2024 クールネ〜ブリュッセル〜クールネ 　　オープニングウィークエンド2日目を制したのは?

ベルギーのオープニングウィークエンド2日目。クールネ〜ブリュッセル〜クールネ。Kuurne – Brussel – Kuurne(1.Pro)

1日目のオンループ・ヘットニュースブラッドは、クラシックハンターが狙うレースで前日はTeam Visma | Lease a Bikeのヤン・トラトニクが勝利。

2日目となる、クールネ〜ブリュッセル〜クールネは、スプリンターのためのレースだ。

 

過去の優勝者は

 

コルトレイク～クールネ　　196.4km

 

今年は、クールネからスタートしない。コルトレイク市は、2024年から3年間レースのスタート地点となる。

 

長い登りはないけど、石畳の登りが6か所ある。ただ、後半のゴールに向けて平坦が続くのでスプリンターが戻ってくると言う訳だ。

 

1. Tiegemberg（4％・1,400m）
2. Volkegemberg (1 km・4.7%）
3. Holleweg
4. Lepelstraat (2.2 km・2.9%)
   
5. Gieterijstraat
6. Nederholbeekstraat
7. Bossenaarstraat (1.3 km・5.2%)
   
8. Berg Ten Houte (1.1 km・5.8%)
   
9. La Houppe (1.8 km・4.3%）
10. Hameau des Papin (1.2 km・6.2%）
11. Le Bourliquet (1.3 km・6.2%）
12. Mont Saint-Laurent (1.2 km・7%)
13. Mont Saint-Laurent (1.2 km・7%)
14. Hotond (1.3 km・3.2%）
15. Côte de Trieu (1.2 km・7.3%）
16. Kluisberg (1.2 km・5.1%）
17. Beerbosstraat
18. スプリントポイント　クルーネ

 

注目のライダーは

• Team Visma | Lease a Bike ワウト・ファンアールト、ディラン・ファンバーレ、ティシュ・ベノート、ヤン・トラトニク、クリストフ・ラポルト
• Soudal – Quick Step　ジュリアン・アラフリップ、カスパー・アスグリーン、イヴ・ランパールト、ジャンニ・モスコン
• Lidl – Trek　ジャスパー・ストゥイヴェン、ジョナサン・ミラン、エドワード・トゥーンス
• BORA – hansgrohe　ヨルディ・メイウス、ボブ・ユンゲルス
• Arkéa – B&B Hotels　アルノー・デマール
• Decathlon AG2R La Mondiale Team　ドリース・デポンド、オリバー・ナーセン
• Bahrain – Victorious　マテイ・モホリッチ、フレッド・ライト
• Intermarché – Wanty　ビニヤム・ギルマイ、マイク・テウニッセン、ヘルベン・タイッセン
• Alpecin – Deceuninck　ジャスパー・フィリップセン、セーアン・クラーウアナスン
• Astana Qazaqstan Team　ケース・ボル、イーデ・シェリング、サムエーレ・バティステッラ
• Cofidis　アクセル・ジングル
• Groupama – FDJ　ローレンス・ピティ
• INEOS Grenadiers　コナー・スウィフト、ベン・ターナー
• Movistar Team　イバン・ガルシア
• Team dsm-firmenich PostNL　ジョン・デゲンコルプ
• Team Jayco AlUla　ルーク・ダーブリッジ
• UAE Team Emirates　ティム・ウェレンス、ニルス・ポリッツ
• Lotto Dstny　ヴィクトール・カンペナールツ
• Israel – Premier Tech　ディラン・トゥーンス、ユーゴ・オフステテール
  
• Uno-X Mobility　アレクサンダー・クリストフ

 

スタート

オフィシャルスタート。

 

ファーストアタックは、Decathlon AG2R La Mondiale Teamのドリース・デポンドだ。

 

集団から抜け出しが。

 

残り95.6km。5人が抜け出した。

1. ルーカ・モッツァート　Arkéa – B&B Hotels
2. ドリース・デポンド　Decathlon AG2R La Mondiale Team
3. ルーク・ロウ　 INEOS Grenadiers
4. フラン・ミホルジェビッチ　Bahrain Victorious
5. ジャスパー・デブイスト　Lotto Dstny

 

逃げはすぐに捕まる。ワウト・ファンアールトなど、Team Visma | Lease a Bikeが攻撃。

 

Team Visma | Lease a Bikeは、クリストフ・ラポルト、ディラン・ファンバーレ、マッテオ・ヨルゲルソン、ワウト・ファンアールトが乗っている。

 

石畳みの上りで、ワウト・ファンアールトの引きにより集団は崩壊。

 

ワウトの引きで4人がぬけだした。

 

かなり集団を引き離している。

 

4人のメンバーは

1. ワウト・ファンアールト　Team Visma | Lease a Bike
2. ティム・ウェレンス　UAE Team Emirates
3. オイエル・ラスカノ　Movistar Team
4. ローレンス・ピティ　Groupama – FDJ

 

残り81.9kmで19秒差。まあ、このままいくことは難しいのでは。

 

残り78.4kmで42秒と開いた。

 

マテイ・モホリッチとマッテオ・ヨルゲルソンが追走にでた。

 

ワウト・ファンアールトは、さらに調子は上がっていくと。

 

残り70.9km。タイム差1分1秒に広がる。しかし、このタイム差では逃げ切れない。

 

Côte de Trieu (1.2 km・7.3%）

先頭は上りに。

 

ワウト・ファンアールトの引きで、Groupama – FDJのローレンス・ピティが切れてしまう。

 

先頭は3人に。

1. ワウト・ファンアールト　Team Visma | Lease a Bike
2. ティム・ウェレンス　UAE Team Emirates
3. オイエル・ラスカノ　Movistar Team

 

Kluisberg (1.2 km・5.1%）

クライスベルグをクリアー。

 

マテイ・モホリッチとマッテオ・ヨルゲルソンは、1分15秒差。前に先頭から切れたローレンス・ピティがいる。

 

ティム・ウェレンスも好調だけど、まだ今シーズンの勝利がない。

 

問題はここからだ。平坦では、集団有利となる。3人は逃げのスペシャリストだが、どうだろうか。

 

後続は3人となった。

1. マテイ・モホリッチ　Bahrain Victorious
2. マッテオ・ヨルゲルソン　Team Visma | Lease a Bike
3. ローレンス・ピティ　Groupama – FDJ

 

後続と1分57秒も離れた。後ろの14人のメイン集団にはTeam Visma | Lease a Bikeが4人おり追走させていない。

 

通常ならば、平坦なので集団が飲み込んでおしまいだけど、それをさせないのがTeam Visma | Lease a Bikeの戦術だ。

 

このメンバーで、このままいくとスプリントが強いのはワウトだ。

 

石畳の上りをこなす。

 

オイエル・ラスカノも逃げのスペシャリストだ。今シーズンは、クラシカ・ハエンで逃げ切っている。

 

残り1周

先頭3人は残り1周のサーキットに。

 

後続の3人もゴールラインを通過。

 

追走の3人の後ろには、集団が見えてくる。

 

ティム・ウェレンスが、ラウンドアバウトの反対側を通ってアタック!

 

すぐにワウト・ファンアールトが反応。オイエル・ラスカノは反応が遅れる。

 

オイエル・ラスカノは追う立場に。

 

残り3.5km。ゴールが近づけば近づくほど、ワウト・ファンアールトに有利となる。

 

残り1.5km。今度は、オイエル・ラスカノがアタックするだろう。スプリントでは勝ち目がない。

 

オイエル・ラスカノがアタック!

 

オイエル・ラスカノは、ワウト・ファンアールトに張りつかれる。

 

オイエル・ラスカノのスプリントにあわせてワウト・ファンアールトもスプリント開始。

 

ワウト・ファンアールトが前にでた。

 

オイエル・ラスカノはあきらめている。

 

ワウト・ファンアールトは、ゴール手前から勝利を確信。

 

ワウト・ファンアールトが、見事にスプリントを制してみせた。

 

ワウト・ファンアールトは、2024ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ第3ステージの勝利に続いて今シーズンの2勝目となった。

 

2位には、ティム・ウェレンス、3位はオイエル・ラスカノとなった。世界屈指のスプリンターに勝つのは難しい。

 

集団トップは、Team Visma | Lease a Bikeのクリストフ・ラポルト。Team Visma | Lease a Bikeは、完璧なオープニングウイークエンドとなった。

 

リザルト

ワウト・ファンアールトのコメント

いい勝利だ。この勝利はとてもいいことだよ。ハードなレースだったが、いい仲間が2人いた。決勝で追い風を感じたとき、ヒルゾーンの後に強い選手が残っている可能性が高いと思ったんだ。

ペースは超ハイペースで、裂けそうだった。僕らにとっては論理的な戦術だった。前に4人出たとき、このまま逃げ切るチャンスだと思った。

ピティが脱落した後、ティム・ウェレンスとラスカノを相手にしなければなりませんでしたね。

3人だと奇襲をかけるのは難しい。アタックに応えてスプリントでフィニッシュできる自信があった。

Team Visma | Lease a Bikeは、完璧なオープニングウイークを過ごしましたね。

今週末のパフォーマンスにはとても満足している。このような形でクラシックをスタートできるのは素晴らしい。チームとしてうまくいった。自信にもつながったし、でもこれからのクラシックはまったく違うものになるだろう。

 

2位のティム・ウェレンスのコメント

僕にとってはとてもいいレースだった。ヒルゾーンでは離されてしまったが、その後は常にいいスピンを続けることができた。どうすればウウトから勝てるか考えていたけれど、多くのシナリオはなかった。

しかし、ラインから4キロの地点で、相手が右側を選んだのに対し、あえてロータリーの左側を攻めましたね。

あちら側が必ずしも速かったわけではない。逆に少し長かったと思う。でも、あそこでハンドルを握るのは難しかった。一方、平坦でウウトを振り切るのは簡単ではない。だから2位が最高だった。

コンデションは絶好調では。

昨日はニルス・ポリットが2位、今日は僕が2位と、チームにとってはとてもいい週末だった。集中的なトレーニングをしていなかったから、こんなに調子がいいとは思わなかった。トレーナーによれば、僕はまだトップフォームにないというが、レースではそう感じた。このことは、これから始まるレースへの自信につながる。

 

3位のオイエル・ラスカノのコメント

勝ちに行こうとしたが、途中でワウトとティムが非常に強かった。彼らはただ加速し続けた。私にとって、彼らチャンピオンたちと一緒に遠征することも考えられなかった。普段はテレビでしか見ないですからね。

これからも一緒に仕事をしていきたいと思った。最後までカードをプレイしないほうがよいだろう。しかし、足には何も残っていなかった。

昨年のドワーズ・ドア・フラーンデレンで２位となった後、フランドルの道に戻ってきましたね。

ここでの美しいレースは私がずっと乗りたいと思っていたものだ。ここでも頑張っていきたいと思った。幸いなことに、スポーツディレクターのユルゲン・ロエランツ氏のサポートがあった。

彼はここの道を最もよく知っており、同世代の中で最も強いライダーの一人でした。彼はここで私を少し家にいるような気分にさせてくれる。