイム差を削られる。

 

残り4.2kmで25秒。ギリギリか。

 

残り2.2km。後続はSoudal – Quick Stepのジェームス・ノックスがマウロ・シュミットのために引く。

 

残り1.4km。15秒差。

 

二人がゴール前に帰ってきた。

 

最後のカーブを曲がってスプリント開始。

 

後ろに集団が迫ってくる。迫力あるシーンだ。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーが後ろを確認した。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーがミケル・ランダを下した~!

残り20kmからのアタックで、ついてこれたのはミケル・ランダだけ。最後も前を走らせることなくスプリントも完勝。ミケル・ランダとのタイム差を12秒まで広げることに成功した。

ツールを目指すヨナス・ヴィンゲゴーだが、仕上がりは順調すぎる。残るステージは迎え撃つ走りとなるかもしれない。

 

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リザルト

ヨナス・ヴィンゲゴーのコメント

最後の登りはいい感じだった。最後の上りで何度かアタックがあったんだけど、そのときに思ったのは、なぜ自分で行かないのか、ということ。

それでもランダは僕についてきてくれて、うまく連携できた。それでも彼らは近づいてきたが、幸いにも僕はスプリントを制することができた。とてもうれしいよ。

今日はとてつもなく強いと感じた。チェイサーたちがあんなに接近してきたのは残念だ。30秒のリードを奪っておきたかったからだ。

ミケル・ランダには気をつけなければいけなかった。彼はとても強いですから。明日はトリッキーなステージになる。ここでの勝負は秒単位だ。だから、途中で3つのボーナスを獲得できたのはよかった。それはとても価値のある可能性があるからだ。

第4ステージリザルト

RnkRiderTeamUCI Time
1
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma50
13″
4:22:26
2
 LANDA Mikel
Bahrain – Victorious30
6″
,,
3
 SCHMID Mauro
Soudal – Quick Step25
4″
0:02
4
 SOBRERO Matteo
Team Jayco AlUla20 ,,
5
 MCNULTY Brandon
UAE Team Emirates15
1″
,,
6
 URÁN Rigoberto
EF Education-EasyPost10 ,,
7
 GAUDU David
Groupama – FDJ8 ,,
8
 GALL Felix
AG2R Citroën Team6 ,,
9
 CHAMPOUSSIN Clément
Team Arkéa Samsic3 ,,
10
 SKJELMOSE Mattias
Trek – Segafredo1 ,,
11
 BUCHMANN Emanuel
BORA – hansgrohe  ,,
12
 HIGUITA Sergio
BORA – hansgrohe  ,,
13
 IZAGIRRE Ion
Cofidis 
2″
,,
14
 LANGELLOTTI Victor
Burgos-BH  ,,
15
 MAS Enric
Movistar Team  ,,
16
 KNOX James
Soudal – Quick Step  ,,
17
 DE LA PARTE Víctor
TotalEnergies  ,,
18
 BIZKARRA Mikel
Euskaltel – Euskadi  ,,
19
 YATES Simon
Team Jayco AlUla  ,,
20
 RODRÍGUEZ Cristián
Team Arkéa Samsic  ,,
21
 CATTANEO Mattia
Soudal – Quick Step  ,,
22
 ARANBURU Alex
Movistar Team  0:46
23
 FRAILE Omar
INEOS Grenadiers  ,,
24
 LASTRA Jonathan
Cofidis  ,,
25
 SÁNCHEZ Luis León
Astana Qazaqstan Team  ,,
26
 ARRIETA Igor
Equipo Kern Pharma  ,,
27
 CHAVES Esteban
EF Education-EasyPost  ,,
28
 LÓPEZ Juan Pedro
Trek – Segafredo  ,,
29
 VALTER Attila
Jumbo-Visma  ,,
30
 BAGIOLI Andrea
Soudal – Quick Step  ,,

総合

RnkPrev▼▲RiderTeamUCI Time
11
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma8
25″
17:08:56
22
 LANDA Mikel
Bahrain – Victorious 
15″
0:12
33
 GAUDU David
Groupama – FDJ 
4″
0:31
44
 SOBRERO Matteo
Team Jayco AlUla 
6″
0:33
55
 IZAGIRRE Ion
Cofidis 
2″
,,
66
 MAS Enric
Movistar Team 
4″
0:36
77
 SKJELMOSE Mattias
Trek – Segafredo  0:37
811▲3
 MCNULTY Brandon
UAE Team Emirates 
1″
0:38
912▲3
 YATES Simon
Team Jayco AlUla  0:39
1013▲3
 KNOX James
Soudal – Quick Step 
3″
0:46
1115▲4
 HIGUITA Sergio
BORA – hansgrohe  0:47
1217▲5
 URÁN Rigoberto
EF Education-EasyPost  0:49
1319▲6
 GALL Felix
AG2R Citroën Team  0:50
1422▲8
 BUCHMANN Emanuel
BORA – hansgrohe  1:04
1525▲10
 CATTANEO Mattia
Soudal – Quick Step  1:07
1627▲11
 DE LA PARTE Víctor
TotalEnergies  1:12
1730▲13
 RODRÍGUEZ Cristián
Team Arkéa Samsic 
1″
1:19
188▼10
 ARANBURU Alex
Movistar Team  1:23
199▼10
 BAGIOLI Andrea
Soudal – Quick Step  ,,
2036▲16
 SCHMID Mauro
Soudal – Quick Step 
10″
1:39
2120▼1
 VALTER Attila
Jumbo-Visma  1:42
2221▼1
 LÓPEZ Juan Pedro
Trek – Segafredo 
2″
,,
2326▲3
 CHAVES Esteban
EF Education-EasyPost 
1″
1:56
2431▲7
 MARTÍNEZ Daniel Felipe
INEOS Grenadiers 
3″
2:04
2532▲7
 SÁNCHEZ Luis León
Astana Qazaqstan Team  2:07
2633▲7
 TAARAMÄE Rein
Intermarché – Circus – Wanty  ,,
2729▲2
 DE LA CRUZ David
Astana Qazaqstan Team  2:17
2838▲10
 CHAMPOUSSIN Clément
Team Arkéa Samsic  2:18
2935▲6
 LASTRA Jonathan
Cofidis  2:23
3037▲7
 OOMEN Sam
Jumbo-Visma  2:57

ポイント賞

RnkPrev▼▲RiderTeamPoints
12▲1
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma67
23▲1
 LANDA Mikel
Bahrain – Victorious50
34▲1
 GAUDU David
Groupama – FDJ37
46▲2
 SOBRERO Matteo
Team Jayco AlUla37
59▲4
 SCHMID Mauro
Soudal – Quick Step36
61▼5
 ARANBURU Alex
Movistar Team34
713▲6
 MCNULTY Brandon
UAE Team Emirates32
88
 SKJELMOSE Mattias
Trek – Segafredo28
911▲2
 IZAGIRRE Ion
Cofidis26
105▼5
 HAYTER Ethan
INEOS Grenadiers25

山岳賞

RnkPrev▼▲RiderTeamPoints
11
 BARRENETXEA Jon
Caja Rural – Seguros RGA29
26▲4
 JOUSSEAUME Alan
TotalEnergies11
32▼1
 ZIMMERMANN Georg
Intermarché – Circus – Wanty10
43▼1
 CAVAGNA Rémi
Soudal – Quick Step9
54▼1
 LATOUR Pierre
TotalEnergies7
65▼1
 JUARISTI Txomin
Euskaltel – Euskadi7
7 
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma6
813▲5
 LANDA Mikel
Bahrain – Victorious5
97▼2
 RODRÍGUEZ Cristián
Team Arkéa Samsic4
109▼1
 MOLLEMA Bauke
Trek – Segafredo3

新人賞

RnkPrev▼▲RiderTeamTime
11
 SKJELMOSE Mattias
Trek – Segafredo17:09:33
23▲1
 MCNULTY Brandon
UAE Team Emirates0:01
34▲1
 GALL Felix
AG2R Citroën Team0:13
42▼2
 BAGIOLI Andrea
Soudal – Quick Step0:46
58▲3
 SCHMID Mauro
Soudal – Quick Step1:02
65▼1
 VALTER Attila
Jumbo-Visma1:05
79▲2
 CHAMPOUSSIN Clément
Team Arkéa Samsic1:41
810▲2
 ARRIETA Igor
Equipo Kern Pharma2:35
97▼2
 LEKNESSUND Andreas
Team DSM3:40
106▼4
 HIRSCHI Marc
UAE Team Emirates4:00
こちらはハイライト動画

 

コメント

  1. 毎日読者K より:

    ランダはヴィンゲゴーに唯一ついていけて、肉体も絞れてて調子いいですねー。

    カラパスはアシストのしてもらってるはずのチャベスより順位下ですね。まだ絞りきれて無いから、得意の一発狙いでしょうか。

    最後は追走との距離もはかりながら、珍しい軽量クライマー同士のスプリントバトル。ゴール前全部前ひっぱって王者の走りで見応えありましたね〜!いつも投げキスでウイニングセレブレーションしてるヴィンゲゴーも、マッチスプリントは気合が入ったのでしょうかガッツポーズでしたね〜!

    • ちゃん より:

      Bahrain Victoriousは、ペッリョ・ビルバオが呼吸器感染症でリタイヤしたのが痛かったですね。
      これで、ランダ一択となったけれど、思いのほか調子がいい。ランダはツール・ド・フランス出場だけど、いい感じで仕上がっているのでは。

      カラパスは、まだまだ仕上がりは遅いでしょうね。エスデバン・チャベスの予定レースは決まっていないけれど、ジロなのかツールなのか気になる所です。

      ヨナス・ヴィンゲコーは本当に強い。下りで、後ろのメンバーにTeam Jayco AlUla二人、BORA-hansgrohe二人、Soudal – Quick Step二人もいたのに逃げ切るのは素晴らしい。
      ランダはあまり引いてなかったですからね。強さが光ってます。

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