2019シーズン、最強のスプリンターとしてツール・ド・フランスで3勝をあげたカレブ・ユアン(Lotto Soudal)。
彼のスプリントを助ける2人のライダーと共に3年の契約延長をすでに発表している。
2020レーススケジュール
カレブ・ユアンの2020年レーススケジュールは例年とあまり変わらない。
地元のオーストラリアでのサントス・ツアー・ダウンアンダーで開幕戦を走り、勝利を狙う。
UAEツアー、バリ~ニース、ミラノ~サンレモが続く。フランダースでは2つのゲームを選択しており、ブルージュ~デ・パンネとシュヘルデプライスのスプリンタークラシックに出場する。
ヘント〜ウェヴェルヘムはユアンには足に重すぎるので走らない予定のようだ。
その後は、ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスの両方に取り組むことになる。
スプリンターでも狙えるモニュメント
カレブ・ユアンの2020年の最初の目標はミラノ~サンレモだ。
これは、2020年からチームメイトとなるフィリップ・ジルベールの最大の目標でもある。ジルベールはミラノ~サンレモを獲得するとモニュメント制覇となるのだ。
- ミラノ〜サンレモ
- ロンド・ファン・フラーンデレン
- パリ〜ルーベ
- リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ
- ジロ・ディ・ロンバルディア
ミラノ~サンレモは、春の訪れをしらせるクラシックとしてイタリア語で春を意味する「プリマヴェーラ」 とも呼ばれており、3月上旬に行われる。
このミラノ~サンレモは、純粋なスプリンターでも獲得出来る唯一のモニュメントでもあり、カレブ・ユアンも2018年にヴィンチェンツォ・ニバリに続いて2位となっているレースだ。
ニバリが単独で逃げるのをウルフパックがトレインを組んで追い、最後に追い込んだのがカレブ・ユアンだ。
何度見ても、しびれるレースだ。
3人が狙う作戦を展開
ロット・スーダルにはフィリップ・ジルベールに続いて、ジョン・デゲンコルプもTREKから移籍している。
この3人でミラノ~サンレモ勝利を狙うのだ。
カレブ・ユアンは
それほど難しくはないだろう。ジルベールがファイナルで勝つために理想的な位置にいるならば、私はもうそこにいないことを意味する。
そして実際には逆も当てはまる。もし勝つチャンスがあれば、それは競争が十分に厳しくなく、ジルベールにとって難しいことを意味している。彼には厳しいレースが必要だ。
いくつかの選択肢があるのは良いことだと思う。
そう、ロット・スーダルには2人のクラシックスペシャリストがいる。
スプリント勝負になれば、カレブ・ユアンのためのトレインを作り、厳しいレースならばフィリップ・ジルベールとジョン・デゲンコルプが狙う。
どちらのレース展開になっても、勝利を狙うストーリーが作れることになり勝利の狙えるチームの最有力と言ってもよいだろう。
ツール・ド・フランスでの走りは
カレブ・ユアンには、当然ジロやツールでの勝利が求められる。2018年にはチーム編成からツール・ド・フランスには選ばれなかった。
彼のロット・スーダルへの移籍は大正解だったと言える。
カレブ・ユアンは来年のツールでもグリーンジャージには固執しないという。その理由は、中間スプリントで努力していなくても、サガンについでポイント賞では2位だったこと。
野心がない訳ではないが、2020年ツールでは再びステージでの勝利だけを目指していくことなる。
それが成功した場合には、自動的にランキングでも最高の位置が約束されるからだ。
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