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ジュリアン・アラフィリップがクラシカ・サンセバスティアンをリタイヤした本当の理由とは?

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https://twitter.com/alafpolak1
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クラシカ・サンセバスティアンでは、19歳のレムコ・エヴェネプール(Decuninck-QuickStep)がワールドツアー初制覇をあげた。

 

一緒に出場していた、ジュリアン・アラフィリップは90km地点でリタイヤ。

昨年は、バウケ・モレマ(Trek – Segafredo)との二人逃げで最後はスプリント勝利。タイトル防衛に挑むかと思われていたのですが~。

ジュリアン・アラフィリップがリタイヤした本当の理由とは何だったのでしょうか?

 

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クラシカ・サンセバスティアンでリタイヤした選手

ツール・ド・フランス2019の厳しい3週間のレースが終わって1週間足らずで開催されたクラシカ・サンセバスティアン。

スタートした154人のライダーだったが、ゴールしたのは81人。

ツールチャンピオンのエガン・ベルナルも76kmでリタイヤ。

リタイヤしたのはエガン・ベルナルだけではない。

リタイヤした選手
主な選手のみ
  • サイモン・イエーツ  (Mitchelton-Scott)
  • ミケル・ランダ  (Movistar Team)
  • ティッシュ・べノート (Lotto Soudal)
  • ティム・ウェレンス (Lotto Soudal)
  • エガン・ベルナル (Team INEOS)

多くの有力ライダーがリタイヤしている。

 

当初、チームからジュリアン・アラフィリップのリタイヤの理由の説明もなかった。

しかし、Decuninck-QuickStepスポーツディレクターWilfried Peetersはこう語っている。

「私はアラフィリップにクラシカ・サンセバスティアンに出場するよう動機付ける必要があった。

彼はツールに長い時間を費やし本当に疲れている。

彼が来なければならなかったのはただ残念だ

と語っている。

 

残念だというのはどういう意味なのか?
 

ワールドツアーのスケジュール

ジュリアン・アラフィリップの今シーズンの活躍を見てみよう。

ここまでの成績は

2019
優勝レースのみ
  • Vuelta a San Juan Internacional (2.1) Stage 2 優勝 Stage3 TTT優勝 総合2位
  • Colombia 2.1 (2.1) Stage 5 優勝 ポイント賞獲得
  • Strade Bianche (1.UWT) 優勝
  • Tirreno-Adriatico (2.UWT) Stage 2 優勝 Stage 6 優勝
  • Milano-Sanremo (1.UWT)  優勝
  • Itzulia Basque Country (2.UWT)  Stage 2 優勝
  • La Flèche Wallonne (1.UWT)   優勝
  • Critérium du Dauphiné (2.UWT)  Stage 6 優勝    山岳賞獲得 
  • Tour de France (2.UWT) Stage3優勝 Stage13 TT優勝 14日間マイヨ着用
素晴らしい活躍だ。しかも、ツール・ド・フランスは21ステージで3週間。
わずか1週間で再び、レースに乗った理由をチームメイトのドリス・デヴェナインスが教えてくれている。

 

元USポスタルの監督、ヨハン・ブリュイネルのツイートにドリス・デヴェナインスがその通りと同意した。

どういうことかというと、

ワールドツアーのスケジュールに問題があるというのだ。

 

詳しくスケジュールを見てみると

UCIワールドツアー
スケージュール
  • 7月6日~7月28日  Tour de France
  • 8月3日 Clásica Ciclista San Sebastián
  • 8月3日~8月9日 Tour de Pologne
  • 8月4日 Prudential RideLondon-Surrey Classic
ツール・ド・フランスの終了が7月28日。
それからわずか1週間して3つのワールドツアーが重なっている。
 
問題は、ワールドツアーチームはUCIワールドツアーに必ず参加しなければならないということだ。

Decuninck-QuickStepのチームメンバーは29人。

ワンレースに7人は必要となると、3レースで21人必要となる。

当然、有力選手を振り分けないといけないし、チームとして成績も残さないといけない。

つまり、ツールで疲れていてもUCIのスケジュールによって無理やり出場しないといけないということだったのだ。

 

ドリス・デヴェナインスは、

「罰金を科さないために、想像もできないような身体的な問題を抱えてクラシカ・サンセバスティアンにやってきた」

と述べ、UCIのスケジュールに問題があるというヨハン・ブリュイネルの意見に同意している。

 

そして、ジュリアン・アラフィリップも

今は、休息の時間だとツイート。まだまだ力を出せない。レムコの最高レベルでの才能の出現を見て幸せだと語っている。

人間、疲れたら休まないと力が発揮出来なくなるということですね。

それを考えたレーススケジュールもUCIは考えてくれないと困るという問題でした。

 

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