3連続の逃げを試みたリチャル・カラパスは第18ステージで43ポイントを荒稼ぎして山岳賞を獲得。
だが、タデイ・ポガチャルとは2ポイントの差しかない。第20ステージ個人タイムトライヤルでも山岳ポイントが設けられている。
2ポイント差を守れるか
タデイ・ポガチャルはプリモシュ・ログリッチと57秒のタイム差なので、最初の平坦区間から全力で飛ばすだろう。
2020スロベニア選手権では、プリモシュ・ログリッチに勝利しているのだから勝負は互角だ。
一方、リチャル・カラパスは最後の激坂区間が重要となる。
山岳ポイントは1位から
- 10ポイント
- 8ポイント
- 6ポイント
- 4ポイント
- 2ポイント
- 1ポイント
どちらにしても、リチャル・カラパスはタデイ・ポガチャルを上回るポイントでゴールしなければならない。
2019ジロを制した時には、第11ステージの個人TTでは11位。第21ステージ個人TTは36位。いずれもトップからタイム差がかなりある。
今回、最後は1級山岳が待っている
5.9kmの登坂距離で、平均勾配は8.5%。しかもゴール前は20%という激坂だ。ここで一気にタイム差がつくのは間違いない。
リチャル・カラパスの山岳賞ジャージは、この激坂でタデイ・ポガチャルよりも速くクリアーすることだ。かなり厳しい戦いとなるかもしれない。
サム・ベネットのポイント賞は中間スプリントで決まる
ポイント賞争いに関しては、すでにサガンが白旗を上げている。サム・ベネットに対して出来ることは全てやり尽くしたと。
理論上は最終ステージで最大70ポイントを獲得出来る。
現在のポイントは
- サム・ベネット 309ポイント
- ペーター・サガン 264ポイント
- マッテオ・トレンティン 250ポイント
サム・ベネットはまだ安心していない。全ては中間スプリントで決まると言ってよい。
ここで、サガンを6ポイント以上の差で上回ればグリーンジャージ確定となる。
サム・ベネットは中間スプリントを越えて、初めて積年の思いを果たすことが出来ると自身を持てるはずだ。
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