EF Education-EasyPostのマグナス・コルトニールセンは、3日連続の逃げを決めた。
デンマークでの活躍は素晴らしいものだったが、第4ステージも0kmアタック。ダンケルクからカレーまでの171.5kmのステージで、コルトニールセンは新たな栄誉を手に入れた。
彼はそこでフェデリコ・バハモンテス(Federico Bahamontes)が1964年に打ち立てた、7連続での山岳ポイント獲得記録を更新したのだ。
ちなみにフェデリコ・バハモンテスは、1964年のツール山岳賞を獲得、1959年にツール制覇している。
ツールの連続山岳ポイント獲得記録更新
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— EF Pro Cycling (@EFprocycling) July 2, 2022
マグナス・コルトニールセンは、3日連続のステージで逃げを決め、これまでのレース距離569.2kmで400km以上集団をリードしている。
初日のオープニングタイムトライアル後、第2ステージで0km地点からアタックを開始。
この日は4人での逃げ。
- スヴェンエリック・ビストラム (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
- マグナス・コルトニールセン (EF Education-EasyPost)
- シリル・バルト(B&B Hotels – KTM)
- ビエール・ロラン (B&B Hotels – KTM)
だけど、最初の上りで2人のフランス人を落とし、二人で逃げ続けた。この日、マグナス・コルトニールセンは、3か所の山岳ポイントを全て1位通過。
翌日から山岳賞ジャージで走ることに。
そして第3ステージ、マグナス・コルトニールセンは、再び0kmアタック!
今度は単独で、走ることに。
コルディングヴェイ海岸、ヘイルスミンデ海岸、ゲナーストランド海岸を走り、さらに129kmを走破した。この日は3か所の山岳ポイントを獲得。これで合計6ポイントとなっていた。
期待通りに、マグナス・コルトニールセンは、0kmアタックを決めた。
Cofidisのアントニー・ペレスとのコンビだ。最初の山岳ポイントでマグナス・コルトニールセンは、アントニー・ペレスを打ち破る。
次のコート・ド・レミリー・ウィルカンでマグナス・コルトニールセンは、8連続KOM勝利の記録を打ち立てた。
この11連続ポイントの獲得で、マグナス・コルトニールセンは、さらに2ステージは山岳賞ジャージで過ごすことが出来る。
リールからアレンベルグまでの第5ステージは、パリ~ルーベで使用される石畳を含むものの、平地を走るため登坂はない。
パンシュからロンウィーまでの第6ステージには3つの上りがある。3級山岳2つ(1位2ポイント・2位1ポイント)、4級山岳が1つで、合計5ポイントのみ獲得可能だ。
第7ステージでは再び登りとなり、ラ・プランシュ・デ・ベルフィーユでの最初の山頂対決の前に、3級山岳が2つある。
最後の登りは1級山岳で、1位通過で10ポイントとなる。
マグナス・コルトニールセンは、運が良ければ、第8ステージでも山岳賞ジャージを着ていられるかもしれない。
歴史に名前を残す
⛰ Just listen to that crowd… One more KOM point for 🇩🇰 @MagnusCort who secures his polka dot jersey. ⚪🔴
⛰ Quelle ambiance aujourd’hui encore ! Un point de plus pour 🇩🇰 @MagnusCort qui sécurise son maillot à pois. ⚪🔴#TDF2022 pic.twitter.com/1dq5V09p3D
— Tour de France™ (@LeTour) July 3, 2022
マグナス・コルトニールセンは、第4ステージのゴール後に以下のようにコメントしている。
11回連続で登ったのに、11ポイントしかない。1級山岳で防御するべきポイントさえないんだ。
ある時点で、本当の山岳に入り、もっと多くのポイントがあるとき、残念ながらジャージは入れ替わるだろうね。
ジャージを手放さなければならないことは分かっている。墓穴を掘るつもりはない。また、後でステージ優勝を願っている。
自分は、逃げでいつもよりエネルギーを消費しているので、もう少し控えめにエネルギーを使うようにしなければならない。
あと数日分のポイントは確保できた。また、この数日間を楽しみたいと思う。あと数日持つかどうかは、誰がポイントを取るかにかかっている。
11回連続で山岳ポイントを獲得するなんて、コース設定にもよるけど、多分抜かれることはないだろう。
狙って取れる記録でもないし、この先、マグナス・コルトニールセンは、歴史に名前を残すことになる。素晴らしい記録だ。
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