2022 シビウサイクリングツアー第3ステージa・b 一日2ステージで総合トップとなったのは?

シビウサイクリングツアー第3ステージは面白いレース設定。

午前中は個人TTを開催。午後から100kmのロードレースで決着がつく。毎年のことだけど、選手は個人TTで力を使って、更にロードレースも走らないといけないというのは結構大変だ。

しかも、個人TTは山岳だ。

 

第3ステージa　　Curmătura Stezii～プラトシュ・アリーナ・パルティニス　12.5km

 

プロローグとは違って完全に山岳タイムトライヤル。プラトシュ・アリーナ・パルティニスに向かって上がっていくコース。

平均勾配は5.3%。最大勾配は10.5%となる。

2020年も同じコースを使用しており、グレゴール・ミュールベルガー(BORA – hansgrohe)が勝利し、総合でも逆転でチームメイトのパトリック・コンラットを破っている。

 

ディビット・デッカー　Jumbo-Visma

ここまでの暫定トップはEF Education-NIPPO Development Teamの門田祐輔。抜けなかったようだ。

第1ステージは5位だったけど、かなり順位を落としている。31分20秒。

 

レナード・ホフステッド　Jumbo-Visma

レナード・ホフステッドは、今シーズンあまりレースに出ていない。オランダ選手権以来でステージレースは、今シーズン初めてだ。何か問題があったのだろう。

 

カールフレドリク・ハーゲン　Israel – Premier Tech

クライマーのカールフレドリク・ハーゲン。

 

暫定6位の28秒19秒。1分26秒遅れの総合17位だけど、順位を上げてきそうだ。

 

シアン・エイテブルックス　BORA – hansgrohe

シアン・エイテブルックスは、27分2秒の暫定3位。総合3位はキープ出来そうだ。

 

ジョヴァンニ・アレオッティ　BORA – hansgrohe

リーダージャージのジョヴァンニ・アレオッティがスタート。目指すは26分台だ。

 

ここまでのトップは、Astana Qazaqstan Team のハビエル・ロモの27分24秒。

 

暫定トップは、Astana Qazaqstan Team のステファン・デポッドに変わっている。間に合うのか?

 

おっーっ、最後の追い込みが効いてジョヴァンニ・アレオッティは、トップタイムを最後に更新。

26分47秒で堂々のステージ優勝だ。これで、あとは最終ステージでタイム差を守り切れば2年連続の総合優勝となる。

 

ジョヴァンニ・アレオッティも23歳と若い。これでキャリア4勝目。全てシビウサイクリングツアーで上げている。

 

リザルト

第3テージa　リザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞

 

第3ステージb   シビウ～シビウ　98.4km

 

最終ステージ3bの長さは98kmで、シビウの中心にあるピアサマーレでスタート・ゴールとなる。前半から登っているけど、逃げはBORA – hansgroheによってコントロールされるはず。

ゴール手前26kmに3級山岳アポルドゥ・デ・ススがあり、集団は戻ってくるはず。ゴール前は、残り550mで右折すると、路面は石畳となりシビウの旧市街の狭く曲がりくねった道となる。

 

1. 3級山岳　Calugaru  　2.3km・5.9%
2. スプリントポイント　　Orlat-Manastire
3. 3級山岳　Poiana Sibiului  　8.6k.m・3.2%
4. 3級山岳　アポルドゥ・デ・スス 　4.8km・4.75%

 

スタート前

総合2位につけているLotto Soudalのハーム・ファンフック。午前中のTTでもジョヴァンニ・アレオッティにタイム差をつけられたので万事休すだ。

最終ステージでは、最後はスプリントとなるので総合での逆転は難しい。

 

昨年同様シビウ広場からスタート。

 

まずは、ニュートラルスタート。

 

Jumbo-Vismaのディビット・デッカーは最後尾をヒラヒラ。

 

オランダチャンピオンのパスカル・エーンクホーンも最後尾にいる。

 

スタート

ファーストアタックはかかるけど、中々決まらない。

 

開始、22分でようやく逃げが完成。

 

7人の逃げ

逃げに成功したのは7人

1. 111   GANDIN Stefano(Team Corratec)
2. 122   KUKRLE Michael(Elkov – Kasper)
3. 201    BOGUSLAWSKI Marceli(HRE Mazowsze Serce Polski)
4. 233    LODERER Timon(Hrinkow Advarics Cycleang)
5. 244    SESSLER Nícolas(Global 6 Cycling)
6. 263    SHEVCHENKO Oleksandr( Team Novák)
7. 284     RAILEANU Cristian(Romania)

 

集団に55秒差をつけている。

 

集団は1列棒状で追っている。

 

残り12kmでタイム差は、1分5秒。長い直線でも、まだ先頭は見えない。

 

残り9km。そろそろ追いこまれる頃だけど。

 

先頭集団が割れてきた。逃げ切りに向けて最後のジャンプだ。

 

二人が前に抜けているのだけど、カメラが遠すぎて誰だかわからない。

 

まだ、40秒ある。これは逃げ切ったのでは。

 

本気で追うチームがいないようで、逃げ切りを許しそうだ。

 

2人がゴールを目指す。

1. 111   GANDIN Stefano(Team Corratec)
2. 122   KUKRLE Michael(Elkov – Kasper)

 

あとゴールまで500mだ。

 

逃げていたメンバーも追いつきそうだ。全員が逃げ切りだ。

 

 

ゴール前に、スパート!

 

優勝は、Team Corratecのステファノ・ガンディンだ。

今年のツアー・オブ・シチリアで山岳賞を獲得している。しかし、コンチネンタルチームに勝利をプレゼントするなんて。

集団トップは、Jumbo-Vismaのディビット・デッカー。29秒遅れでゴールだ。

 

リザルト

第3テージb　リザルト

総合

ジョヴァンニ・アレオッティのコメント(公式サイトより)

今朝、TTではすべてが非常にうまくいった。午後、私たちはレースをコントロールし、安全で健全な状態で家に持ち帰ろうとした。

ここでの連続優勝にとても満足している。シーズン前半は厳しいものだったが、今は体調を整えることができて本当に気持ちがいい。

センセーションの良い素晴らしいレースだった。残りのシーズンを楽しみにしている。ここにいるチームメイトの努力と素晴らしい仕事に本当に感謝したいと思う。

ポイント賞

山岳賞

新人賞

シアン・エイテブルックスのコメント(公式サイトより)

プロレースでの最初の表彰台と、最高の若いライダーのためのジャージで家に帰ることは、かなり気持ちがいいです！

まだプロとの初年度ですが、重要な一歩を踏み出すことができたと思います。学ぶことはまだたくさんありますが、私は良い道を進んでいるように感じます。