2024 パリ～ニース第6ステージ 　まさかのゴール展開に

第7ステージが短縮となったので、総合勢の争いは第6ステージでもあるかもしれない。

 

この短縮は、総合勢にとって戦術の変更をしなければならなくなるかも。ただ、第6ステージは後半下っているので逃げ切りは難しい。

勝負は、19%勾配のあるラ・コル＝シュル＝ルーの上りとなりそうだ。世界TT王者のレムコが動くか。

 

第6ステージ  シストロン～ラ・コル・シュル・ルー  198.2km

 

前半は、山岳賞ジャージのマチュー・ブルゴドーが動いてきそう。第5ステージでは、TotalEnergiesの二人が逃げにのり足は温存している。

悪魔は、ゴール手前に待っている。2級山岳ラ・コル＝シュル＝ルーだ。最大19%で、最後の1kmも7%勾配を越える。間違いなく、総合勢の戦いとなる。

 

1. 2級山岳　レーク峠 　6.7km・5%
2. 2級山岳　リュアン峠 　7km・4.6%
3. 3級山岳　ブラシェット峠  2.9km・5.2%
4. 2級山岳　ブラシェット峠 　6.3km・4.2%
5. 2級山岳　ラ・コル＝シュル＝ルー　1.8km・10.1%(max19%)
6. スプリントポイント　トゥレット＝シュル＝ルー

 

スタート前

第6ステージのスタート時の4賞着用選手は

• 総合　ルーク・プラップ　Team Jayco AlUla
• ポイント賞　マッズ・ピーダスン　Lidl – Trek
• 山岳賞　マチュー・ブルゴドー　TotalEnergies
• 新人賞　サンティアゴ・ブイトラゴ　Bahrain Victorious

 

6人の逃げ

1.  ブルーノ・アルミライル (Decathlon AG2R La Mondiale Team)
2.  クリスティアン・スカローニ (Astana Qazaqstan Team)
3.  ゲオルク・ツィンマーマン (Intermarché – Wanty)
4.  マチュー・ブルゴドー (TotalEnergies)
5. マイケル・ストーラー　Tudor Pro Cycling Team
6. ハイム・レームライズ　Team dsm-firmenich PostNL

 

2級山岳　レーク峠 　6.7km・5%

ポイント獲得順位は

1. クリスティアン・スカローニ (Astana Qazaqstan Team)　5ポイント
2.  マチュー・ブルゴドー (TotalEnergies)　3ポイント
3. ハイム・レームライズ　Team dsm-firmenich PostNL　2ポイント
4. マイケル・ストーラー　Tudor Pro Cycling Team　1ポイント

 

さらに4人がジョイン。

1. マッズ・ピーダスン　Lidl – Trek
2. マルコ・ハーラー　BORA – hansgrohe
3. ローレンス・ピティ　Groupama – FDJ
4. セドリック・ブーレンス　Lotto Dstny

 

2級山岳　リュアン峠 　7km・4.6%

ポイント獲得順位は

1. マチュー・ブルゴドー (TotalEnergies)　5ポイント
2. クリスティアン・スカローニ (Astana Qazaqstan Team)　 3ポイント
3. マルコ・ハーラー　BORA – hansgrohe　2ポイント
4. マイケル・ストーラー　Tudor Pro Cycling Team　1ポイント

 

3級山岳　ブラシェット峠  2.9km・5.2%

ポイント獲得順位は

1. マチュー・ブルゴドー (TotalEnergies)　3ポイント
2. クリスティアン・スカローニ (Astana Qazaqstan Team)　2ポイント
3. マルコ・ハーラー　BORA – hansgrohe　1ポイント

 

残り75.8kmで54秒差。

 

集団は INEOS Grenadiersが全員で引いている。

 

残り71km。 INEOS Grenadiers先頭は変わらない。

 

マチュー・ブルゴドーは、クリスティアン・スカローニとの山岳賞争いにどうやら勝ちそうだ。

 

マチュー・ブルゴドーが先頭からアタック。

 

BORA – hansgroheのマルコ・ハーラーが追従。

 

先頭二人に集団が迫る。

 

山岳ポイントまで、1kmを切ったが～。

 

二人は集団に捕まってしまう。

 

しかし、ポイント手前でマチュー・ブルゴドーとクリスティアン・スカローニがアタック!

 

マチュー・ブルゴドーがクリスティアン・スカローニを押さえて1位通過。

1. マチュー・ブルゴドー (TotalEnergies)　5ポイント
2. クリスティアン・スカローニ (Astana Qazaqstan Team)　 3ポイント
3. オマール・フライレ　 INEOS Grenadiers　2ポイント
4. ローレンス・デプルス　 INEOS Grenadiers　1ポイント

 

残り41km。集団は割れている。

 

残り39.1km。第2集団が追いついてきそうだ。

 

残り37km。6秒差なので合流となる。

 

残り30.6km。ゴールラインに集団が向かう。

 

残り1周

Soudal – Quick Stepのヨセフ・チェルニー先頭で通過。

 

2級山岳　ラ・コル＝シュル＝ルー　1.8km・10.1%(max19%)

ここでBORA – hansgroheが先頭に立つ。

 

さあ、プリモッシュ・ログリッチがアタックだ。

 

プリモッシュ・ログリッチに、UAE Team Emiratesのブランドン・マクナリティが反応する。

 

レムコは、少し離されている。

 

プリモッシュ・ログリッチが独走となるか。

 

だが、Bahrain Victoriousのサンティアゴ・ブイトラゴ、Soudal – Quick Stepのレムコもプリモッシュ・ログリッチに追い付く。少し前のステージでは調子が悪いと言っていたプリモッシュ・ログリッチ。追いつかれるというのは本調子ではない。

 

レムコは、後ろを確認。

 

ここで、Team Visma | Lease a Bikeのマッテオ・ヨルゲルソンがアタック!

 

誰も反応していない。

 

早くも、マッテオ・ヨルゲルソンは13秒もリードしている。

 

集団は絞られている。

 

マッテオ・ヨルゲルソンがスプリントポイントを獲得。

 

レムコが先頭で追う。

 

レムコが2位通過。

1. マッテオ・ヨルゲルソン　Team Visma | Lease a Bike 10ポイント
2. レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step　6ポイント
3. サンティアゴ・ブイトラゴ　Bahrain Victorious　4ポイント
4. マティアス・スケルモースイェンセン　Lidl – Trek　2ポイント

 

あっと、後ろでBahrain Victoriousのサンティアゴ・ブイトラゴが滑っている。

 

サンティアゴ・ブイトラゴは落車だ。

 

なんとか立ち上がって走り出しているが、追いつくのは難しい。

 

残り27.1kmでLidl – Trekのマティアス・スケルモースイェンセンがアタック。

 

これにUAE Team Emiratesのブランドン・マクナリティがジョイン。

 

マッテオ・ヨルゲルソンは、後続まで11秒。集団まで20秒を稼ぎ出した。

 

後続の二人が追いついてきた。

 

Bahrain Victoriousのサンティアゴ・ブイトラゴはサポートカーを呼んでいる。バイク交換だ。総合2位から転落となりそう。

 

残り22km。ブランドン・マクナリティは積極的に引く。

 

スプリントポイント　トゥレット＝シュル＝ルー

ここはマッテオ・ヨルゲルソンがトップ通過。

 

集団はレムコ・エヴェネプールが引いている。残り20.9kmで13秒差。

1. マッテオ・ヨルゲルソン　Team Visma | Lease a Bike 10ポイント・6秒
2. マティアス・スケルモースイェンセン　Lidl – Trek　6ポイント・4秒
3. ブランドン・マクナリティ　UAE Team Emirates　4ポイント・2秒

 

残り19.4km。19秒差とじわりと広がる。雨の下りとなっているので無理はできない。

 

なんと残り11.9kmで46秒と開いた。リーダーのルーク・プラップは総合トップの座があやういのに全く気にしていないかのようだ。

 

残り11.7km。このままいくとブランドン・マクナリティが総合トップとなる。

 

残り9.3km。50秒と開く。追走最後尾はTeam Visma | Lease a Bikeのウィルコ・ケルデルマン。

 

残り4.7km。タイム差は54秒に。

 

3人はゴールに戻ってくる。

 

ブランドン・マクナリティは、牽制なしでゴールまで走らないといけない。

 

ゴール手前でマティアス・スケルモースイェンセンがアタック!

 

2人を大きく引き離した。

 

マティアス・スケルモースイェンセンがラストスパート。

 

ゴール手前から、勝利の十字を切った。

 

マティアス・スケルモースイェンセンが見事な勝利だ。

 

最後は天に指さしてゴール。好調なマティアス・スケルモースイェンセンが今シーズンの初勝利だ。

 

残り2kmから先頭を引き続けたレムコ・エヴェネプールが52秒差の4位でゴール。

 

プリモッシュ・ログリッチのアタックは実らず。リーダージャージのルーク・プラップは、抵抗することなくジャージを明け渡している。

明日の短縮されたクイーンステージで逆転はあるのだろうか。UAE Team Emiratesのブランドン・マクナリティがリーダージャージで、全員を迎え撃つことになる。

 

リザルト

マティアス・スケルモースイェンセンのコメント

とてもうれしいし、驚いている。一日中いい感じだったけど、特別な日だった。運も必要だった。今日はチームが完璧な仕事をしてくれた。

マッズ・ピーダスンが序盤の逃げで捕まった後、彼は働き続けた。その後、効果的にフィニッシュできてよかった。

決勝でヨルゲンソンが逃げ切った後、追走は来なかったですね。

レムコやプリモシュのような他の選手たちが差を詰めてくると思ったんだ。だから自分でやってみたんだ。ブランドンと一緒にギャップを縮めることができた。それから戦術的にうまく立ち回ることができた。

このような勝ち方はあまりいいものではない。他の選手はもっと強かった。だから、総合優勝はまだ無理だと思う。もちろん、サイクリングではもっと大きな奇跡がすでに起こっている。いずれにせよ、僕の調子はいい。

 

2位のマッテオ・ヨルゲルソンのコメント

特に雨で寒くなることはわかっていた。そうなるといつも大変なんだ。逃げ集団が逃げ切るまでに長い時間がかかった。それからINEOS Grenadiersもハイペースを強いられた。とてもタフな1日になった。

フィナーレでは、レムコ・エヴェネプールとプリモッシュ・ログリッチが最後の急勾配でアタックしてくることはわかっていた。私自身はむしろ絶望の瞬間を狙った。

幸運なことに、私は正しい瞬間を選んだ。あの後、あんなに大きな差をつけられるとは思っていなかった。一時は1分近くあったんだ。びっくりしたよ。

スプリントで総合2位となりましたね。パリ〜ニースで勝てるでしょうか？

自分の脚にはとても満足している。正直なところ、パリ〜ニースに勝てるかどうか？ブランドン・マクナルティはいい友達だけど、彼のために脚を動かさないわけにはいかないよ。

 

ステージ2位でリーダージャージを獲得したブランドン・マクナリティのコメント

今朝は各チームが何かしてくると予想していたし、最終的にはアグレッシブなレースになった。最後の上りで集団が少し停滞したときにアタックがあることはわかっていた。

チームメイトとは別に、逃げ集団でうまくやれると思ったのはヨルゲンソンだったから、ジュニア時代に一緒にレースをしたときのことを思い出して楽しかった。

 

第6ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞