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2022 ツール・ド・フランス第11ステージ  スタートからゴールまで、これぞツールだ!

海外情報
Photo credit: European Roads on VisualHunt.com
この記事は約33分で読めます。

ツールはいよいよ第2週の山場。2連続の山岳ステージに入っていく。

総合で11秒差まで、レナード・ケムナ(BORA – hansgrohe)に詰め寄られたけど、実際には彼は最終的なライバルとはならない。

タデイ・ポガチャルの目下の心配事は、チームメイトのコロナ離脱によるアシストの欠如。それと、いつコロナ陽性となってしまうのかという影のない敵との戦いのほうが大きいかもしれない。

 

これをチャンスの好機ととらえるのはJumbo-VismaとINEOS Grenadiersだろう。この2連続山岳で攻撃しない手はない。さて、初日のアルプスの結果は如何に。

 

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第11ステージ アルベールビル〜コル・ド・グラノン・セッレ=シェヴァリブリアンソン 151.7km

コースマップ photo letour

 

1992年のアルベールビル冬季オリンピックから30周年を記念して、スプリンターズステージはなく、非常にハードな山岳ステージが予定されている。

この日の最初の難関は、世界で最も美しいといわれる2級級山岳ラセ・ド・モンヴェルニエの登りである。

全長わずか3.6kmだが、岩壁を登る18のヘアピンカーブがあり、最もフォトジェニックな登り坂のひとつだ。

ヘリコプターで撮影された、蛇のようにそそり立つペロトンの映像は、瞬く間に象徴的な地位を獲得した。

ツールが初めてここを走ったのは、2015年のこと。2018年にも通過したイエロージャージが、2022年には3度目の山村モンヴェルニエを走破する。

ラセ・ド・モンヴェルニエの登りででウォーミングアップをした後、ルートは再びステージ開始以来続いているラルク川の土手へと下っていく。

 

1級山岳 テレグラフ峠・超級山岳ガリビエ峠

1級山岳 テレグラフ峠・超級山岳ガリビエ峠 photo letour

 

サンミッシェル・ド・モリエンヌからヴァロワールのスキー村まで、道はうねうねと続き、そこにテレグラフ峠のの頂上がある。

村を出てすぐに、さらに有名なガリビエ峠の登攀が始まる。この北側斜面の登りは、全長17.7kmで、標高は2,629m。今回のツールの最高地点となる。

最初に頂上に到達した選手には、「アンリ・デグランジュ賞」と呼ばれる、ツールの精神的父にちなんだ賞金が贈られる。これは、毎年ツールの最高峰の峠で獲得することができる。

 

超級山岳 コル・デュ・グラノン

超級山岳 コル・デュ・グラノン photo letour

 

ロータレ峠を経由して長い下り坂があり、そこでライダーは回復して壮大な最後の部分の準備をする機会を得る。フィニッシュは超級山岳 コル・デュ・グラノン

ツール史上2回目の登頂となる山岳。その背景には、1986年にタイムスリップした物語がある。

グラノン峠で、チームメイトのグレッグ・レモンと激しいバトルを繰り広げたマイヨジョーヌのベルナール・イノーが故障で数分遅れとなり、総合でも首位から脱落した。

1986年7月20日、34秒差で総合2位だったグレッグ・レモンは、アメリカ人で自身初のイエロージャージを獲得した。その後、レモンは3度のツール・ド・フランスを制覇している。

物語は、ベルナール・イノーが彼の最後のマイヨジョーヌを失ったことで非常に傷ついたので、彼が何年もステージマスターを務めていたツールは、もはやそれを訪問しなかったということだ。

 

コースプロフィール photo letour

 

なお、コル・デュ・グラノンの頂上には何もない。スキーリゾートもホテルもカフェもなく、軍事施設が一つあるだけ。

上り坂には、8〜11パーセントの間で変動する連続的な勾配があり、一度遅れるとベルナール・イノーのように回復することはない。

 

  1. スプリントポイント Aiguebelle
  2. 2級山岳 ラセ・ド・モンヴェルニエ   3.4km・8.2%
  3. 1級山岳  テレグラフ峠   11.9km・7.9%
  4. 超級山岳 ガリビエ峠  17.7km・6.9%
  5. 超級山岳 コル・デュ・グラノン  11.3km・9.2%

 

スタート前

ツール・ド・フランスストリーミングより以下同様

ここまで音無しのマチュー・ファンデルプール。昨日のステージでは序盤に逃げを捕まえる姿が見られた。ジロでの疲れが取れていないのか、この先に復活することがあるのだろうか。

 

サガンの出番は今日もない。ゴールまで無事にたどり着くだけだ。

 

問題は、Lotto Soudalのカレブ・ユアン。昨日のステージもチームメイトに支えてもらったけど、最下位でゴールしている。この2日間が山だ。

 

クリス・フルームは、総合38位。事故以来最高の順位だ。この二日間でどこまでついていけるのかが注目される。

 

Team Arkéa Samsicのナイロ・キンタナは総合12位。2分13秒遅れ。この山岳で先頭付近に顔を出してくるかな。

 

Team DSMのロマン・バルデは総合7位。1分39秒遅れ。落車で痛めた膝の調子悪くなければ今日も上位でフニッシュとなるはず。

 

総合6位。1分38秒差のダディ・ゴデュ。フランス人では最高順位だ。今日の山岳で遅れないようについていかないと順位のキープは出来ない。

 

ゲラント・トーマスは、かしこくついていく作戦を取るのでは。二日あるので攻撃するのは明日かも。

 

Jumbo-Vismaで攻撃して貰いたいのはプリモッシュ・ログリッチだ。総合13位はログリッチのいる位置ではない。攻撃すればタデイ・ポガチャルは動かないといけない。

ヨナス・ヴィンゲゴーを助けるためにも動きが欲しいところ。ただ、腰の調子が悪いとの噂もある。

 

最後の登りで、またもライバルを一蹴してしまうのか。それともヨナス・ヴィンゲゴーと共に走るのか。ゴールでの展開が注目される。

 

第11ステージスタートの各賞ジャージ着用者

  • 総合  タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates
  • ポイント賞 ワウト・ファンアールト Jumbo-Visma
  • 山岳賞 シモン・ゲシュケ Cofidis
  • 新人賞 トム・ピドコック INEOS Grenadiers

 

オフィシャルスタート前に、ワウト・ファンアールトとマチュー・ファンデルプールが話している。笑っていたけど、その理由は~。

 

オフィシャルスタートからロケットスタートしたのは二人。先頭はワウト・ファンアールトだ!

 

すぐにマチュー・ファンデルプールが続く。

 

二人のシクロクロスのようなロケットスタートに誰もついていけない。

 

ワウト・ファンアールトとマチュー・ファンデルプールの夢のランデブーだ!

 

ワウト・ファンアールトの目的は、スプリントポイントだ。マチュー・ファンデルプールもそこまで付き合うつもりだろう。

 

シクロクロス元世界チャンピオンの二人の夢のランデブー走行は、10秒のリードを奪う。

 

アレクサンドル・ウラソフがパンク。早く追いつかないと。

 

二人が逃げたのでは、追いつかないと判断したのか追走が中々出来ない。

 

本当に夢の組み合わせ。マチュー・ファンデルプールはかなりコンデションが戻ってきたのかな。まあ、スプリントポイントまでだろう。

 

追走が出来ている。32秒差だ。総合2位のレナード・ケムナが入っているぞ。

  1.  シルヴァン・ディリエ Alpecin-Deceuninck
  2. ティシュ・ベノート Jumbo-Visma
  3. スタン・デウルフ AG2R Citroën Team
  4. パトリック・コンラット BORA – hansgrohe
  5. ブレント・ファンムール Lotto Soudal
  6. クリストフ・ラポルト Jumbo-Visma

 

スプリントポイント Aiguebelle

ワウト・ファンアールが1位通過。もうこれでワウト・ファンアールトのポイント賞は間違いのでは。304ポイントで2位のファビオ・ヤコブセンに149ポイントも引き離した。

 

二人はどこまで逃げてくれるのだろう。

 

パトリック・コンラットが乗った追走は捕まってしまう。まあ、仕方ない。

 

二人は19秒差まで迫られる。

 

マティア・カッタネオが単独で追走に出ている。

 

ワウト・ファンアールトとマチュー・ファンデルプールは少し会話した。

 

シクロクロスでは二人のランデブーはあるけど、ロードで二人きりというのは本当に珍しい。ゴール前でないしね。

 

マティア・カッタネオが追いついて3人に。後ろから、大きな追走が追っている。

 

何人いるんだろうか。落ち着いたらわかるだろう。

 

3人に追走が追いついた。

 

集団はあきらめてないようで、タイム差は14秒しかない。

 

あっ決まったか。タイム差が広がり始めた。

 

集団はトレイ休憩を初めて逃げを容認。

 

20人の逃げ

逃げにはJumbo-Vismaから2人乗っている。

  1. ワウト・ファンアールト Jumbo-Visma
  2. クリストフ・ラポルト Jumbo-Visma
  3. ミカル・シュレル AG2R Citroën Team
  4. ニルス・ポリッツ BORA – hansgrohe
  5. マキシミリアン・シャフマン BORA – hansgrohe
  6. アンドレア・バジオーリ Quick-Step Alpha Vinyl Team
  7. マティア・カッタネオ Quick-Step Alpha Vinyl Team
  8. シモン・ゲシュケ Cofidis
  9. ヨン・イサギレ Cofidis
  10. カミル・グラデク Bahrain Victorious
  11. ディラン・トゥーンス Bahrain Victorious
  12. マチュー・ファンデルプール Alpecin-Deceuninck
  13. ギヨーム・ファンケイルスブルク Alpecin-Deceuninck
  14. ヨナス・ルッチ EF Education-EasyPost
  15. ワレン・バルギル Team Arkéa Samsic
  16. マッズ・ピーダスン Trek-Segafredo
  17. トニー・ガロパン Trek-Segafredo
  18. マチェイ・ボドナル TotalEnergies
  19. ピエール・ラトゥール TotalEnergies
  20. クリスツ・ニーランズ Israel – Premier Tech

 

山岳賞のシモン・ゲシュケも逃げに乗っている。まずは、2級山岳のポイントが目標だ。

 

2級山岳 ラセ・ド・モンヴェルニエ   3.4km・8.2%

集団にはUAE Team Emiratesの姿が見えない。Jumbo-Visma、INEOS Grenadiers、Groupama – FDJ、Team DSMが引いている。

 

先頭は、つづら折りの登りを上がっていく。

 

あら~、マチュー・ファンデルプールは最初に遅れてしまった。最初の1時間のアベレージが48km/h。まだ、復調はしてないようですね。

ニュートラル走行でワウト・ファンアールトが話かけて、笑った時に、マチューは笑ってなかったので、本当は逃げたくなかったのかも。まあ義理か。

 

ピエール・ラトゥールが1位通過。シモン・ゲシュケが2位通過。

  1. ビェール・ラトゥール TotalEnergies 5ポイント
  2. シモン・ゲシュケ Cofidis 3ポイント
  3. ワレン・バルギル Team Arkéa Samsic 2ポイント
  4. ワウト・ファンアールト Jumbo-Visma 1ポイント

 

 

AG2R Citroën Teamのオリバー・ナーセンが止まっている。スタートしてみたけどだめだったようだ。途中リタイヤとなった。

 

あと2.1kmでテレグラフ峠が始まるけど、すでに7分33秒のプレゼントを貰っている。これは、今日も逃げからステージ優勝が出るかも。ワウト・ファンアールトが勝ったら凄いけど。

 

1級山岳  テレグラフ峠   11.9km・7.9%

先頭はテレグラフ峠に入った。

 

マチュー・ファンデルプールは集団に追いつかれそうだ。

 

マチューが、集団に戻る。このまま集団に残れればいいけど。最初に無理したのが後に効いてきそうだ。

 

厳しい登りで次々に先頭から脱落していく。Trek-Segafredoのトニー・ガロパンも切れる。

 

ワレン・バルギルが先頭を引く。後ろはヨン・イサギレだ。クライマーが主導する。

 

あ~、ニルス・ポリッツも切れたか~。まあ、クライマーではないしね。

 

あれれっ、マティア・カッタネオも切れてしまう。昨年の総合12位がどうしたことか。最初にワウトとマチューに追いつくのに力を使い過ぎたかな。

 

メイン集団からUAE Team Emiratesのマルク・ヒルシが切れる。集団牽引していたけど体調は戻っていないようだ。

 

マチュー・ファンデルプールは集団最後尾。Quick-Step Alpha Vinyl Teamのファビオ・ヤコブセンのグループでなんとかゴールを目指したい。

 

カレブ・ユアンは今日が勝負か。ゴールにたどりつけるかな。

 

サガンは、カレブ・ユアンの少し前。一緒にグルペットを目指すことになりそう。

 

INEOS Grenadiersのダニエル・マルティネスは集団後方。ディラン・ファンバーレに引いて貰っている。

 

0kmアタックをかけたワウト・ファンアールトは、しっかりと先頭に残っている。こんな人いないだろう。

 

UAE Team Emiratesのミッケル・ビョーグも切れてしまう。タデイ・ポガチャルのアシストは次々にいなくなる。

 

現在。先頭は10人に絞られた。マティア・カッタネオは戻ってきている。

  1. ワウト・ファンアールト Jumbo-Visma
  2. ミカル・シュレル AG2R Citroën Team
  3. マキシミリアン・シャフマン BORA – hansgrohe
  4. マティア・カッタネオ Quick-Step Alpha Vinyl Team
  5. シモン・ゲシュケ Cofidis
  6. ヨン・イサギレ Cofidis
  7. ディラン・トゥーンス Bahrain Victorious
  8. ワレン・バルギル Team Arkéa Samsic
  9. ピエール・ラトゥール TotalEnergies
  10. クリスツ・ニーランズ Israel – Premier Tech

 

残り900mでワウト・ファンアールトが先頭に。

 

メイン集団からティッシュ・ベノートがプリモッシュ・ログリッチを後ろにつけて攻撃だ。

 

先頭は山岳ポイント争い。

 

ビエール・ラトゥールが制した。

  1. ビエール・ラトゥール TotalEnergies 10ポイント
  2. ワレン・バルギル Team Arkéa Samsic 8ポイント
  3. シモン・ゲシュケ Cofidis 6ポイント

 

プリモッシュ・ログリッチの攻撃は失敗。だけど、Jumbo-Vismaが集団を引き始めた。まだ、早いのでは。

 

総合2位のレナード・ケムナが切れてしまう。これで総合順位が変わる。

 

超級山岳 ガリビエ峠  17.7km・6.9%

続いてガリビエ峠が始まる。マティア・カッタネオが切れてしまう。

 

Jumbo-Vismaが攻撃だ。タデイ・ポガチャルを丸裸にする作戦だ。ティシュ・ベノートがペースを上げる。

 

なんと、下りで5人の総合勢が抜け出す。まだ、これからガリビエ峠なのに~。

  1. タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates
  2. プリモッシュ・ログリッチ Jumbo-Visma
  3. ティシュ・ベノート Jumbo-Visma
  4. ヨナス・ヴィンゲゴー Jumbo-Visma
  5. ゲラント・トーマス INEOS Grenadiers

 

 

タデイ・ポガチャルは2番につけている。

 

ここでヨナス・ヴィンゲゴーが動く。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーがアタック!

 

 

タデイ・ポガチャルが、すぐに張り付く。

 

またも、プリモッシュ・ログリッチが右からアタック。

 

タデイ・ポガチャルが追いついてアタック!

 

プリモッシュ・ログリッチとヨナス・ヴィンゲゴーが張り付く。

 

一旦切れたゲラント・トーマスが追いつく。

 

今度は、プリモッシュ・ログリッチがアタックをかけたが、タデイ・ポガチャルが追いつく。交互にアタックだ。

 

今度は、ヨナス・ヴィンゲゴーがアタック!

 

また、追いつく。

 

今度は、またもプリモッシュ・ログリッチだ。アタックの掛け合いだ。

 

少し落ち着いて、プリモッシュ・ログリッチが先頭を引く。

 

マルク・ソレルが後方から追いついた。

 

遅れていた、総合勢も戻ってきた。

 

マルク・ソレルが先頭を引きだす。

 

メイン集団後方には、アレクサンドル・ウラソフにトム・ピドコックもいる。

 

トム・ビドコックが切れてしまう。あまり調子が良くないようだ。

 

先頭ではワウト・ファンアールトが抜け出していたけど。

 

ワレン・バルギルがカウンターアタックで飛び出した。

 

ワレン・バルギルは、かなり引き離した。ゴールまで50km以上あるのだけど。

 

ワウト・ファンアールトは30秒引き離された。

 

プリモッシュ・ログリッチがアタック!

 

すぐにタデイ・ポガチャルが反応する。

 

タデイ・ポガチャルがプリモッシュ・ログリッチを抑える。

 

今度はタデイ・ポガチャルがアタック!

 

これにはプリモッシュ・ログリッチが切れてしまう。

 

タデイ・ポガチャルがひいて、後ろはヨナス・ヴィンゲゴー。ゲラント・トーマス、ロマン・バルデと続く。

 

タデイ・ポガチャルのアタックで、ゲラント・トーマスとロマン・バルデが切れてしまう。

 

タデイ・ポガチャルが全開だ。ヨナス・ヴィンゲゴーだけが彼についていける。

 

あっと言う間に、ゲラント・トーマスを23秒引き離す。

 

タデイ・ポガチャルが引く必要もないのだけど、なんと強いマイヨジョーヌなのか。

 

先頭のワレン・バルギルは後1kmでガリビエ峠を越える。

 

ゲラント・トーマスが戻ってきた。

 

追いついたロマン・バルデがアタック!

 

タデイ・ポガチャルは、ロマン・バルデを捕まえてしまう。そこまでする必要があるのだろうか。

 

ワレン・バルギルがガリビエ峠を制した。

 

なんというマイヨジョーヌ。再び、ロマン・バルデとゲラント・トーマスをちぎってしまう。

 

ロマン・バルデは追いつくか。

 

後続でナイロ・キンタナもガビリエを越える。下りが多くのライダーが追いつきそうだ。

 

下りでは、ゲラント・トーマス、セップ・クスも追いついた。

 

トイレ休憩して待っていた、ワウト・ファンアールトも後続に加わる。

 

ワウト・ファンアールトが後ろを見ている。これはプリモッシュ・ログリッチを先頭に引き戻すためか。

 

やはり、ワウト・ファンアールトはプリモッシュ・ログリッチのアシストとして前に追いつかせる役目だ。だが、先頭まで1分15秒もあるぞ。

 

ワレン・バルギルは、2番手のシモン・ゲシュケに2分近いタイム差をつけた。最後の超級をトップで上がれるか。

 

メイン集団には、Astana Qazaqstan Team のアレクセイ・ルチェンコも追いつく。

 

恐るべし、ワウト・ファンアールトは1分以上あったタイム差を縮めてプリモッシュ・ログリッチをメイングループに戻した。

 

そのまま、抜いていくのだから凄い男だ!

 

ワウト・ファンアールトは、追いついたその足で先頭を引きまくる。どんだけ~。

 

2位グループは合体。

  1. シモン・ゲシュケ Cofidis
  2. ディラン・トゥーンス Bahrain Victorious
  3. ピエール・ラトゥール TotalEnergies

 

超級山岳 コル・デュ・グラノン  11.3km・9.2%

ワレン・バルギルが最後の登りに入った。

 

タデイ・ポガチャルは、何か食べたいというジェスチャーをカメラに見せる。どれだけ余裕があるんだか。

 

ワウト・ファンアールトがようやく引き終わっておりていく。

 

今度は、プリモッシュ・ログリッチが先頭に立つ。

 

ワウト・ファンアールトは、一人何役をこなしたんだ。0kmアタックから、スプリントポイント奪取。1分15秒のタイム差を詰めてプリモッシュ・ログリッチを先頭に戻したし。

 

プリモッシュ・ログリッチがリリースされた。

 

ここでナイロ・キンタナがアタック!

 

だけど、ナイロ・キンタナでも引き離せない。

 

ナイロ・キンタナの後ろに、まだメイン集団が見えている。

 

ナイロ・キンタナは、逃げていたピエール・ラトゥールも抜いていく。あとは、ワレン・バルギルだけだ。

 

あれほどあったタイム差が、2分15秒となった。ゴールまで7.4kmもあるので、これは捕まってしまう。

 

ピエール・ラトゥールは、なんとかタデイ・ポガチャルのグループに入り込む。

 

ラファウ・マイカが総合勢の先頭を引く。やはり、タデイ・ポガチャルの最後の砦はラファウ・マイカだ。

 

ナイロ・キンタナは30秒引き離した。だけど、もっと離さないとタデイ・ポガチャルのペースにはかなわない。

 

最後方はアダム・イェーツ。

  1. ラファウ・マイカ UAE Team Emirates
  2. タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates
  3. アダム・イェーツ INEOS Grenadiers
  4. ゲラント・トーマス INEOS Grenadiers
  5. ロマン・バルデ Team DSM
  6. ヨナス・ヴィンゲゴー Jumbo-Visma

 

ロマン・バルデがアタック!

 

 

さあ、抜け出せるか。

 

ナイロ・キンタナは、早くワレン・バルギルに追いつきたい。追いつけば、バルギルが引いてくれる。

 

ナイロ・キンタナがワレン・バルギルに追いついた。だが、ワレン・バルギルは引く力がない。

 

ここでヨナス・ヴィンゲゴーがアタック!

 

ラファウ・マイカがヨナス・ヴィンゲゴーを追う。

 

タデイ・ポガチャルが反応出来ない。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、ロマン・バルデを追い抜く。タデイ・ポガチャルは、13秒離れた。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーのアタックが成功するか?

 

タデイ・ポガチャルは、完全に離された。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは豆粒だ。ゲラント・トーマスがついている。

 

後ろにマイヨジョーヌが見えない。

 

ゲラント・トーマスがタデイ・ポガチャルを置き去りにした!

 

ナイロ・キンタナも抜いていく。

 

あと少しでバーチャルリーダーだ。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーの大チャンスだ。ついにバーチャルリーダーとなった。ゴールすればマイヨジョーヌだ。

 

タデイ・ポガチャルは、ゲラント・トーマスに離されてしまった。単独でヨナス・ヴィンゲゴーを追う。

 

タデイ・ポガチャルは完全にクラックだ。アダム・イェーツにも追いつかれる。すでに1分22秒も離れた。

 

タデイ・ポガチャルの3連覇も遠のいてしまいそうなタイム差になってきた。

 

1分48秒。どこまで開けるか?

 

ナイロ・キンタナは2番手。ロマン・バルデに追いつかせない。

 

追いついたダヴィ・ゴデュもタデイ・ポガチャルを置き去りにする。

 

ダヴィ・ゴデュが、アダム・イェーツと共に前に。

 

タデイ・ポガチャルは。単独でゴールを目指している。こんな姿は見たことがない。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、単独でゴールに帰ってきた。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーがマイヨジョーヌ奪還のステージ優勝だ!

Jumbo-Vismaの波状攻撃は見事に実ることとなった。ヨナス・ヴィンゲゴーがマイヨジョーヌを取れたのはプリモッシュ・ログリッチのおかげだろう。

それにしても強いクライマーだ。時代が変わるのだろうか?

 

ステージ2位にはナイロ・キンタナが。相手が悪すぎたか。だが、この走りでナイロ・キンタナは総合5位に躍進。

 

ロマン・バルデはアタックは成功したが、ヨナス・ヴィンゲゴーにはおいて行かれた。だが、ロマン・バルデは総合2位に躍進。これは2016年のツール以来の順位だ。

 

ゲラント・トーマスは途中、タデイ・ポガチャルを置き去りにした。だが、ロマン・バルデにおいていかれたことで、総合順位に変動がなく4位のまま。2分28秒差となった。

 

 

ステージ5位でかえってきたのはダヴィ・ゴデュ。マイケル・ストーラー、ヴァランタン・マティアスの献身的なアシストにより、奇跡的に前のグループに戻ってきた。総合順位は一つ下がり7位に。

 

タデイ・ポガチャルに何があったのか。流石に、二人の波状攻撃をはねのけて、更に他のアタックにも対応していたら疲れるに決まっている。

タデイ・ポガチャルも人間だったということか。

 

タデイ・ポガチャルを追い詰めた一人。プリモッシュ・ログリッチはセップ・クスと一緒に笑顔でゴール。チームのために自らを犠牲にしてヨナス・ヴィンゲゴーの勝利を演出した。

チーム力のなせる技でもある。明日は、守りに徹してもOKなくらいのタイム差を稼ぎだした。タデイ・ポガチャルの逆襲に目を配れば良い。

ツール2度目の登場のコル・デュ・グラノンは、やはりドラマの起こる場所のようだ。

 

こちらはハイライト動画

 

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リザルト

第11ステージ リザルト

ヨナス・ヴィンゲゴーのコメント

信じられない、本当に信じられない。言葉にするのは難しいですね。ずっと憧れていたんです。ツール・ド・フランスでステージ優勝とイエロージャージを獲得!

チームメイトがいなければ、決してうまくいかなかったと思う。スタート前に、僕とプリモシュにとって非常に厳しいレースになるように計画を立てていたんだ。

ポガチャルは最終的に最後の上り坂でクラックしてしまったが、それ以前の上り坂ではうまくついていくことができてましたね。

彼はガリビエでとても強かったんだ。最後の上りでようやくアタックしたとき、彼が割れているのを感じた。

もう一回やらないと、勝てないんだ。総合2位は嬉しいが、優勝を狙いたい。そして今、僕はイエロージャージを手に入れた。パリまで戦い続けるぞ!

Rnk Rider Team UCI   Time
1
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma 120
10″
4:18:02
2
 QUINTANA Nairo
Team Arkéa Samsic 50
6″
0:59
3
 BARDET Romain
Team DSM 25
4″
1:10
4
 THOMAS Geraint
INEOS Grenadiers 15   1:38
5
 GAUDU David
Groupama – FDJ 5   2:04
6
 YATES Adam
INEOS Grenadiers     2:10
7
 POGAČAR Tadej
UAE Team Emirates     2:51
8
 LUTSENKO Alexey
Astana Qazaqstan Team     3:38
9
 KRUIJSWIJK Steven
Jumbo-Visma     3:59
10
 BARGUIL Warren
Team Arkéa Samsic     4:16
11
 LATOUR Pierre
TotalEnergies     4:37
12
 VLASOV Aleksandr
BORA – hansgrohe     4:40
13
 MAJKA Rafał
UAE Team Emirates     6:38
14
 MADOUAS Valentin
Groupama – FDJ     7:26
15
 MAS Enric
Movistar Team     8:08
16
 GESCHKE Simon
Cofidis     ,,
17
 TEUNS Dylan
Bahrain – Victorious     9:48
18
 PIDCOCK Thomas
INEOS Grenadiers     9:55
19
 KUSS Sepp
Jumbo-Visma     11:31
20
 ROGLIČ Primož
Jumbo-Visma     ,,
21
 MEINTJES Louis
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux     12:17
22
 BENOOT Tiesj
Jumbo-Visma     13:47
23
 JUNGELS Bob
AG2R Citroën Team     13:53
24
 STORER Michael
Groupama – FDJ     16:57
25
 VAN AERT Wout
Jumbo-Visma     17:27
26
 IZAGIRRE Ion
Cofidis     ,,
27
 VERONA Carlos
Movistar Team     20:48
28
 SCHACHMANN Maximilian
BORA – hansgrohe     21:41
29
 NEILANDS Krists
Israel – Premier Tech     22:08
30
 ZEITS Andrey
Astana Qazaqstan Team     22:20

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI   Time
1 3 ▲2
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma 25
16″
41:29:59
2 7 ▲5
 BARDET Romain
Team DSM  
4″
2:16
3 1 ▼2
 POGAČAR Tadej
UAE Team Emirates  
24″
2:22
4 4
 THOMAS Geraint
INEOS Grenadiers     2:26
5 12 ▲7
 QUINTANA Nairo
Team Arkéa Samsic  
6″
2:37
6 5 ▼1
 YATES Adam
INEOS Grenadiers     3:06
7 6 ▼1
 GAUDU David
Groupama – FDJ  
4″
3:13
8 14 ▲6
 VLASOV Aleksandr
BORA – hansgrohe     7:23
9 17 ▲8
 LUTSENKO Alexey
Astana Qazaqstan Team     8:07
10 9 ▼1
 MAS Enric
Movistar Team     9:29
11 8 ▼3
 PIDCOCK Thomas
INEOS Grenadiers     11:12
12 23 ▲11
 KRUIJSWIJK Steven
Jumbo-Visma     13:27
13 20 ▲7
 MADOUAS Valentin
Groupama – FDJ     13:48
14 13 ▼1
 ROGLIČ Primož
Jumbo-Visma  
4″
13:54
15 26 ▲11
 BARGUIL Warren
Team Arkéa Samsic     17:20
16 19 ▲3
 MEINTJES Louis
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux     18:27
17 18 ▲1
 JUNGELS Bob
AG2R Citroën Team  
10″
19:17
18 27 ▲9
 KUSS Sepp
Jumbo-Visma     24:52
19 33 ▲14
 MAJKA Rafał
UAE Team Emirates     27:07
20 11 ▼9
 POWLESS Neilson
EF Education-EasyPost     28:10
21 2 ▼19
 KÄMNA Lennard
BORA – hansgrohe     28:27
22 30 ▲8
 BENOOT Tiesj
Jumbo-Visma     29:34
23 10 ▼13
 SÁNCHEZ Luis León
Bahrain – Victorious  
4″
31:11
24 21 ▼3
 MCNULTY Brandon
UAE Team Emirates     31:52
25 35 ▲10
 TEUNS Dylan
Bahrain – Victorious     32:43
26 15 ▼11
 PARET-PEINTRE Aurélien
AG2R Citroën Team     32:44
27 16 ▼11
 CARUSO Damiano
Bahrain – Victorious     33:01
28 22 ▼6
 KONRAD Patrick
BORA – hansgrohe     34:35
29 24 ▼5
 PINOT Thibaut
Groupama – FDJ     35:36
30 25 ▼5
 URÁN Rigoberto
EF Education-EasyPost     38:43

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 VAN AERT Wout
Jumbo-Visma 304
2 2
 JAKOBSEN Fabio
Quick-Step Alpha Vinyl Team 155
3 3
 POGAČAR Tadej
UAE Team Emirates 148
4 4
 CORT Magnus
EF Education-EasyPost 129
5 5
 LAPORTE Christophe
Jumbo-Visma 114
6 6
 PHILIPSEN Jasper
Alpecin-Deceuninck 109
7 10 ▲3
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma 86
8 7 ▼1
 SAGAN Peter
TotalEnergies 86
9 8 ▼1
 CLARKE Simon
Israel – Premier Tech 72
10 9 ▼1
 MATTHEWS Michael
Team BikeExchange – Jayco 68

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Pnt Points
1 1
 GESCHKE Simon
Cofidis     43
2 6 ▲4
 LATOUR Pierre
TotalEnergies     35
3 7 ▲4
 VINGEGAARD Jonas
Jumbo-Visma     30
4  
 BARGUIL Warren
Team Arkéa Samsic     30
5 5
 POGAČAR Tadej
UAE Team Emirates     18
6 2 ▼4
 JUNGELS Bob
AG2R Citroën Team     18
7 14 ▲7
 VAN AERT Wout
Jumbo-Visma     17
8  
 QUINTANA Nairo
Team Arkéa Samsic     15
9 3 ▼6
 PINOT Thibaut
Groupama – FDJ     14
10  
 BARDET Romain
Team DSM     12

新人賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1
 POGAČAR Tadej
UAE Team Emirates 41:32:21
2 2
 PIDCOCK Thomas
INEOS Grenadiers 8:50
3 3
 MCNULTY Brandon
UAE Team Emirates 29:30
4 4
 JORGENSON Matteo
Movistar Team 43:47
5 5
 LEKNESSUND Andreas
Team DSM 48:20
6 6
 GENIETS Kevin
Groupama – FDJ 58:11
7 7
 ZIMMERMANN Georg
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 1:02:16
8 9 ▲1
 STORER Michael
Groupama – FDJ 1:03:07
9 8 ▼1
 WRIGHT Fred
Bahrain – Victorious 1:12:09
10 10
 LOUVEL Matis
Team Arkéa Samsic 1:19:23

 

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