2025 UAEツアー第7ステージ　風により集団分裂・予想外の展開に

UAEツアーの最終ステージは、昨年同様ジュベル・ハフィートの登りで勝負だ。

UAE Team Emirates – XRGは、エースのタデイ・ポガチャルで負ける訳にはいかない。誰が、ポガチャルのアタックに反応するのか注目だ。

 

第7ステージ　アル・アイン・ハッザ・ビン・ザイード・スタジアム～ジュベル・ハフィート　176km

 

アラブ首長国連邦のアブダビ首長国にある都市アル・アインからスタート。人口は約60万人で、首長国で 2 番目、国内で 4 番目の都市。

その後、平坦な道を進み、特にアラブ首長国連邦最古の大学であるアラブ首長国連邦大学を通過し、決定的な最後の登りに到着する。

ジュベル・ハフィートまでは平坦。集団も崩れることなく麓まで進むはず。逃げが頑張って山岳途中で捕まるというパターンか。

 

 

ジュベル・ハフィートは、登坂距離10.8kmで平均勾配は6.6%。ゴール手前3kmで最大勾配は11%にも達するためここで勝負となる。

 

1. スプリントポイント　Al Ain Cycle Club
2. スプリントポイント   Green Mubazzarah
   
3. 山岳　ジュベル・ハフィート　10.9km・6.7%　

 

スタート

ニュートラルスタート。

 

オフィシャルスタート。

 

あっと落車。クリス・フルームが座っている。

 

これはかなりの被害。

 

スタートしてすぐに落車とは～。

 

Team Visma | Lease a Bikeのニクラス・ベーレンスは座っている。

•  クリス・フルーム (Israel – Premier Tech)
•  ジョシュア・ターリング (INEOS Grenadiers)
•  ニクラス・ベーレンス (Team Visma | Lease a Bike)
•  ライナー・ケプリンガー (Bahrain – Victorious)
•  Rootkin-Gray Jack (EF Education – EasyPost)
•  ハイス・ファンフック (Intermarché – Wanty)
•  アーヴィッド・デクレイン (Tudor Pro Cycling Team)

 

最終日なので今日は攻撃がかかる。

 

早くも4人が脱けだす。

1. アレクセイ・ルツェンコ　Israel – Premier Tech
2. ピエールアンドレ・コテ　Israel – Premier Tech
3. ドゥシャン・ラヨヴィッチ　Team Solution Tech – Vini Fantini
4. ドルジェ・ドゥリッチ　Team Solution Tech – Vini Fantini

 

アレクセイ・ルツェンコが単独で抜け出した。本来ならば最後で活躍するべきでは。

 

アレクセイ・ルツェンコを追う追走は5人。まだ増えそうだ。

 

さらに3人追いつく。

 

何故か、Lidl – Trekのジョナサン・ミランも追走に。

 

ジョナサン・ミランも追いついて12人の先頭集団に。

1. ジョナサン・ミラン (Lidl-Trek)
2. Logan Currie (Lotto)
3. ロッベ・ヒス (Alpecin-Deceuninck)
4. ブルーノ・アルミライルBruno Armirail (Decathlon AG2R La Mondiale Team)
5. ゲルベン・カイパース (Intermarché-Wanty)
6. アレクセイ・ルツェンコ (Israel-Premier Tech)
7. ピエールアンドレ・コテ　Israel – Premier Tech
8. ドゥシャン・ラヨヴィッチ　Team Solution Tech – Vini Fantini
9. ドルジェ・ドゥリッチ　Team Solution Tech – Vini Fantini
10. Carlos Samudio (VF Group – Bardiani CSF – Faizanè)
11. Ayco Bastiaens (Soudal-Quick Step)
12. Enrico Zanoncello (Bardiani)

 

残り145kmで1分3秒差。UAE Team Emirates – XRG、 INEOS Grenadiersが集団けん引。

 

さあ、攻撃が開始された。木々を見るとかなりの風の様子。

 

はやくも、中切れが。

 

 

集団が分断。

 

攻撃は続く。

 

中切れしている。

 

約40人が集団から抜け出した。

 

メイン集団は1分以上遅れている。

 

タデイ・ポガチャルは、しっかりと前の集団にいる。

 

スプリントポイント　Al Ain Cycle Club

まあ、ここはジョナサン・ミランにかなう相手はいない。

1. ジョナサン・ミラン　Lidl – Trek　8ポイント・3秒
2. ドルジェ・ドゥリッチ　Team Solution Tech – Vini Fantini　5ポイント・2秒
3. ロッベ・ヒス　Alpecin-Deceuninck　3ポイント・1秒

 

残り111.3kmで48秒まで先頭に近づいてきた。これは捕まえそう。

 

残り100kmで先頭が追い付かれる。

 

これは大きな集団になる。

 

残り80.3kmでメイン集団に1分44秒差。43人の巨大な先頭集団となる。

 

ジョナサン・ミランは、引き続き先頭交代に入っている。

 

タイムは1分50秒まで広がる。1時間のavは49.4km/hを記録しており、2日前の記録を抜いてしまいそうな勢い。まあ、登りがあるので下がるけど、集団の力は凄い。

 

Red Bull – BORA – hansgroheのサム・ウェルスフォードも先頭にいる。

 

こちらは遅れているメイン集団。残り59.9kmで1分36秒差。

 

タデイ・ポガチャルは先頭にいるが、ジェイ・ヴァインはメイン集団にいる。そして、Lottoのレナート・ヴァン・エトヴェルトも遅れている。

 

残り28.8km。最後のスプリントポイントもミランが取るのかな。タイム差は2分4秒。メイン集団が追いつくことはない。

 

Lottoはレナート・ヴァン・エトヴェルトのために必死で引くけれど、タイム差は2分42秒と絶望的となった。

 

スプリントポイント   Green Mubazzarah

最後にジョナサン・ミランが少しだけ踏んでトップ通過。

1. ジョナサン・ミラン　Lidl – Trek　8ポイント・3秒
2. Carlos Samudio　Team Solution Tech – Vini Fantini　5ポイント・2秒
3. ティム・メルリエ　Soudal – Quick Step　3ポイント・1秒

 

山岳　ジュベル・ハフィート　10.9km・6.7%　

決戦が始まった。

 

タデイ・ポガチャルのアシストは、ルーン・ヘレゴッツとフロリアン・フェルメルシュしかいない。

 

最初はフロリアン・フェルメルシュが600W近いパワーで引く。

 

残り8.2kmで、もう12人しかいない。

 

ルーン・ヘレゴッツが外れると、タデイ・ポガチャルがアタック!

 

Team Picnic PostNLのオスカー・オンリーとLidl – Trekのジュリオ・チッコーネが反応。

 

あ～、もう離れた。

 

これはあまりも早い。

 

ジュリオ・チッコーネとオスカー・オンリーは二人で先頭交代して走るしかない。二人は上位陣がいないので、このままいくと表彰台まで手が届く。

 

追走は3人。

1. ペッリョ・ビルバオ　Bahrain Victorious
2. パブロ・カスティーリョ　Movistar Team
3. イバン・ロメオ　Movistar Team

 

Red Bull – BORA – hansgroheのフィン・フィッシャーブラックも追走に追い付く。

 

オスカー・オンリーとジュリオ・チッコーネは40秒遅れ。後ろとは15秒差。フィン・フィッシャーブラックに追い付かれると厳しい。

 

ジュリオ・チッコーネがアタックだ。

 

ジュリオ・チッコーネは、このままいくと表彰台だ。

 

フィン・フィッシャーブラックは第2追走から脱落。

 

オスカー・オンリーに追い付いたところで、ペッリョ・ビルバオがアタック!

 

タデイ・ポガチャルは、競う相手がいないので最速記録更新とはならないかも。これで更新したら、さらに早くなっているということだ。

 

おっと、ペッリョ・ビルバオがもうジュリオ・チッコーネに追い付いた。

 

タデイ・ポガチャルは、ステージ優勝、総合優勝にまっしぐら。

 

タデイ・ポガチャルが、チームのおひざ元で期待通りの勝利を飾った。

 

ステージ2勝に総合優勝。キャリア90勝目となった。

 

笑顔でのゴール。ジェイ・ヴァインもおらずフロリアン・フェルメルシュとルーン・ヘレゴッツの二人のアシストだけで十分だったとは。風により集団が大きく割れたのは大きかった。

 

2位争いはジュリオ・チッコーネがスパート。

 

ステージ2位はジュリオ・チッコーネ。3位はペッリョ・ビルバオが入り、それぞれ総合2位、3位と表彰台を獲得した。

 

リザルト

ステージ優勝・総合優勝したUAE Team Emirates – XRGのタデイ・ポガチャル

今こそ、スイッチを入れる時だ。多くの選手がこの最終日をトレーニングに使いたいと考えていた。集団の一部は来週オープニングウィークエンドを迎えるため、もう1日全力で走りたいと考えていた。

風向きが良かったので、多少の混乱があった。総合優勝ライダーは注意を払わなければならなかった。私にとってはとても良い一日だった。底までゆっくりしてもよかったが、これも大丈夫だった。

ルーン・ヘレゴッツとフロリアン・フェルメルシュが水を持ってきて、暑すぎないように気を配ってくれた。だから私にとっては理想的だった。

ルーン・ヘレゴッツが退任した後、私が始めた。驚きたくなかったので、自分のペースで走れてよかった。

シーズンの残りもこんな感じで続くのでしょうか？

見てみよう。いずれにせよ、ドーフィネ（6月）まではステージレースには出場しないので、ワンデイレースに切り替える時期が来た。楽しみたいし、足の調子も良ければいいなと思う。

 

ステージ3位・総合3位となったBahrain Victoriousのペッリョ・ビルバオ

 

第7ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

新人賞

チーム賞