アルゼンチンで開幕したブエルタ・ア・サンファン。風の強いステージだったが、10人の逃げを捕まえ、レースは予定通りと言った感じでスプリントに向かう。
ファビオ・ヤコブセンでスプリント勝利を狙うSoudal – Quick Stepは万全なトレインを組んでゴールを目指していた。
だが、ゴール後にレムコ・エヴェネプールは怒りをあらわす。
危険な状況
According to Sporza, Remco inquired with the race organisation if everyone could receive the same time after the stage.
“It was hectic and dangerous, I almost rode into a women.” #VueltaSJ2023https://t.co/2ygmsmzlmi
— Benji Naesen (@BenjiNaesen) January 22, 2023
ゴール後に、レムコ・エヴェネプールは怒りが収まらない。
ゴール前でSoudal – Quick Stepは、ヤン・ヒルト、レムコ・エヴェネプール、イヴ・ランパールトルト、ミケル・モルコフ、ファビオ・ヤコブセンと完璧な並び。
さらに、2km手前からレムコ・エヴェネプールが先頭を引き、誰も前に出さないハイスピード走行を見せる。いつもの勝ちパターンだ。
だが、ラスト1kmで思わぬ落とし穴が。
This is where it went wrong for Jakobsen. #VueltaSJ2023
Road split in half, causing Remco & Jakobsen to be disconnected from the Quick-Step train, after which they lost 20-25 positions. 📉 pic.twitter.com/7Oj27umjmS
— Benji Naesen (@BenjiNaesen) January 22, 2023
赤矢印は、ファビオ・ヤコブセンだが、約25人が反対側の車線に進んでしまった。中央分離帯の上には観客がおり、交通整理員が旗を振っていることもない。
更に、手前の男性は道路を横切ろうとしている。
これでは、単なる分離帯と思って反対に進んでもおかしくない状況だ。しかも、分離帯と言えば事故が起こりやすい場所。何故、こんな状況をレース主催者はほっておいたのだろうか?
抗議するレムコ
チームは完璧に機能した。私たちは決められたチーム戦術を実行した。
しかし、最後の数kmでは、合図の不具合が混乱を引き起こしていますね。
慌ただしく、危険な状態だった。もう少しで女性にぶつかるところでしたよ。
ミケル・モルコフが言ったように、ゴールから1.2kmのところで、どこを走っていいのかわからないような、人々がまだ横断しているような場所があるのは、あってはならないことだ。
ファビオ・ヤコブセンは左か右かといったコミュニケーションミスでスプリントをすることができなかったのだ。最後の1kmのは、おそらく受け入れがたいものだっただろう。
自らレースマネジメントに踏み切ってましたね。陪審員に抗議していたように見えましたが。
変な状況だから、みんな同じ時間になるのか知りたかったんだ。パニックになったわけではないけど、横断している人たちにびっくりしてしまった。
リードアウトとは、何も考えずに頭をすっきりさせて加速すること。私は少し動揺していたので、大丈夫なのかと聞きたくなった。このことから教訓を学ぶ必要がある。
もし、事故が起こっていたら大惨事になっていただろう。UCIはもう少しレース組織に対して、安全面の確認を行ったほうが良いのではないだろうか。
2020年のブエルタ・ア・サンファンでは、ファンが乗りだして応援していてレムコ・エヴェネプールは落車に巻き込まれている。
何度も同じようなミスをしてはならない。
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