2023 トロ・ブロ・レオン　フランス版ストラーデビアンケのグラベルロードを制したのは?

公式サイトには地獄と形容されているフランスのワンデーレース、トロ・ブロ・レオン。Tro-Bro Léon(1.Pro)

27か所のグラベルロードがあり、とても厳しいレースであることは間違いない。表彰式では何故か子豚が贈られる。これの由来についてはまた、調査してみよう。

 

過去の優勝者

• 2022  ユーゴ・オフステテール
  
• 2021　コナー・スウィフト
• 2019　 アンドレア・ヴェンドラーメ
• 2018　クリストフ・ラポルト
• 2017　ダミアン・ゴダン
• 2016　 マーティン・モーテンセン
  
• 2015　アレクサンドル・ジェニエス
• 2014　アドリアン・プティ
• 2013　 フランシス・ムレイ
  
• 2012　 ライアン・ロス

 

プルゲルノー～ランニリス　　204.1km

 

レースはフランスのブルターニュ西部の田舎道を回るコース。

ブルターニュのプルゲルノーで始まり、最初の未舗装の区間を長い間走り、最終的にさまざまな農道や田舎道を横断する。

レースの距離は204.1kmで、そのうち29.1kmがグラベル区間。スタートから161kmで一度スタートフニッシュラインを通過。

ゴール手前13kmで再びスタートフニッシュラインを通過。その後もゴールまで4つのセクションがある。ゴールも登っており、勝利するにはタイミングが重要となる。

 

27のセクション *は難易度

1. Kervalanoc 2km *
   
2. Kerhenguer  1.2km*
3. Landonoï  1.1km***
4. Keryel 2.3km ***
5. Goarem-Perzic 600m *
6. Kerscoziou　2.1km ****
7. Langoulouman 1km ***
8. Mez ar Goff 900m *
9. Ty Pri  1.2km **
10. Restanboull  1.6km **
11. Le Ribl  1.2km **
12. Le Kosquer  500m**
13. Kerouant   1.2km ***
14. Keregan  800m**
15. Lanrivanan  1.2km **
16. Meshuel　700m*
17. Kerhernic  1.2km **
18. Prat ar Coum  800m**
19. Sainte Marguerite 800m**
20. An Odé Bri  500m**
21. Ty Laouen  700m*
22. Kerivin 700m*
23. Meshuel   700m*
24. Kerosven   800m*
25. Guillec 　700m*
    
26. Keradraon/Kerouartz  1.6 km****
27. Meshuel  700m *

 

注目のライダーは

•  TotalEnergies　アントニー・テュルジス、ロレンゾ・マンザン、ジェイソンテッソン
•  Groupama – FDJ　ルイス・アスキー、ロマン・グレゴワール
•  Team Arkéa Samsic　ユーゴ・オフステテール、ダニエル・マクレイ
•  Cofidis　マキシミリアン・ヴァルシャイド、アクセル・ジングル
•  AG2R Citroën Team　スタン・デウルフ、オリバー・ナーセン
•  Team DSM　ジョン・デゲンコルプ
•  Intermarché – Circus – Wanty　ジャコモ・ニッツォーロ、イェンス・レインダース
•  Uno-X Pro Cycling Team　アレクサンダー・クリストフ、ソーレン・ヴァーレンショルト、ラスムス・ティレル
•  Burgos-BH　ジェッツ・ボル
•  Lotto Dstny　アルノー・デリー、フロリアン・フェルメルシュ
•  Q36.5 Pro Cycling Team　アレッサンドロ・フェデーリ
• Human Powered Health　チャド・ハガ

 

スタート

フランスは快晴の中スタート。

 

 3人の逃げ

序盤から、コンチネルタルチームの3人が逃げに。残り69.6kmで2分49秒差。

1. VAN NIEKERK Morné(St Michel – Mavic – Auber93)
2. GUÉGAN Maël(CIC U Nantes Atlantique)
3. GIRARD Damien(GIRARD Damien)

 

Ty Pri  1.2km **

先頭は第9セクターに。タイム差は、残り64.3kmで2分9秒差。

 

集団で落車が。

•  オリバー・ナーセン (AG2R Citroën Team)
•  フレデリック・フリソン (Lotto Dstny)

 

Restanboull  1.6km **

集団は1分16秒差に。次の展開がありそうだ。

 

Le Ribl  1.2km **

1200mのグラベルへ。残り55kmで43秒と縮まり続けている。

 

Le Kosquer  500m**

次々にグラベルに突入。

 

集団はUno-X Pro Cycling Team、Lotto-Dstnyが引いている。

 

Kerouant   1.2km ***

残り50.6kmで先頭と24秒差に。そろそろ捕まえるころだ。

 

アルノー・デリーは集団の前にきた。

 

残り47.4kmで先頭が捕まった。

 

 

アルノー・デリーは先頭にいる。

 

Keregan  800m**

ペースアップして集団を小さくしたいところ。まだ40人はいる。

 

Meshuel　700m*

700mのグラベル。

 

残り2周

Uno-X Pro Cycling Team先頭でフニッシュラインを越える。

 

ノルウェー王者のラスムス・ティレルはチェーンが外れていたのに、もう先頭まで復帰している。チーム最後尾はアレクサンダー・クリストフ。

 

グラベルセクターの前にGroupama – FDJが少し仕掛ける。

 

Lanrivanan  1.2km **

第17セクターへ。

 

集団は一列棒状に。

 

Kerhernic  1.2km **

少しずつペースを上げている。次の勝ち逃げが作りたいところ。

 

Sainte Marguerite 800m**

まだ決定的な、アタックがかからない。

 

Team DSMのパベル・ビトナーが落車。

 

先頭は24人。Israel – Premier Techのジャコモ・ニッツォーロ、Lotto-Dstnyのアルノー・デリーも残っている。

 

An Odé Bri  500m**

Team Arkéa Samsicが仕掛ける。

 

Uno-X Pro Cycling Teamのラスムス・ティレルが追って吸収。

 

Ty Laouen  700m*

一列棒状にはなるけれど小集団にならない。先頭は22人。

 

Kerivin 700m*

TotalEnergiesのアントニー・テュルジスが先頭に。チームではただ一人残っている。

 

もう、残り15.8kmなので逃げは潰されるかも。スプリントに持ち込みたいチームが多い。

 

Meshuel   700m*

Groupama – FDJのオリバー・ルガックがアタック!

 

残り13.6km。単独なので逃げ切るのは難しい。

 

残り1周

残り1周。

 

オリバー・ルガックはどこまで逃げれるか。

 

集団は25人に戻っている。

 

Kerosven   800m*

集団は見えないが。

 

あ～、集団が迫ってくる。

 

残り10.9kmでオリバー・ルガックも捕まった。

 

Guillec 　700m*

これはもうスプリントだろう。

 

Keradraon/Kerouartz  1.6 km****

最も厳しいセクターに。

 

先頭はUno-X Pro Cycling Teamのラスムス・ティレル。

 

Cofidisのマキシミリアン・ヴァルシャイドが切れた。

 

登りのカーブからアルノー・デリーがアタック。

 

これをCofidisのエディ・ファインが抜いていく。

 

これは抜け出したぞ。

 

 

先頭はエディ・ファイン。これにラスムス・ティレルがついている。

 

5人が抜け出した。これは勝ち逃げだ。

1. アルノー・デリー　Lotto-Dstny
2. エディ・ファイン　Cofidis
3. ラスムス・ティレル　Uno-X Pro Cycling Team
4. ニルス・エークホフ　Team DSM
5. クレモン・ヴァントゥリーニ　AG2R Citroën Team

 

 

後ろからジャコモ・ニッツォーロとローラン・ピションが追ってきた。

 

残り3km。これは追いつきそうだ。追いつかれるとアルノー・デリーはスプリントのライバルが増えてしまう。

 

先頭は7人に。牽制が凄い。

 

みんな前を引きたがらない。まあ、当然だ。

 

残り1kmのゲートを切ってTeam Arkéa Samsicのローラン・ピションがアタック。これをアルノー・デリーが逃がさない。

 

アルノー・デリーが先頭に。

 

こうなると、アルノー・デリーの前には誰も出てくれない。しっかりとジャコモ・ニッツォーロが後ろについている。

 

アルノー・デリー先頭のままゴールに向かう。

 

これはジャコモ・ニッツォーロのリードアウトになってしまうぞ。

 

後ろから、後続がきたので、先頭はスプリントを始める。

 

AG2R Citroën Teamのクレモン・ヴァントゥリーニをアルノー・デリーが捕まえた。

 

アルノー・デリーが先頭となるか。

 

アルノー・デリーとニルス・エークホフの争いか。

 

 

左からジャコモ・ニッツォーロが追い込んできた。

 

ジャコモ・ニッツォーロがきた!

 

ジャコモ・ニッツォーロとアルノー・デリーが、ゴールでハンドルを投げる!

 

勝ったのはジャコモ・ニッツォーロだ!

 

 

ジャコモ・ニッツォーロは、最後にアルノー・デリーをまくった。ゴール前から、ずっと引いていたアルノー・デリーは少し足を削られていたようだ。

 

それにしても、ジャコモ・ニッツォーロの、ヘルメットはなんなんだ。誰か知っていたら教えて下さいませ。

ジャコモ・ニッツォーロは、今シーズンの初勝利。今年は、地元のジロには出場せず、ツール・ド・フランスにチャレンジする。

そして、Israel – Premier Techは2023年シーズンの初勝利となった。ようやく1勝だ。

 

リザルト

ジャコモ・ニッツォーロのコメント(チーム公式サイトより)

今日はとても、とても特別なレースだった。一日中先頭を走り続けなければならなかったが、チームは残り70キロあたりでレースが爆発し、30人しかいなくなるまで、良いポジションをキープするために働いてくれた。

残り30キロのところで不運にもパンクしてしまい、復帰するのに大変な努力を強いられ、さらに決定的なセクターで落とされてしまったが、また復帰することができた。

しかし、このような努力の末に得た勝利は、さらに素晴らしいものだと思うので、とてもうれしい！チームのみんなの努力に感謝し、今シーズンの初勝利を楽しもう！

 

2位のアルノー・デリーのコメント(チーム公式サイトより)

フィナーレでは、クレモン・ヴァントゥリーニが早めのスプリントでゴールに向かってましたが、捕まえましたね。

本当に危なかった。私は少し早すぎるアタックをし、その結果、やっと10cmの差で負けた。ジャコモ・ニッツォーロはスプリントで私の勢いを利用し、スリップストリームに加わり、勝利を手にした。

この週末を振り返っての感想は?

優勝を狙ってやってきたが、それが実現した。昨日のグランプリ・デュ・モルビアン1位と、今日の2位、これはとても強いことだ。もちろん、2回得点できればもっとよかったが、それは来年の目標でもある。私は満足している。