英国の天才ライダー、トム・ピドコック(Thomas Pidcock)21歳。
現在、シクロクロスに出場中で、スーパープレスティージュュ第7戦 ガーフェレ(Gavere)では、王者のマチュー・ファンデルプールをも破ってしまった。
走りに、好不調の波はあるが、シクロ世界選手権でも優勝候補の一人として上げても良いだろう。
その、トム・ピドコックは1か月はやく、イネオスに合流する。オステンドの世界選手権が終了すると、すぐにシクロクロスからロードに切り替えることになる。
そして、レーススケジュールには早くもブエルタが予定されている。プロ1年目でグランドツアーデビューとなるか?
最初はマウンテンのレースから
当初の契約では、3月1日からイネオスに合流だった。これが1か月も前倒しされる。通常は、シクロクロスからロードに切り替える場合、休養と準備期間を取るのが普通だ。
面白いのは、イネオスに移籍して最初のレースがマウンテンバイクのレースだということ。これは東京オリンピックでマウンテンバイクに出場予定のトム・ピドコックにとっては重要だろう。
つまり、イネオスからはマルチタレントとして活躍することが了承されているということだ。
最初のレースは、スペインで行われるエピック(2月11~14日)のマウンテンバイクのレースに出場する。その後のレーススケジュールを見てみると。
マウンテンバイクのレースが終わると、すぐにロードプロデビューでVolta ao Algarve em Bicicletaに出場。
オンループ・ヘットニュースブラッドとクールネ〜ブリュッセル〜クールネは連戦となっている。
トム・ピドコックは、
ワールドカップのシクロクロスの後、休憩はありません。私はまっすぐロードに行きます。最初のレースの後、私はストラーデビアンケに乗る。
6月にマウンテンバイクブロックを挿入し、オリンピックが続くことを願っている。そして、ブエルタと世界選手権に乗りたいと思っている。
世界選手権は、昨年も英国代表で出場しているが、なんと1年目でブエルタにも出場とは~。
イネオスでブエルタのメンバー入りしているのは、トム・ピドコックだけ。このチームでグランドツアーに乗ることは至難の業であり、特にアシストでも選ばれることは難しい。
いかに、チームが彼に期待しているのかがわかる。英国チームであり、英国のピドコックを英才教育していこうとする意気込みが感じられる。
来シーズンにはパリ~ルーベにも
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トム・ピドコックは2019年にパリ~ルーベU23で優勝。2020年にはベイビー・ジロでも総合優勝している。
今年の計画にはパリ~ルーベはないが、少なくとも2022年には参加したいと考えており、ルーベ競技場での勝利を狙っている。
トム・ピドコックはパリ~ルーべについて
今年は乗っていないけど、来年は乗ってみたい。
私が勝った場合、60kg未満の体重で初めての優勝になるので、それをターゲットにしたいと思っている。
私が勝つかどうか…僕には大物たちのような生のパワーはない。ファンが戻ってくることが許されているときは特に出たいレースだね。
イネオスとの契約は2023年まであるので、成績が上がれば十分出場可能だろう。
しかし、エリートのレースでいきなり優勝出来るとは考えられない。まずは、2月から始まるレースでプロのスピードに慣れるべきだろう。
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