Deceuninck – Quick Stepのジロ・デ・イタリアのメンバーが正式に発表された。
これによると、イル・ロンバルディアで墜落し、骨盤骨折したレムコ・エヴェネプールがエースナンバーとなっている。
私の勝手な予測では、Deceuninck – Quick Stepがジロ・デ・イタリアの表彰台を獲得するのではないかと思っている。
これは、再三言っているように2回の個人タイムトライヤルがあるからだ。最終日前までに1分以内のタイム差ならば、逆転もあり得るだろう。
ジロのメンバー
Ready for the @giroditalia, the race where history blends with imagination, creating a fascinating and unforgettable story: https://t.co/DXsU2uRN5X pic.twitter.com/Kks5LHC9Eq
— Deceuninck-QuickStep (@deceuninck_qst) May 3, 2021
エースナンバーは、レムコ・エヴェネプールだが、実質は15日間マアリローザを着用したジョアン・アルメイダだろう。
それはレムコは調整レースもしていないし、回復具合がわからない。リハビリだと明言している。
これは、初日の8.6kmの個人TTで結果がわかるだろう。
これで、以前のレムコの走りが見られたら、最終日の個人TTでも良いタイムを出すと考えれる。山岳での粘り具合も重要だけど。
ただ、総合で遅れたらステージ狙いでしょうね。出来たら、以前の力を取り戻していて欲しい。
ジョアン・アルメイダ
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ジョアン・アルメイダの場合、TTは強いが本格的な山岳となった場合に一歩及んでいない。ジロの本格的山岳で持ちこたえれるかが課題となるだろう。
今シーズンのレース結果については申し分ない。
- UAEツアー 総合3位
- ティレーノ〜アドリアティコ 総合6位
- ボルタ・ア・カタルーニャ 総合7位
- リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ 65位
今年も、山岳であえぐジョアン・アルメイダの姿が見られることだろう。本格的クライマーから1分以内にタイム差を押さえておきたい。
そうすれば最終タイムトライヤルで逆転だ。これはレムコにも言えることになるかもしれない。
レミ・カヴァニャ
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レースでは必ずと言って良いほど単独アタックを見せてくれるクレルモン・フェランのTGVことレミ・カヴァニャ。
今年はギリギリで勝利を逃したり、良い場面でメカトラで遅れたりと勝利に見放されていた。
それがついに、ツール・ド・ロマンディ最終ステージの個人タイムトライヤルで優勝を果たす。今シーズンは、パリ~ニースでは0.83秒差で2位。
ボルタ・ア・カタルーニャでは5秒差でローハン・デニスに敗れて2位。ようやく勝利を掴んだ。
ジロの初日のタイムトライヤルでは優勝してしまうのではないだろうか。
フィリッポ・ガンナが調子を崩しており、バリ~ニースで敗れたシュテファン・ビッセガー(EF Education – Nippo)もいない。
アワーレコード保持者のヴィクトール・カンペナールツ(Team Qhubeka ASSOS)は、世界選手権代表争いでレムコとワウト・ファンアールトに敗れた。だから、今年はTTに力を入れておらずロードで逃げを狙っている。
あとは、チームメイトのジョアン・アルメイダ、レムコ・エヴェネプールと共に初日から表彰台を独占してしまうと面白いのだけど。
ファウスト・マスナダ
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ファウスト・マスナダは、TTも強くツール・ド・ロマンディでは総合3位になった。UAEツアー総合10位に、ボルタ・ア・カタルーニャ総合15位と、山岳でのアシストが十分期待できる。
勝負所となるまで、どこまで持ちこたえることが出来るかが焦点となるだろう。
ジェームス・ノックスも好調で山岳で二人を支える。今年のDeceuninck – Quick Stepは期待できるのではないかな。
ただ、最初から集団コントロールを続けていると、肝心の山岳でアシストがいなくなる事態となるので、そこは気を付けないといけない。
Deceuninck – Quick Stepというとクラシックのイメージがあったが、アルメイダやアラフィリップ、レムコの登場によって総合も狙えるチームに変貌してきたと言ってもよいかもしれない。
ブエルタでは、レムコで優勝してしまうのではないかな。
まずは、初日の個人タイムトライヤルのスタートに注目しよう。
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