ツアー・オブ・オマーン第4ステージで、独走勝利をあげたQuick-Step Alpha Vinyl Teamのファウスト・マスナダ。
ジロ・デ・イタリアでは総合エースとしてレースに望むことが期待されていた。
だが、ファウスト・マスナダは長期離脱を余儀なくされてしまう。ファウスト・マスナダがジロ・デ・イタリアに出場出来ない理由とは?
長期の離脱か
ファウスト・マスナダは、CCC Team消滅に伴い2020年シーズン途中から移籍。
ファウスト・マスナダがチームに来てからの活躍はとにかくスーパーだ。2020ジロ・デ・イタリアではエースとなったアルメイダの総合4位をアシストして自らも総合9位に入っている。
これほどの強さを見せる選手は中々いない。
2021年の活躍は特に素晴らしい。
- UAEツアー 総合10位(アルメイダ3位)
- ボルタ・ア・カタルーニャ 総合15位(アルメイダ7位)
- ツール・ド・ロマンディ 総合3位
- ジロ・デ・イタリア 第12ステージ リタイヤ
- イタリア選手権ロード 2位
- セティマナ・シクリスティカ・イタリアーナ 第4ステージ リタイヤ
- ツール・ド・ルクセンブルク 総合13位(アルメイダ1位)
- ジロ・デ・エミリア 30位(アルメイダ2位)
- ベルノッチカップ 3位(レムコ・エヴェネプール1位)
- ミラノ~トリノ 8位(レムコ・エヴェネプール1位)
- イル・ロンバルディア 2位
そして、2022年となってツアー・オブ・オマーンでステージ優勝。だが、その後UAEツアー総合26位。ボルタ・ア・カタルーニャでは第3ステージを走ることなくリタイヤしている。
この前から不調を感じていたが、その理由についてチームGMパトリック・ルフェーブルが明らかにした。
ファウスト・マスナダは、伝染性単核球症にかかっていることが分かっている。
伝染性単核球症とは
伝染性単核球症とは、ヘルペスウイルスの一種であるEBウイルスによる感染症のことです。
口から口への感染が多いので、「キス病」とも言われています。空気感染はしません。
多くが子供のころに感染し、大人になるまでに抗体を持つ病気です。
引用 伝染性単核球症とは?
症状としては、
- 発熱(38℃以上)
- 全身に疲れを感じる
- のどの奥(口蓋扁桃)が腫れる
- のどの痛み(痛みで食べ物を飲み込むことができない)
- リンパ節の腫れ
風邪のような症状だが、これでは走ることなど出来ない。
単核球症は、マーク・カヴェンディシュ、エスデバン・チャベスなども経験したように、長引く病気で長期離脱となる。
Quick-Step Alpha Vinyl Teamは、ティム・デクレル、イヴ・ランパールト、ジュリアン・アラフィリップなど少しずつ離脱していたライダーが戻ってきている。
だが、ここにきてファウスト・マスナダの長期離脱は痛い。復帰時期も見通せるものではないので、チームとしては大打撃だ。
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