2024 ティレーノ〜アドリアティコ第5ステージ　山岳ステージ1日目でヨナス・ヴィンゲゴーは?

ティレーノ〜アドリアティコは、ついに山岳2日連続の山岳ステージへと突入する。

ここまで、なりを潜めていたクライマーがついに、その足を見せる時だ。

 

第5ステージ トッリチェッラ・シクラ～ヴァッレ・カステッラーナ146km

 

超級山岳サン・ジャコモ峠に向かう途中も、かなりの登りとなっている。獲得標高は、3,015m。

初日のゴールは誰が落とすだろうか。最初にゴールしたライダーがリーダージャージとなるだろう。

 

1. 山岳ポイント　カステッラーナ 7.7km・4.5%
2. スプリントポイント　Campli
3. 超級山岳　サン・ジャコモ峠 　11.9km・6.2%

 

スタート前

ヨナス・ヴィンゲゴーは、動いてくるだろうか。

 

第5ステージのスタート時の4賞着用選手は

• 総合　ジョナサン・ミラン　Lidl – Trek
• ポイント賞　ジャスパー・フィリップセン　Alpecin-Deceuninck
• 山岳賞　ダヴィテ・バイス　Team Polti Kometa
• 新人賞　フアン・アユソー　UAE Team Emirates

 

なんと、オフィシャルスタートからジャスパー・フィリップセンが猛烈にスパート。

 

あわてて、パラパラとライダーが追いついてくる。

 

しかし、ジャスパー・フィリップセンは残り137kmで捕まる。

 

リーダージャージのジョナサン・ミランは切れている。後ろはIntermarché – Wantyのビニヤム・ギルマイ。

 

6人の逃げ

残り136kmで6人が逃げに。

1.  アレッサンドロ・デマルキ (Team Jayco AlUla)
2.  フィリッポ・ガンナ (INEOS Grenadiers)
3.  アンドレア・ヴェンドラーメ (Decathlon AG2R La Mondiale Team)
4.  イバン・ガルシア (Movistar Team)
5.  ダミアン・ホーゾン(Q36.5 Pro Cycling Team)
6.  サイモン・クラーク (Israel – Premier Tech)

 

さらに4人がジョイン。

1. カスパー・アスグリーン　Soudal – Quick Step
2. マグナス・コルトニールセン　Uno-X Mobility
3. クレマン・デイヴィー　Groupama – FDJ
4. ニッコロ・ボニファツィオ　Team Corratec – Vini Fantini

 

山岳ポイント　カステッラーナ 7.7km・4.5%

ポイント獲得順位は

1. ダミアン・ホーゾン(Q36.5 Pro Cycling Team)　5ポイント
2.  フィリッポ・ガンナ (INEOS Grenadiers)　3ポイント
3. カスパー・アスグリーン　Soudal – Quick Step　2ポイント
4. マグナス・コルトニールセン　Uno-X Mobility　1ポイント

 

残り83.5kmで1分22秒差。

 

集団は、Team Visma | Lease a Bikeのディラン・ファンバーレが引いている。

 

先頭からイバン・ガルシアが少し遅れ気味。

 

タイム差は、足のあるライダーばかりなので与えられない。残り67.7kmで1分8秒差。もっともタイムが良いのはSoudal – Quick Stepのカスパー・アスグリーンで31秒差。

 

残り61.4km。元世界タイムトライヤル王者のフィリッポ・ガンナも入っており、そう簡単に捕まるとは思えない。ただ、それは勾配の緩い場面までだ。逃げ切るには、もったタイム差がないと。

 

私が見ている時には、ディラン・ファンバーレが引いている場面しかないのだけど、タイム差を保っている。Team Visma | Lease a Bikeは、ロベルト・ヘーシンクが転倒でリタイヤしているのが痛い。

 

スプリントポイント　Campli

フィリッポ・ガンナがトップでスプリントポイントを通過。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、動いてくるか。

 

残り45.6km。各チームが山岳に備えて一気に引き始めた。

 

集団は400m後ろ。逃げのスペシャリストのマグナス・コルトニールセンもいるが、逃げ切るのは無理だ。

 

EF Education-EasyPostも引いている。

 

ポイント賞ジャージのジャスパー・フィリップセンは、集団後方。

 

超級山岳　サン・ジャコモ峠 　11.9km・6.2%

長い山岳が始まった。

 

山岳賞ジャージのダヴィテ・バイスも集団から切れている。

 

先頭から切れたニッコロ・ボニファツィオが集団に捕まる。

 

Groupama – FDJのクレマン・デイヴィーも切れて集団に捕まる。

 

先頭からDecathlon AG2R La Mondiale Teamのアンドレア・ヴェンドラーメがアタック!

 

少し引き離した。

 

カスパー・アスグリーンも捕まった。

 

集団はアッティラ・ヴァルテルが引き始めた。

 

先頭は3人に。

1.  アレッサンドロ・デマルキ (Team Jayco AlUla)
2.  アンドレア・ヴェンドラーメ (Decathlon AG2R La Mondiale Team)
3.  マグナス・コルトニールセン　Uno-X Mobility

 

フィリッポ・ガンナとサイモン・クラークも先頭から切れている。

 

フィリッポ・ガンナが捕まった。

 

フィリッポ・ガンナは集団からもきれてしまう。

 

逃げは、残り30.7kmで捕まってしまった。

 

Team Visma | Lease a Bikeのベン・トゥレットが集団を引く。

 

ベン・トゥレットの猛烈な引きから、ヨナス・ヴィンゲゴーがアタック!

 

これには、誰も反応できない。

 

これはゴールまで行くつもりだ。後ろはDecathlon AG2R La Mondiale Teamのベン・オコナー。

 

フアン・アユソー、ピドコック、ベン・オコナー、ジェイ・ヒンドレーも切れている。

 

追走は、ジェイ・ヒンドレーとベン・オコナー。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、追いつかれるだろうか。

 

後続は11秒離れている。

 

追走は

1.  テイメン・アレンスマン　 INEOS Grenadiers
2. イバン・ソーサ　Movistar Team
3. シアン・エイテブルックス　Team Visma | Lease a Bike
4. フアン・アユソー　UAE Team Emirates

 

アイザック・デルトロが追走グループに追い付きそう。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、34秒引き離した。

 

ジェイ・ヒンドレーがベン・オコナーを引き離した。

 

追走にアイザック・デルトロと前から落ちたベン・オコナーが加わる。

 

追いついたアイザック・デルトロが追走集団を引く。なんという新人だ。

 

ジェイ・ヒンドレーは、追いつかれそう。まあ下りでは一緒にいったほうがいい。

 

ジェイ・ヒンドリーが追いつかれる。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーが、猛烈なスピードで山岳ポイントを通過。

 

追走はイバン・ソーサ先頭で通過。

 

ベン・オコナーとイバン・ソーサがカーブでオーバーランしそうになる。

 

イバン・ソーサは、乗り上げてしまい遅れてしまう。

 

残り20.2kmで53秒差と変わらない。逃げ切れるか。

 

残り16.1km。57秒差と広げている。

 

砂利に突っ込みそうになったベン・オコナーは少し遅れている。

 

ベン・オコナーは追いついた。イバン・ソーサは追いついていない。

 

残り13km。タイム差54秒と保っている。下りなので集団のほうが速いかと思っていたけど、ヨナス・ヴィンゲゴーは、下りも速い。

 

残り10.5kmで54秒差。アイザック・デルトロが全開で引くがヨナス・ヴィンゲゴーとペースは変わらない。

 

これはいってしまったか。ただ、ここから登りが始まる。更に開くのか、縮まるのか。

 

テイメン・アレンスマンが追走の先頭に立つ。

 

残り5.1kmでタイム差は1分8秒差となる。

 

残り2.8km。1分11秒と開く。

 

残り1kmのゲートをヨナス・ヴィンゲゴーが通過。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーが独走でゴールに。

 

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、いつものポーズでゴール!

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、29kmの独走劇を見事に決めてみせた。誰にも文句を言わせない圧倒的な勝ち方だ。まだ3月だが、ヨナス・ヴィンゲゴーは絶好調だ。

 

チームメイトのシアン・エイテブルックスもステージ6位と気を吐いた。ヨナス・ヴィンゲゴーは、明日のクイーンステージも独走でゴールするかもしれない。

 

2位には、フアン・アユソー、3位にはジェイ・ヒンドレーが入っている。だが、総合はヨナス・ヴィンゲゴーが、フアン・アユソーに54秒差をつけてトップにたった。

 

リザルト

ヨナス・ヴィンゲゴーのコメント

すべてが完璧だった。明日のタフなステージの前に、今日試してみたかったんだ。ディラン・ファンバーレとステフェン・クライスヴァイクを終日プロトンの先頭に立たせる計画だった。

登りではアッティラ・バルテルに交代し、その後はベン・トゥレットに交代することになった。

今シーズン5勝目ですね。

今日は完走できてとても嬉しい。いい勝利だ。私の勝利は国際女性デーだった。いや、正直に言うと、知らなかったんだ。妻をサポートするための手段だったんだ。彼女がしてくれることすべてにとても満足している。

 

第5ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞