ツール・ド・フランスでも、9回山頂ゴールとなっているモン・ヴァントゥは、プロヴァンスの巨人ともよばれ、風が強く道路が閉鎖されることもある。
直近では2016年に山頂手前6キロのシャレー レイナールをゴールとして行われトーマス・デヘントが独走勝利。クリス・フルームがランニングして走ったことでも有名なレースですね。
昨年第1回のモン・ヴァントゥ デニヴェレ チャレンジが開催されヘスス・エラダがロマン・バルデを破って勝利した。UCI 1.1のワンデイレース。
予定では8月6日となっており、フランスでのレース再開の幕開けとなる。だが、ここで一つ問題が~。
フランス国内の選手はいいけど、国外からくる選手はどうなるだろうか? 国境をまたぐ場合には検疫なども必要となるが果たして。
Mont Ventoux Dénivelé Challenge
昨年はモン・ヴァントゥを2回登るコースだったが、今回はフランス南部のVaison La Romaineからスタートして、1回目のシャレー レイナール(Chalet Reynard)を通過する。
シャレー レイナールはモン・ヴァントゥの頂上まで3分2辺りになる。
右回りに再度回って、今度はシャレー レイナールからモン・ヴァントゥ山頂を目指すことになる。
獲得標高は4,000mにもなり、距離も昨年よりも伸びて182km。
このコースは今年のツール・ド・ラ・プロヴァンス第3ステージでもほぼ同じコースで使われた。
この時には、モン・ヴァントゥの山頂まで登った訳ではなくて、ゴール手前6キロのシャレーレイナール(登坂距離9.5km/平均勾配9.3%)がゴールだった。
これを過去最速のタイムで登ったのはナイロ・キンタナ。今年はモン・ヴァントゥは出てこないが山岳での強さは今年はピカ一だ。
国外選手はどうする?
フランス国内のライダーは良いだろう。昨年優勝したヘスス・エラダも2位のロマン・バルデもフランスのチームだ。
フランス国内でツール前の山岳レースと言えば、 クリテリウム・デュ・ドーフィネとモン・ヴァントゥくらいだろう。
調整レースとして使いたいのは山々だろう。
問題は国外の選手の場合。ほとんどの国では、国境を越えて海外旅行を遮断するか、到着時に14日間の検疫を課している。
それを言うと、ナイロ・キンタナもコロンビアにいるので8月一杯は国外に出れない。
これについては、未だ解決策が出ていないのでコロンビアの選手は、特別な許可を取って専用機で来ないと無理だろう。
レースが再開されるのは嬉しいが、国外選手の扱いをどうするのかを考えないと全てのレースで国内選手だけの開催となってしまいそうだ。
まずは、このモン・ヴァントゥでどうなるのか注目しておかなければならない。
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