UAE Team Emirates – XRGのタデイ・ポガチャルは、2025 ツール・ド・フランスでステージ4勝をあげた。
通常の選手ならば傑出した勝ち方だけど、昨年6勝をあげたタデイ・ポガチャルとしては少ないともいえる。
Tudor Pro Cycling Teamのマイケル・ストーラーは、ポットキャストでタデイ・ポガチャルがわざとステージを取らなかった時があると言っている。
タデイ・ポガチャルがステージを事実上放棄したと言うのだ。その理由とは?
タデイ・ポガチャルの決断か?
Tudor Pro Cycling Teamのマイケル・ストーラーは、第6ステージで3位、第10ステージで5位となっている。
今回チームからは、フリーの立場を貰っていて逃げたのは自分の考えからだったと語っている。面白い発言は36分くらいから。
今回のツール・ド・フランスは一人のライダーに支配されていたね。それがタデイ・ポガチャルだけど、彼のようなライダーが後ろから追ってくるのは嫌な感じ? フラストレーションを感じる? 「タデイうざい」って。それとも諦めに近い感じなのかな?
うん、少しはね。スタート直後から逃げてたら彼に勝てると証明できる感じ。だけど、第14ステージではテイメン・アレンスマンだけがタデイ・ポガチャルに勝てた。
でも、ちょっと変な話だよね。少なくとも一日、タデイがそのステージで勝たないと決めたという情報をもっていたからね。
チームに一日中、全開で走らせておいて、最後の登りでステージ優勝を諦めるなんて、ちょっと変だと思う。
そう、第19ステージのラ・プラーニュへのステージは脚力がなかったのかもしれないが、テイメン・アレンスマンが勝った第14ステージでは、残り3kmくらいで「ステージは諦めた」と言ったんだ。
それでもステージ優勝を狙わないなら、事前に決めておくべきだ。逃げ集団を逃がして、チーム全体を消耗させないように。もしかしたら自分もそうするかもしれないけど、個人的にはそうするほうが理にかなっていると思う。
タデイがステージを取らなかった理由には、どうやらフランスのファンからブーイングが響いたようだ。そこでチームは、フランス人を味方につけるためには、タデジが優勝しないほうがいいと判断した。
ああ、第18と19ステージもそうだったね。まわりから見ると奇妙な戦術だった。チームはステージを狙っていたように見えたけれど、タデイも疲れていたように見えた。
そう、彼らはそれを最終週にも持ち込んだ。すべてに勝ちたいわけではないのだと。
タデイ・ポガチャルがステージを狙わなかったのは、今後のことも考えてのことだったのかもしれない。タデイ・ポガチャルの性格からすると、全てのレースで全力を尽くすことができないのは退屈極まりないだろう。
フランスファンに遠慮しているならば、現在ツール21勝しているけどマーク・カヴェンディシュの35勝を抜くのは難しくなるかも。
今年は、ヨナス・ヴィンゲゴーにバットデイが2日あった。それがなければ、もう少しタイム差が少なったはず。
ここは、来年ヨナス・ヴィンゲゴー、レムコ・エヴェネプールに頑張って貰ってレース終盤でも競って貰えれば、タデイ・ポガチャルも気兼ねなくステージ優勝が狙えるはず。
現在、キャリア最高の強さを誇るタデイ・ポガチャルだけど永遠に続く訳ではない。エディ・メルクスの時のように、競うライバルがいたほうが勝利数は増えるだろう。
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