ジャック・ヘイグは2020年末に、Mitchelton-ScottからBahrain-McLarenに移籍。
今シーズンは、Bahrain-McLarenでの1年目のシーズンだった。
ツール・ド・フランスではチームのエースとして走りだしたが、落車により第3ステージでリタイヤ。続く、ブエルタでは見事に総合3位を獲得した。
2022年の目標は、ツール・ド・フランスの総合順位に意識を集中させ、タイムトライアル強化に取り組んでいる。
TT強化がツールでの課題
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2022ツール・ド・フランスには、合計53kmのタイムトライアルが行われる。デンマークの首都コペンハーゲンのオープニングITTを皮切りに、第20ステージで40kmの個人タイムトライヤルがある。
28歳となったジャック・ヘイグは、2021ブエルタ・ア・エスパーニャで、プリモシュ・ログリッチ、エンリク・マスに続く総合3位。チームメイトのジーノ・マーダーは、当初のリーダーだったミケル・ランダがリタイヤし、5位でフィニッシュしている。
ヘイグの2021年ツールは、第3ステージでクラッシュし、その後棄権したログリッチや、リチャル・カラパスのアシストとして完走したゲラント・トーマスなど複数の有力選手とともに、成功したとは言えない。
Bahrain-McLarenのトレーニングキャンプでの記者会見で、ヘイグは次のように述べている。
ブエルタで結果を出したことで、大きなステージレースに自信を持って臨むことができるようになったし、3週間で良い成績を残すことができるようになった。
一方、今年のツール・ド・フランスでは、転倒する前に、チームから初めてチャンスを与えられ、大きなレースで3週間のパフォーマンスを発揮しなければならないというプレッシャーもあり、少し不安もあった。
このチームには、本当に強いライダーがいるんだ。
12月のトレーニングキャンプと1月のトレーニングで、TTのセットアップを最適化し、来年のツール・ド・フランスのような長いTTを、不利ではなく、むしろ有利にすることができるように頑張っている。
ジャック・ヘイグのTTの結果を見ると、2021ブエルタ第1ステージの7.1kmでは20位でログリッチから21秒も遅れている。
更に、第21ステージの33.8kmのタイムトライヤルでは17位で2分52秒も遅れている。合計40.9kmで3分5秒も遅れた計算だ。総合タイムではログリッチから7分40秒も遅れている。
2022ツールの合計TT距離は53kmあるので、タイムトライヤルの強化を図らないと問題にならなくなってしまう。ジャック・ヘイグは相当TTを強化しないといけない。
山岳では互角で走れても40kmのTTで遅れては、総合上位も難しいだろう。上位に食い込めるかは、TTの強化にかかっている。
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