ツール第4ステージは、最後の4級山岳でJumbo-Vismaが総攻撃。
900mながら、7.5%の勾配の登りでワウト・ファンアールトは、見事に抜け出した。だが、まさかこのままゴールまで突っ走るとは~。
後続は、アダム・イェーツ(INEOS Grenadiers)とヨナス・ヴィンゲゴー(Jumbo-Visma)だったが、ワウト・ファンアールトは、二人を待たずに単独で走り去った。
もし、仮に二人がジョインしていたら、総合でのタイム差は変わっていただろう。これについて、タデイ・ポガチャルはミスを認めている。
本当の勝負所は本館的な山岳が始まってからだ。
登りで遅れる
ツール・ド・フランスで2度の優勝を誇る彼は、通常、攻撃的なレースで鋭いアタックを見せる選手だ。
今回は守りに入らなければならず、ライバルのヨナス・ヴィンゲゴー、プリモシュ・ログリッチ(Jumbo-Visma)、アダム・イエーツ、ゲラント・トーマス(INEOS Grenadiers)がタイムを上げないように願うしかなかった。
上記の写真は、ティッシュ・ベノートがワウト・ファンアールトを引いている場面。後方にプリモッシュ・ログリッチとゲラント・トーマスは見えるが、タデイ・ポガチャルの姿は全く見えない。
ポガチャルにとって幸運だったのは、ワウト・ファンアールトが単独となったことだ。
ワウトが単独で去ったため、先頭集団は8秒差でゴールした。
ポガチャルは113人の追走集団の中で無事にゴールし、すぐに新人賞のセレモニーに参加した。
タデイ・ポガチャルは、Jumbo-Vismaの戦術とワウト・ファンアールトの攻撃について以下のようにコメント。
自分は、あまりにも遅れていたので、できるだけ早くそこに行き、状況を確認しようとした。
だが、ワウト・ファンアールトは自分のチームメイトを落としていた。それを見たとき、僕は落ち着いて、ストレスを感じなかったよ。
登りでの最初の大きな深い溝だった。
気分は良かったし、脚も問題ないし、肺も間違いなく機能している。登りの前に少し位置がずれて、かなり後ろから来たんだけど、調子がいいことがわかったよ。
ワウトは、今日もみんなを圧倒していて、ヴィンゲコーやログリッチでさえも彼についていけなかった。それはいい兆候だ。
ポガチャルの位置取りが悪かったということか。ポガチャルはJumbo-Vismaの強さをみとめながらも、それを良い意味で捉えようとしている。
おそらく、自分がカードを切る前に、ライバルチームにツールを支配して貰いたいと思っているようだ。なるべく力を使わせたいということだ。
第5ステージの石畳について
Day 2 @LeTour ✅
Blown away by the crowds here in Denmark 👏🏼 pic.twitter.com/pQr6tyICuf
— Tadej Pogačar (@TamauPogi) July 2, 2022
ポガチャルは第5ステージの石畳でJumbo-Vismaと対戦する。攻撃するのではなく、彼は再び防御的な戦術を好んでいるようだ。
明日は生き残るのみだ。大きなステージになるだろうし、転倒などの重大な事態が起こらないことを願うよ。
楽しみだ。みんなにとって本当にタフなステージになると思うし、テレビでは素晴らしいショーになるだろうね。
予報では、2014年のように石畳で雨が降っている訳ではないようだ。
乾いた石畳ならば、落車の可能性も少ない。パンクなどはあるだろうけど、走りで決着をつけて貰いたい。
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