ツール第11ステージは、スタートからワウト・ファンアールトがアタック!
これに、続いたのはマチュー・ファンデルプールだった。オフィシャルスタート前に二人が話をしていたので、示し合わせていたのかと思ったら、そうではなかったようだ。
二人の夢のようなランデブーがツールで見られるなんて。
全開で走った後に
🔥💚 A @WoutvanAert – @mathieuvdpoel attack! This stage starts very well!
🔥💚 Une attaque @WoutvanAert – @mathieuvdpoel ! Cette étape part sur de très bonnes bases !#TDF2022 pic.twitter.com/KLK4XqqHka
— Tour de France™ (@LeTour) July 13, 2022
ワウト・ファンアールトのアタックに反応したマチュー・ファンデルプール。
その後、二人はQuick-Step Alpha Vinyl Teamのマティア・カッタネオに追いつかれるまで約30kmほど夢のランデブー。
最高の走りを見せてくれた。最初の1時間で48km/hという爆速のアベレージをたたき出したのは、二人の走りの凄さにほかならない。
だが、マチュー・ファンデルプールは最初の2級ラセ・ド・モンヴェルニエが始まった時に、集団から遅れてしまう。
その後、集団に吸収されてQuick-Step Alpha Vinyl Teamのファビオ・ヤコブセンのトレインに乗っていたけど、更に遅れてしまう。
そして、テレグラフ峠の途中で完全に切れてしまい、マチュー・ファンデルプールはリタイヤしてしまう。
マチュー・ファンデルプールの今シーズンは完全に燃え尽きたのかもしれない。昨シーズンの腰の痛みから完全復帰を果たしたのだけど。
ジロ・デ・イタリアでは最後まで、攻撃的な走りでファンを魅了した。
だが、流石に初めてのグランツールを完走したあとに、ダブルでツールを走るというのは無理があったということだろう。
マチュー・ファンデルプールも人間だ。腰を痛めたことでレースを選択する必要があることが分かっていたはず。
だが、世界最大の自転車レースに出場しない訳にはいかない。チームの事情もあっただろう。
今年の世界選手権はマチュー・ファンデルプールに向いているけど、それまで復活出来るのかは誰にもわからない。
ワウト・ファンアールトはレースを選択
逆に一緒に逃げたワウト・ファンアールトの場合には、徹底的にレースを絞っている。まず、昨年のシクロクロス世界選手権を欠場。
ストラーデビアンケも欠場。そして、ロンド・ファン・フラーンデレンも病気のために欠場してしまう。
ツール直前のベルギー選手権も膝を強打したということで大事を取って欠場。徹底的な体調管理で、目標だったツールでは最大の成果を上げている。
若さだけでは、限界がきてしまう。年を取るにつれて選択することが必要となる。マチュー・ファンデルプールは、最後に最高の姿を垣間見せてくれた。
それだけでも、良かったとしよう。
コメント