ストラーデビアンケで勝利したジュリアン・アラフィリップ(Deceuninck-QuickStep)はイタリアであるレースでハットトリックを狙っている。
そのレースとは
ストラーデビアンケに続く 、 ティレーノ〜アドリアティコ とミラノ~サンレモ。
ストラーデビアンケとミラノ~サンレモはワンデイレースですが、ティレーノ〜アドリアティコはステージレースです。その可能性について探ってみることに。
ティレーノ~アドリアティコ
春のシーズンの幕開けを告げるイタリアのステージレース。 その名の通りティレーノ海とアドリア海とを結ぶ7日間のステージレース。
「二つの海を結ぶレース(ラ・コルサ・デイ・ドゥエ・マーリ)」とも呼ばれ、総合優勝者には海の神ポセイドンに由来するトライデント(三又槍)がトロフィーとして与えられる。
昨年の優勝は、チームスカイのミハウ・クフィアトコフスキ。
ジュリアン・アラフィリップが挑むティレーノ〜アドリアティコは全7ステージ。
- 第1ステージ リード・ディ・カマイオーレ~リード・ディ・カマイオーレ 21.5km(TTT)
- 第2ステージ カマイオーレ~ポマランチェ 195km(丘陵)
- 第3ステージ ポマランチェ~フォリーニョ 226km(平坦)
- 第4ステージ フォリーニョ~フォッソンブローネ 221km(丘陵)
- 第5ステージ コッリ・アル・メタウロ~レカナーティ 180km(丘陵)
- 第6ステージ マテーリカ~イェージ 195km(平坦)
- 第7ステージ サン・ベネデット・デル・トロント~サン・ベネデット・デル・トロント 10.05km(個人TT)
まずは、水曜日のオープニングのチームタイムトライアルで上位に入ること。
その後、各ステージで授与される10、6、4秒のボーナスタイムをコツコツと集めないといけません。チーム力が必要です。
例年と比べて、強烈な山岳ステージがないので大きく差をつけるのが難しいのではないだろうか?
パンチャー有利なコースだけれども、クイーンステージとなる超級山岳がないのは、アラフィリップにとって不利になるように思える。
なんとな~く、初日のチームタイムトライヤルのタイム差のまま、最終ステージまで大きく総合勢は動かないのでは?
もしくは、大きく逃げた選手が最後までいけるとか。わかんないですけど。
ライバルとなるのは
- プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)
- ゲラント・トーマス(チーム・スカイ)
- トム・デュムラン(チームSunvev)
- ヴィンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ)
- ペーター・サガン(BORA ハンスグローエ)
- ティボー・ピノ(グルパマFDJ)
- アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット)
- グレッグ・ファンアーヴェルマート(CCCチーム)
あまりも、強烈な選手ばかりで、誰が勝ってもおかしくないメンバー。こんな強烈な相手を向こうに回して総合優勝するのは並大抵のことではありませんね。
逃げに乗るのは至難のワザでは。平地じゃあ逃がして貰えないですし。
アラフィリップはリラックスしている
「ストラーデビアンケが私の今シーズンの最初の大きな目標だったんだ。おそらくフレッシュ・ワロンヌ以上だね。それを勝ち取ったことは本当に嬉しいよ。
これで ティレーノ〜アドリアティコ とミラノ~サンレモに焦点を合わせることが出来るからね。
今シーズンはもう、4勝したのでリラックスしてるんだ。ストラーデビアンケに勝ったことは本当に特別だったね。」
アラフィリップはシーズン初めの準備としてブエルタ・サン・ファン。そしてツアー・コロンビア 2.1ステージレースに参加。
そして、特別な高度トレーニングのためにコロンビアに滞在。 彼とDeceuninck-QuickStepは、ストラーデビアンケ、ティレーノ〜アドリアティコ、ミラノ~サンレモを、彼の能力とレーシングスキルに照らしてみて3連勝出来る達成可能な目標とみています。
「私はあらゆるレースの間にできるだけリカバリーする必要がある。今は沢山のトレーニングをする必要はない。ただ良いコンディションを保っていればいいんだ。いいパフォーマンスをみせたいね。」
アラフィリップはすでに今シーズン4勝をあげています。
- ブエルタ・ア・サンフアン2019第2ステージ
- ブエルタ・ア・サンフアン2019第3ステージ
- ツアー・コロンビア2.1 2019第5ステージ
- ストラーデビアンケ優勝
そしてDecuninck-QuickStepはOmloop Het Nieuwsblad、Kuurne-Bruxelles-Kuurne、Strade Biancheを含んですでに15回優勝しており、年間最多勝に向けて順調なスタートをきってます。
チームは勝たなければいけないというプレッシャーがないので、さらに良い結果が得られるという良い循環が起こっています。
ミラノ~サンレモ
最後のミラノ~サンレモは、アラフィリップは2017年には3位に入ってます。
この時には、スプリンターを後ろに残しているミハウ・クフィアトコフスキとアラフィリップは3人で逃げていても引かなくて良い展開でした。スプリントも得意なアラフィリップでしたが、この時にはおしくも3位。
北のクラシックには出場せず、こちらに焦点を絞っていたサガンは腹いたで5日ほどトレーニング出来てないようですが、どうでしょうかね。ベストではないでしょうから。
とても距離の長いレースですから、今年はどんなドラマがおこるのか楽しみです。
ダビデ・レベリンとフィリップ・ジルベールが、アルデンヌのハットトリックを決めている。
- リエージュ – バストーニュ – リエージュ
- アムステルゴールド
- フレッシュワロンヌ
を獲得してます。
はたして、アラフィリップがイタリアでのレースで3連勝出来るのか? 楽しみですね!
コメント