2025 オンループ・ヘットニュースブラッド ワウト・ファンアールトは勝利したのか?

ベルギーでのクラシックシーズンが開幕。まずは、オンループ・ヘットニュースブラッド。Omloop Het Nieuwsblad Elite(1.UWT)

翌日のクールネ～ブリュッセル～クールネと並んでベルギーのオープニングウィークエンドと呼ばれている。

ロンド・ファン・フラーンデレンやパリ～ルーベへと向かうおよそ1ヶ月間の北のクラシックの開幕となるレースだ。

 

歴代優勝者

• 2024   ヤン・トラトニク
• 2023   ディラン・ファンバーレ
• 2022   ワウト・ファンアールト
• 2021　ダヴィデ・バッレリーニ
• 2020　ジャスパー・ストゥイヴェン
• 2019　ゼネク・スティバル
• 2018　ミケル・ヴァルグレン
• 2017　グレッグ・ファンアーヴェルマート
• 2016　グレッグ・ファンアーヴェルマート
• 2015　イアン・スタナード
• 2014　イアン・スタナード

 

歴史

#OHNmen – 🏁 18 KM

A big group of around 50 riders heads towards the legendary Muur! ⚔️#OHN25 pic.twitter.com/7PW75mmaki

— Omloop Nieuwsblad (@OmloopHNB) March 1, 2025

 

1945年、ベルギーの日刊紙を発行していたへット・フォルク(Het Volk)社が、ヘット・ニウスブラット(Het Nieuwsblad）が主催しているロンド・ファン・フラーンデレンに対抗して設けられたレース。

ロンド・ファン・フラーンデレンは1913年から始まっている。

このコースは以前はオンループ・へット・フォルク(Omloop het Volk)と呼ばれていた。2009年にヘットフォルク紙がヘットニュースブラッド紙と合併したために、現在のオンループ・ヘットニュースブラッドの名称となった。

2017年にHCからUCIワールドツアーに格上げされている。1960年、1986年、2004年は、豪雪により中止。2月ですからね。

 

ゲント～ニノーヴェ　197km

 

ゲントのメレルベーケからスタート。ズワールム地域とオーデナールデを通過していく。

 

 

2018年から、ロンド・ファン・フラーンデレンのフニッシュレイアウトを採用し、ゴール前16kmに伝説の「カペルミュール」、そして約12km手前に「ボスベルク」が待ち受けるコース。

昨年から5km短くなっている。11の石畳の急坂と7つの石畳のセクターが選手の足を奪っていく、北のクラッシック伝統のレースが始まる。

 

1. Paddestraat (1.5 km) 石畳
   
2. Haaghoek (2 km)石畳
3. Leberg(1 km・3.4%)
4. Lange Munte(2.5 km) 石畳
5. Haaghoek (2 km)石畳
6. Leberg  1km・3.4%
7.  Valkenberg 0.5km・7.4%
8. Eikenberg (1.2 km)石畳
9. Eikenberg (1.2 km・4.9%)
10. ウォルベンバーグ 0.6km・6.4%
11. Holleweg　石畳
12. Kerkgate  1.2km 石畳
    
13. Jagerij   0.8km 石畳
    
14. Molenberg  0.3km  石畳
15. Molenberg  0.5km・6.4% 石畳の登り
    
16. Haaghoek  2km   石畳
    
17. Leberg  1km・4%
    
18. Berendries  0.9km・6.6%
    
19. Elvernberg-Vossenhol  1.4km・3.7%
    
20. カペルミュール   0.5km 石畳
21. カペルミュール   1.2km・7% 石畳の登り
    
22. ボスベルク(0.4km) 石畳
23. ボスベルク  0.8km・6.2% 石畳の登り
    

 

注目のライダーは

• Red Bull – BORA – hansgrohe  ヤン・トラトニク、オイエル・ラスカノ、ミック・ファンダイク、ティム・ファンダイク
• Team Visma | Lease a Bike　ワウト・ファンアールト、ティシュ・ベノート、ヴィクトール・カンペナールツール、マッテオ・ヨルゲルソン
• Alpecin – Deceuninck　ジャスパー・フィリップセン、カーデン・グローブス、ジャンニ・フェルメルシュ
• Intermarché – Wanty　アルネ・マリット、ローレンツ・レックス
• Soudal Quick-Step　イヴ・ランパールト、パスカル・エーンクホーン、ポール・マグニエ
• Arkéa – B&B Hotels　フロリアン・セネシャル、アモリ・カピオ、イエンセ・ビエルマンス
• Bahrain – Victorious　マテイ・モホリッチ、フレッド・ライト
• Cofidis　ディラン・トゥーンズ、ブライアン・コカール
• Decathlon AG2R La Mondiale Team　オリバー・ナーセン、ドリース・デポンド、シュテファン・ビッセガー
• EF Education – EasyPost　ミケル・ヴァルグレン、カスパー・アスグリーン、ミッケルフレーリク・ホノレ
• Groupama – FDJ　シュテファン・キュング、ケヴィン・ゲニッツ
• INEOS Grenadiers　ボブ・ユンゲルス、ジョシュア・ターリング、コナー・スウィフト、ベン・ターナー、キム・ハイドック
• Lidl – Trek　エドワード・トゥーンス、ジャスバー・ストゥイヴェン、マティアス・ヴァチェク
• Movistar Team　イバン・ガルシア、ダヴィデ・チモライ
• Team Jayco AlUla
• Team Picnic PostNL　ジョン・デゲンコルプ
• UAE Team Emirates – XRG　ティム・ウェレンス、ニルス・ポリッツ、ヨナタン・ナルバエス、フロリアン・フェルメルシュ、アントニオ・モルガド
• XDS Astana Team　マイク・テウニッセン、アルベルト・ベッティオル、イーデ・シェリング
• Israel – Premier Tech　トム・ファンアスブロック、ジョセフ・ブラックモア
• Lotto　アルノー・デリー
• Uno-X Mobility　ラスムス・ティレル、ソーレン・ヴァーレンショルト、ヨナス・アブラハムセン
• Q36.5 Pro Cycling Team　トム・ピドコック
• Tudor Pro Cycling Team　マッテオ・トレンティン

 

スタート

ワウト・ファンアールトのコメント

偵察ではTTヘルメットでしたが。

しかし、あれはちょっとしたごまかしだった。 すぐに変えるよ。もちろん、冗談でそうしているのではなく、その方が速いからだ。

今日は寒くなりそうだから、暖かく過ごせるのは嬉しいボーナスだと思う。

Team Visma | Lease a Bikeは4回目を狙っている?

私だけがリーダーではない。我々はあらゆる面で強い。ティシュ・ベノート、マッテオ・ヨルゲルソン、ヴィクトール・カンペナールツの4人が決勝に出場できるはずだ。

チームには計画があるが、もちろん単独で動いているわけではない。しかし、私たちは野心的だ。アイケンベルグ周辺のエリアはより厳しくなった。レースを有利に展開できる。

 

 

UAE Team Emirates XRGはニルス・ポリッツがエースで狙う。タデイ・ポガチャルの脚がほしいと。

 

ニュートラルスタート。

 

オフィシャルスタート。

 

7人の逃げ

7人が逃げている。

1. ジョシュア・エピス　Arkéa – B&B Hotels
2. エルマー・ラインダース　Team Jayco AlUla
3. エンツォ・ライエンセ　Team Picnic PostNL
4. ジュリアス・ファンデンベルフ　Team Picnic PostNL
5. シーブス・デヴェールト　Team Flanders – Baloise
6. ビクトル・ヴェルクイー　Team Flanders – Baloise
7. ハートハイス・デ・フリース　Unibet Tietema Rockets

 

残り97kmで5分48秒差。

 

ティシュ・ベノートはTTヘルメットだ。

 

ワウト・ファンアールトもTTヘルメット。しかし、最後は足が物を言うと。

 

Lange Munte(2.5 km) 石畳

UAE Team Emirates XRGは、メンバーがいいよね。

 

UAE Team Emirates XRGが石畳で猛烈に引き出した。

 

Red Bull – BORA – hansgroheのロジャー・アドリアなど、何人かが止まっていた。

 

Team Visma | Lease a Bikeのヴィクトール・カンペナールツも落車。

•  ヴィクトール・カンペナールツ (Team Visma | Lease a Bike)
•  シュテファン・キュング (Groupama – FDJ)
•  ライアン・ミューレン(Red Bull – BORA – hansgrohe)

 

Haaghoek (2 km)石畳

残り76kmで4分31秒差。

 

Leberg  1km・3.4%

先頭は登りに。

 

ヴィクトール・カンペナールツは、また止まってしまう。

 

マテイ・モホリッチは後ろのほうにいる。

 

Lidl – Trekのティム・デクレルクが集団けん引に。

 

 Valkenberg 0.5km・7.4%

先頭は登りに。

 

今日は気分がいいので何かしたいといっていたLottoのアルノー・デリーがパンク。

 

少し走って、バイク交換。

 

トム・ピドコックは最後尾。

 

左のシューズカバーを外している。

 

何か調整して集団に戻る。

 

残り57km。アルノー・デリーがようやく集団復帰。結構Lottoのチームカーの後ろに張りついていたけど大丈夫かな。

 

Eikenberg (1.2 km)石畳

タイム差3分2秒に。少しずつ詰めている。

 

Lidl – Trekのダーン・フールが落ちてしまう。

 

3人が攻撃に。

 

Eikenberg (1.2 km・4.9%)

先頭は2分25秒差。

 

攻撃している3人は

1. マシュー・ブレナン　Team Visma | Lease a Bike
2. ティム・ファンダイク　Red Bull – BORA – hansgrohe
3. ヴィトー・ブレット　Intermarché – Wanty

 

3人はもう捕まってしまった。

 

マシュー・ブレナンがまた攻撃。後ろはマッテオ・ヨルゲルソン。

 

Uno-X Mobilityのラスムス・ティレルがチェーン落ち。

 

ウォルベンバーグ 0.6km・6.4%

UAE Team Emirates XRGのヨナタン・ナルバエスが前にきた。

 

 INEOS Grenadiersのジョシュア・ターリングがアタック。

 

ジョシュア・ターリングは11秒集団を引き離す。

 

Soudal – Quick Stepのギル・ゲルダーが落車。

 

Molenberg  0.3km  石畳

タイム差は1分30秒に。

 

集団が分裂しており、ワウト・ファンアールトとアルノー・デリーは後方に取り残されている。

 

これは集団の前方。

 

残り37km。ジョシュア・ターリングは先頭から1分9秒差。これは集団に追い付かれそうだ。

 

Leberg  1km・4%

先頭まで1分25秒差。

 

分割された集団が見えてくる。

 

ジョシュア・ターリングは捕まってしまった。

 

さあ、ティシュ・ベノートがワウト・ファンアールトを引く。

 

先頭が捕まった。

 

後続の集団がつながる。

 

残り28km。振り出しだ。

 

あららっ、アルノー・デリーは集団から大きく遅れている。

 

UAE Team Emirates – XRGのアントニオ・モルガドがアタック!

 

アントニオ・モルガドは、新たな逃げを作りたがっている。

 

残り22km。これだけ集団がでかいとスプリントになりそう。

 

Decathlon AG2R La Mondiale Teamのオリバー・ナーセンがバイク交換。

 

ヤン・トラトニクが痛恨のパンクだ。昨年の優勝者が～。

 

カペルミュール   1.2km・7% 石畳の登り

もうカペルミュールだ。

 

大集団で登る。アルノー・デリーは後方。

 

Lidl – Trekのマティアス・ヴァチェク先頭。ティム・ウェレンス、少し後ろにジャスパー・フィリップセン。

 

ジャスパー・フィリップセンは4番手。

 

これは大きくは抜け出せない。トップはマティアス・ヴァチェク。

 

集団で越えていく。

 

Team Visma | Lease a Bikeのマッテオ・ヨルゲルソンも前にいる。

 

20人くらいが抜け出している。

 

ワウト・ファンアールトも前に。

 

残り14km。これは集団がまとまるか。

 

ボスベルク  0.8km・6.2% 石畳の登り

ここで差がつかなければスプリントだ。

 

差がつかない。Lidl – Trekのマティアス・ヴァチェクも抜け出せない。

 

トム・ピドコックは乗り遅れたか。

 

先頭は18人。

 

シュテファン・キュングがアタックだ。

 

残り8.6km。シュテファン・キュングがわずかにリード。

 

集団が少しずつ大きくなる。

 

残り6.4km。シュテファン・キュングは14秒のリード。

 

残り5.4km。17秒差だ。

 

残り4.2km。どこまでシュテファン・キュングは粘れるか。

 

ゴールが近づくほどスプリントとなる。

 

残り3kmで11秒差。

 

残り2.5km。集団が迫る。

 

残り1.8km。まだ粘る。

 

残り1.1kmでシュテファン・キュングが捕まる。

 

Team Visma | Lease a Bikeが先頭。

 

Soudal – Quick Stepが先頭に。

 

 INEOS Grenadiersも前にいる。

 

Alpecin-Deceuninckが先頭に。

 

 INEOS Grenadiersが先頭に立った。

 

左から INEOS Grenadiersのサミュエル・ワトソン、Unibet Tietema Rocketsのルカーシュ・クビシュ、Uno-X Mobilityのソーレン・ヴァーレンショルト。

 

ソーレン・ヴァーレンショルトの後ろからジャスパー・フィリップセンがまくりに入る。

 

ソーレン・ヴァーレンショルトとジャスパー・フィリップセンの争いか。

 

右からSoudal – Quick Stepのポール・マグニエも追い込んでハンドルを投げた～!

 

勝ったのは誰だ?

 

 

勝ったのはソーレン・ヴァーレンショルトだ～!

 

ソーレン・ヴァーレンショルトは、エトワール・ド・ベセージュ第2ステージの勝利に続いて今シーズンの2勝目。

 

プロチームのライダーがオンループ・ヘットニュースブラッドを制したのはいつ以来なんだろうか。これはUno-X Mobilityにとっても非常に大きい勝利だ。

 

リザルト

優勝したUno-X Mobilityのソーレン・ヴァーレンショルト

本当は明日のクールネ〜ブリュッセル〜クールネまで乗るべきではなかった。自分は交代してメンバーに入ったんだ。明日はよりスプリントレースになるだろうが、今日も向かい風のためスプリントレースになった。

ちょっと非現実的な感じがする。言葉がないが、この勝利にとても満足している。数時間後にようやく実感が湧いてくると思う。

右側で囲まれるのが怖かったので、左に行きたかったんだ。しかし、そこにはチャンスがあった。そこで、まず右に行き、それから左側に開口部を見つけた。完璧に仕上がったた。本当に幸せだ。

最後の数メートルですべてを出し切った。マグニエが自分の隣に座っているのが見えた。とても近かった。一番先に到着するように最善を尽くした。 成功したという事実は素晴らしい気分を与えてくれる。

この勝利は、これまでで最大の勝利ですか?

確かに。断然。この集団には、たくさんのビッグネームがいる。これは私にとって正しい方向への大きな一歩だ。これは不可能だと思っていたが、実現できた。それはとてもいいね。

自分はモレンベルグで事故に遭った。その後、差を縮めようとしたが、足がなかった。だからこそ、できるだけエネルギーを節約しようと努めた。

登りでも全力で走らないようにしたが、結局はほぼ全力で走らなければならなかった。ペースがとても速かった。大変だったけど、最後にはいいスプリントができる脚力があった。

 

2位　Soudal – Quick Stepのポール・マグニエ

今日のチームワークには満足している。 昨年はクラシックで苦戦したが、今日は2位という好スタートを切った。私たちは今日やった仕事に誇りを持っていいと思う。もちろんスタートしたら勝ちたいが、今日は2位で満足している。

とても厳しいレースだった。私たちはチーム全員でいつも最前列に座っていた。彼らは私を助け、自信を与えてくれた。スプリントは非常に厳しかった。 2位になれて嬉しく誇りに思いう。

スプリントで追い詰められてしまったのでしょうか?

若干。しかし、スプリントではまだ加速することができた。ゴールが50m遠かったら勝てたかもしれないが、ゴールはゴールだし、2位になれて嬉しい。チームは準備ができている。

次は火曜日のル・サミンですね。

 その後は通常、ヘント〜ウェヴェルヘムとE3サクソクラシックに出場する。これがチーム全員のモチベーションとなり、フランドルクラシックで良い走りができると思う。 ここで2位になれば、チームがすべての試合に向けて準備ができているということになる。

 

3位　Alpecin-Deceuninckのジャスパー・フィリップセン

スプリントを台無しにしてしまった。待ちすぎたと思う。実はワウト・ファンアールトのスプリントを待っていたが、それはこなかった。彼には足がなかったと思う。

その後は、ソーレン・ヴァーレンショルトとの戦いとなった。あのスプリントではキラー精神を少し失ってしまったと思う。今後数週間でまたそれを取り戻せるといいな。

こんなに脚の調子が良いとは思っていなかったので、レースでの感触には満足している。チームも今日は素晴らしい仕事をした。 実際、今欠けているのは勝利だけだ。