ツール・ド・フランスまで、あと3週間。トップを切ってメンバーを発表したのはUno-X Mobility。
今年引退となる大ベテラン、アレクサンダー・クリストフの名前はなかった。これは驚き。2014年のツールでは2つのステージで優勝を果たし、2018年と2020年にもステージ優勝を果たしている。
特に2018年の勝利は歴史に残るもので、シャンゼリゼ通りの象徴的な石畳でフィニッシュし、最終ステージで最速タイムを記録している。さらに、2020年にはステージ優勝後、1日だけイエロージャージも着用している。
アレクサンダー・クリストフも外さないといけないほど、Uno-X Mobilityのメンバーは実力が上がっているということだ。
Uno-X Mobilityのメンバー
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マグナス・コルトニールセン
ソーレン・ヴァーレンショルト
アンドレアス・レックネスン
トビアスハラン・ヨハンネセン
アンダース・ハラン・ヨハネセン
ヨナス・アブラハムセン
マーカス・ホエルガード
スティアン・フレッドハイム
マグナス・コルトニールセン
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2024年に、EF Education-EasyPostからUno-X Mobilityに移籍してきたマグナス・コルトニールセン。
しかし、2024 ティレーノ〜アドリアティコ第6ステージで親指を骨折。復帰したけれど、勝利を中々チームにプレゼントできなかった。
チームへの初勝利は、2024 クリテリウム・デュ・ドーフィネ第2ステージの霧の登りゴール。
これがチーム発足以来初めてのワールドツアーでの勝利となっている。チームがマグナス・コルトニールセンに期待するのは意外性のある走りだ。
マグナス・コルトニールセンは面白い記録も持っている。2022ツール・ド・フランスでは11連続山岳ポイント獲得という離れ技も披露している。
マグナス・コルトニールセンは、ブエルタ6勝、ツール2勝、ジロ1勝をしており、チームがツールで勝利を期待するのは当然だ。
今シーズンも2025 グラン・カミノでは第1・2・5ステージと3勝をあげ総合3位にポイント賞も獲得している。



ソーレン・ヴァーレンショルト
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ソーレン・ヴァーレンショルトは、2023年にUAE Team Emiratesからの長期契約の巨額オファーを断っている。母国のチームを優先したわけだ。もし、移籍していたら、勝利をつかむチャンスは少なくなっていたはずだ。
ソーレン・ヴァーレンショルトは、2024 アラウルツアー第2ステージで勝利。リーダージャージも着用した。
そして、2024 バロワーズ・ベルギーツアーでは初戦の個人タイムトライヤルで勝利。
わずか、2秒というタイム差だったけれど、最終ステージまで秒単位の争いを制している。総合順位を争える訳ではないけれど、ステージを狙うハンターとして活躍が期待される。
今シーズンのソーレン・ヴァーレンショルトは、エトワール・ド・ベセージュ第2ステージで勝利。
そして、ハイライトはオンループ・ヘットニュースブラッドでの勝利。メンバー交代で急遽出場したが、Alpecin-Deceuninckのジャスパー・フィリップセンを破って勝利している。
ソーレン・ヴァーレンショルトの役割は、アレクサンダー・クリストフに変わってエーススプリンターとなること。リードアウトは、スティアン・フレッドハイムとなる予定だ。
アンドレアス・レックネスン
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2023ジロ・デ・イタリア第4ステージで2位となり、5日間マリアローザを着用したアンドレアス・レックネスン。
このジロでの総合8位がキャリアハイの成績となるのかもしれない。2024年シーズン、Team dsm – firmenichから、古巣のUno-X Pro Cycling Teamに戻ってきたが、不調で2024 ツール・ド・フランスの選考から外れている。
唯一の勝利は、2024 シビウサイクリングツアー第1ステージでフローリアン・リポウィッツを破っての勝利だけだ。
ヨナス・アブラハムセン
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ヨナス・アブラハムセンは、ジュニア時代には60kg台の体重だったけれど、80kgまで増量。パワーも増大した。
2024年は飛躍の年で、ブリュッセル・サイクリングクラシックでプロ初勝利。
ドワルス・ドール・ヘット・ハーヘラントでも2位にはいる。2度目のツール・ド・フランスは第1ステージから山岳賞を獲得。第11ステージまでキープしている。今年も逃げにチャレンジするはずだ。
チームからは双子の兄弟、トビアスハラン・ヨハンネンセンとアンダース・ハラン・ヨハネセンも二人も出場。トビアスハラン・ヨハンネンセンは、直前の2025 クリテリウム・デュ・ドーフィネで総合5位。
アンダース・ハラン・ヨハネセンも2025 ツアー・オブ・スロベニアで総合優勝しプロ初勝利を挙げている。チームの目標はあらゆるレースで上位に入ることだ。悲願のツール・ド・フランスのステージ優勝を狙う。
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