2022 ツール・ド・ハンガリー第4ステージ　　ファビオ・ヤコブセンのハットトリックなるか?

ハンガリーでのステージも4日目。

第1ステージは、位置取りが悪くスプリント勝負に絡めなかったけど、ファビオ・ヤコブセンは第2ステージから連勝。こうなると興味は3連勝なるかだ。

もう一つ気になるのは、ライバルとなると思われたディラン・ルーネウェーヘンの調子。第2ステージ前のクラッシュで、リーダーだったオラフ・コーイと共に落車。

 

リタイヤはしていないけど、ベストでないのは確か。最後のスプリンターステージで復活することは出来るだろうか?

 

第4ステージ    カジンツバルツィカ～カジンツバルツィカ　177km

 

ハンガリー北部のボルソドアバウジゼンプレン郡にある工業都市カジンツバルツィカ周辺で行われるステージ。

大きな周回を走ってから、38kmのローカルラップを2周。短い登りを2回クリアーしてゴールに向かう。

ゴールは、やや登っているけど、スプリントを妨げるものは何もない。ハンガリー最後のスプリントを制するのは誰だろう。

 

1. スプリントポイント　Ozd
2. 2級山岳　Farkaslynk  3.1km・5.7%
3. スプリントポイント　Finish Line
   
4. 3級山岳　Tadona  0.9km・6.3%
5. スプリントポイント　Lap1
6. 3級山岳　Tadona  0.9km・6.3%

 

スタート

ハンガリーは快晴だ。

 

さあ、スタートだ。

 

4人の逃げ

4人の逃げが出来ている。ただ、タイム差は全く与えられない。

1. トゥーン・ヴァンデボッシュ(Alpecin-Fenix)
2. Emil Dima (Giotti Victoria-Savini Due),
3. Josu Etxeberria (Caja Rural-Seguros RGA)
4. アーロン・フェルウィルスト (Sport Vlaanderen-Baloise)

 

逃げに乗っているAlpecin-Fenixのトゥーン・ヴァンデボッシュはシクロクロス出身の22歳。4月1日にBingoal Pauwels Sauces WBから移籍している。

 

ファビオ・ヤコブセンは先頭でチームメイトに守られて進む。

 

残り62.3kmで1分12秒とタイトだ。最大でも2分まで開くことはない。

 

3級山岳　Tadona  0.9km・6.3%

先頭は山岳ポイントを通過。山岳賞ジャージのアーロン・フェルウィルストは山岳ポイントを集めていく。

1. アーロン・フェルウィルスト (Sport Vlaanderen-Baloise)　3ポイント
2. Emil Dima (Giotti Victoria-Savini Due)　2ポイント
3. Josu Etxeberria (Caja Rural-Seguros RGA)　1ポイント

 

BORA-hansgroheも先頭交代にメンバーを送る。

 

スプリントポイント　Finish Line

残り38kmのスプリントポイントを通過。

1. トゥーン・ヴァンデボッシュ　Alpecin-Fenix
2. Emil Dima (Giotti Victoria-Savini Due)　
3. アーロン・フェルウィルスト (Sport Vlaanderen-Baloise)　

 

3級山岳　Tadona  0.9km・6.3%

残り24.7kmで後ろに集団が迫ってきた。

 

だけど、なんとか山岳賞ジャージのアーロン・フェルウィルスト(Sport Vlaanderen – Baloise)が先頭通過。

1. アーロン・フェルウィルスト(Sport Vlaanderen – Baloise)　3ポイント
2. Josu Etxeberria (Caja Rural-Seguros RGA)　2ポイント
3. Toon Vandebosch(Alpecin-Fenix)   1ポイント

 

さらに、単独で逃げるけど一人なので捕まってしまう。

 

山岳賞ジャージのアーロン・フェルウィルスト(Sport Vlaanderen – Baloise)がパンク。

 

先頭からはAstana Qazaqstan Team のアタックがかかる。

 

あ～、やはり捕まってしまう。

 

単発のアタックがかかるが、まあ逃げれない。

1. HOČEVAR Kristjan(Adria Mobil)

 

単独なので、集団も泳がしている。

 

残り8kmで捕まってしまった。あとは、スプリントに向けて位置取りだけだ。

 

残り3kmで右にQuick-Step Alpha Vinyl Team。左からINEOS Grenadiersが上がってくる。

 

Quick-Step Alpha Vinyl TeamとTeam BikeExchange – Jaycoが並んでトレインを組む。

 

おや、Team BikeExchange – Jaycoは一人しかいないぞ。

 

ゴール前1kmでファビオ・ヤコブセンは3番手。二人が長く引かないといけない。

 

このままいくとファビオ・ヤコブセンの勝利か?

 

カーブを曲がって、最後にフロリアン・セネシャルがファビオ・ヤコブセンを引く。

 

どこまでフロリアン・セネシャルが引けるか。

 

  

さあ、ゴール手前まできた。フロリアン・セネシャル、ファビオ・ヤコブセン、ディラン・フルーネウェーヘン、ルディ・バルビエと並ぶ。

 

フロリアン・セネシャルがファビォ・ヤコブセンを発射する。

 

左からディラン・フルーネウェーヘンが上がってきた。隣はポイント賞のルディ・バルビエだ。

 

ディラン・フルーネウェーヘンが先頭にたった!

 

ディラン・フルーネウェーヘンが伸びる。ファビオ・ヤコブセンは、諦めたのか後ろを見ている。

 

ディラン・フルーネウェーヘンが「シーッ」のボーズでゴール～!

 

第2ステージの落車も関係ないようで、ようやくファビオ・ヤコブセンに勝ってハンガリーで勝利を上げた。

これは、嬉しい勝利だろう。ファビオ・ヤコブセンとの直接対決で1勝2敗という結果となった。ディラン・フルーネウェーヘンは、サウジアラビアツアーの2勝に続いて、今シーズン3勝目だ。

 

 

リザルト

第5ステージ　リザルト

ディラン・フルーネウェーヘンのコメント

今週はずっと脚はすごく良かったんだけど、結果が出なかった。今日、私たちは新しい計画を立てた。

小さな登りが2つある、厳しい決勝だった。ビッグロードでは、チームが素晴らしい仕事をしてくれた。

叫び声が出なかったのだけど、チームメイトが良いポジションにつけてくれたので、とても満足している。残り200メートルのところで、スプリントするのに非常に良い脚を持っていた。行ってみたら、もう誰にも会わなかった。

今回は全員を使った。前日までは箱庭状態だったが、今日はスペースがある。チーム全体がとても強かった。最終の右コーナーでは、完璧なポジションにつけてくれた。そして、そのままスプリントして優勝することができた。

決勝でも何度かアタックがあった。”すべてをコントロールする “というのは、とても難しいことだ。

プロトンのスピードがとても速くて、それが時々、僕にとっても痛かった。でも、ついていくことができた。それから、チームが前に連れてきてくれたので、スプリントができたんだ。

“難しい季節 “です。スプリントトレインで2勝したのですが、その後、病気がちになってしまい、転倒してしまったた。今、私たちは幸せ者だ。

 

総合

ファビオ・ヤコブセンのコメント

“毎日 “というわけにはいきません。脚は良い時もあれば、そうでない時もある。今日もそうだった。

チームは完璧な仕事をしてくれたが、僕は今日、脚が足りなかったんだ。最後の登りでハイテンポになったため、少し空回りしてしまったようだ。

しかし、2番目も良い結果だ。今回のレースは、これまでのところ満足している。

 

総合はファビオ・ヤコブセンが守っている。ただ、明日は登りゴールなので今日までだ。

ポイント賞

山岳賞