クリス・フルームは、初めて公の場で今年のツール・ド・フランスで総合を争える力がないことを認めた。
ツール・ド・フランスの5勝目は今年は狙えるレベルにないと。
2年前のキャリアを脅かすクラッシュからの復帰を目指しているクリス・フルームだが、 クリテリウム・デュ・ドーフィネでは、高地トレーニングの成果を見てみたいと言っていた。
第5ステージ前に、インタビューに答えているので聞いてみよう。
数週間先は話ではない
インタビューでクリス・フルームは
いいえ、いいえ、いいえ、いいえ。私はツール・ド・フランスで数週間後に勝つことについて話しているのではない。それは確かだ。
以前のレベルに戻り、一歩ずつ進むことに集中している。このレベルから数週間後のツール・ド・フランスで優勝することは出来ない。
1年前にレースに復帰した。その時には、まだ正しく歩くことさえできなかった。だから、ドーフィネで、正しく歩き、問題なくレースに参加できるのは、すでに大きな進歩だ。
自分自身の測定値を見ているが、他の人はその測定値を見ていない。何故なら、舞台裏での全てのことを見ていないからだ。
フルームがツールで競争力を持つ可能性を否定したのは、これが初めて。これまで、批判に対する反撃の動画を出したりしていたけど。
クリテリウム・デュ・ドーフィネでは、テネリフェ島で3週間高地トレーニングをした登りでの成果を測定をすることを期待している。
これは、最後の3連続の山岳ステージであきらかになるだろう。
だが、どうも見ているとイネオスにいた頃のほうが、山岳で走れていたような気がする。イネオスの山岳トレインの一旦を担っていたこともあったし、リチャル・カラパスをブエルタの山岳でアシストしていた時もあったように思う。
まあ、そう簡単に戻ると考えるのが違っているのだろう。全く歩くことさえ出来なかったし、杖をついていた時期も長かった。それを考えると凄い進歩だ。
ツールの出場が微妙に
この投稿をInstagramで見る
すでに、Israel Start-Up Nationのコーチからも疑問の声が出ていた。
今回も同じ、ディレクター・スポルティフであるリック・バーブルッヘ(Rik Verbrugghe)の言葉だが、フルームがツール・ド・フランスのスタートラインに立てるかどうか疑問だと言っている。
彼は偉大なチャンピンであり、大いに尊敬しているが、ツール・ド・フランスへの彼の参加は決して明確ではない。
このドーフィネの間に、ある程度明確になると思う。彼はシーズン初めから一定の進歩を続けているが、彼の進歩がもっと指数関数的になれば良かったと思う。
だが、指数関数的にレベルがアップしていくことは現実問題として難しいだろう。一気に良くなることは中々ない。やはり時間がかかると考えると、今年のツール参加は見送りとなることも考えられる。
予定では、ツールとブエルタとなっているが、果たしてどうなるのか。まずは、 クリテリウム・デュ・ドーフィネの山岳で遅れないことだ。
コメント