ティージェー・ヴァンガーデレン (EF Education First)の、タイムトライヤルマシンはかなり変わってる。
Cannondale SuperSliceタイムトライアルバイクなのですが、普通の装備とは違ってます。
ツール・ド・フランス第2ステージはチームタイムトライヤル。このステージに合わせた装備にしているように見えます。
Cannondale SuperSlicでリムブレーキを使用
こちらが、普通のCannondale SuperSliceタイムトライアルバイク。
よく見て下さい。ディスクブレーキですよね。
それが、ティージェー・ヴァンガーデレンの乗るCannondale SuperSliceは、リムブレーキにしているんです。
市販のSuperSliceにはディスクブレーキが付いてます。
チームは以前にはディスクブレーキモデルを使用していた。
これは、今回のタイムトライヤルのコースの4つの丘が関係しているのではないかと考えられる。
4%勾配の丘があり、ここでの重量増を嫌ったのではないかだろうか。
Cannondale SuperSliceは、8.6kgと最近のバイクにしては重い。だから、少しでも重量を減らすためにリムブレーキにしたのではないかと考えられる。
ただ、Shimano Ultegraのフロントブレーキ。
Dura-Aceブレーキを使用しなかった理由は、標準的なフレームからの逸脱であるため、Ultegraダイレクトマウントブレーキしか適合するモデルがなかったのかもしれない。
重量と性能を考えるとDura-Aceの使用が当然ですよね。
58×11のギアを使用
第2ステージが平坦基調なので、タイムトライヤルのスピードはとても速くなる。
ティージェー・ヴァンガーデレンは、フロントを58の歯のチェーンリングを使用。
Power2Maxパワーメーターを使用。
58-11のギアで、100rpmのケイデンスで65kmhのスピードとなる。
58とか、アワーレコードでヴィクトール・カンペナールツが使用したギアと同じくらいかな。
ハンドル周り
快適性は全く考えられてない。
フロントエンドでの抗力を減らすことと、過酷な地形でのグリップを向上させることの両方が考えられる。
我慢して走るということか。
でも、他のチームもサドルやハンドルにはサンドペーパーで位置がずれないようにしてますね。
ハンドルには何かのデザインが見られるけど、なんのデザインなんだろうか?
Vision metronリアディスクホイール
バイクには、Vision metronリアディスクホイールとディープセクションのVision Metron 81 SLフロントホイールも装備。
ティージェー・ヴァンガーデレンは、Vittoria Corsa Speed 25mmチューブラータイヤを使用。
サドルは、prologo。
Prologo
Prologoの意味は、イタリア語でプロローグの意味になる。
グランツールの序章、つまりタイムトライアルから始まる1st STAGE。
【1分1秒の戦いの中、Prologoのサドルが勝利を掴む】
そんな意味が込められている。
30年以上サドルを製造し続けてきたサルバトーレ・トゥルーリオ氏が、2006年に立ち上げたメーカー。
常にプロツアーチームに供給をし続け、そのフィードバックをもとに最高のサドルを作ってきた。
横から見ると良くわかる、ショートサドルですね。
ティージェー・ヴァンガーデレンはタイムトライヤル得意ですから、活躍すると思いますが他のメンバーはどんな装備をするのか注目してみたい。
それと、個人タイムトライヤルになった時は、どうするのかも注目です。
ティージェー・ヴァンガーデレンは、ツール・ド・フランスの準備としてe-BIKEに山岳で引かれて最終調整してます。
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