マチュー・ファンデルプールは、期待に違わずレースのデータをStravaにアップしてくれた。
ケイデンス、心拍数、パワー、スピードのすべてが見える。
これは、多くのトップライダーがパワーデータを隠すようになったことから考えると凄くオープンで嬉しい対応だ。
マチュー・ファンデルプールの驚くべきデータを見てみよう。
平均338W av42.5km/h
約9kmのニュートラル区間を含め、マチュー・ファンデルプールは平均285Wで6時間34分50秒で走りぬけた。
前半のオウデクワレモントの麓までの平坦なアプローチは、237ワットという著しく静かなものだった。その後のヒルゾーンでは、333ワットで走っている。
さらに驚異的なのは、レース全体の加重平均パワーが338ワットであること。一瞬ではないですからね。全体なんだから凄すぎる!
その後、レースではいくつかの決定的な瞬間があった。
2回目のオウデクワレモントで、マチュー・ファンデルプールは解き放たれたタデイ・ポガチャルを追いかけなければならなかった。
5分5秒の間(Stravaでは史上2番目の好タイム)、499ワットを下らない力を発揮した。
続く9kmのコッペンベルクでは、ポガカチャルが最後の力を振り絞り、ファンデルプールは620ワットのペダルを踏んで1分42秒のタイムで後に続いている。
オウデクワレモントの最後の登りは5分20秒という短い時間だったが、そこでの平均出力は475ワットと、前の登りと比べてもそれほど低くはない。
その差は、2021ロンド・ファン・フラーンデレンのオウデクワレモントの最後の登りで、カスパー・アスグリーンと共に走って、446ワットで5分36秒を出したときよりもさらにパワーアップしている。
この日の最終斜面であるバテルベルグでは、ほとんど手離すしかなかったと、レース後に語っているほどキツイ登りだった。
1分10秒で649ワットのペダリングで、タデイに僅差で追いつくことができた。ここでも昨年との差は大きく、アスグリーンと組んで558ワットで1分15秒を記録した時よりも速い。
最後の平坦な12kmを平均時速43.4kmで走り抜け、343ワットのペダルを踏んでポガチャルと互角に渡り合った。
そして最後のスプリントで、2連覇を達成したマチューは、驚くなかれ、レース全体の最大パワーである1,406ワットを発揮したのだ。
270km走って最後にこんなパワーを出すのだから、凄い!
14秒間で平均1,136ワットのペダルを踏んでおり、誰も抜くことは不可能というものだ。
マチュー・ファンデルプールは、この後アムステルゴールド、パリ~ルーベ出場が予定されている。この調子を維持していけば、さらに良い走りが期待出来そうだ。
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