ツール・ド・ロマンディのプロローグでは、モビスターのマルク・ソレルが未発表のCanyon Speedmaxに乗っているのが目撃された。
Canyon Speedmaxは、これまでUCIに準拠していないトライアスロンバイクが市販されている。
モビスターの他のメンバーはこれまでのCanyon Speedmaxに乗っており、リムブレーキを使用している。
マルク・ソレルだけがディスクブレーキの新型に乗っており、プロトタイプをテストしているようだ。
Canyon Speedmax
マルク・ソレルはツール・ド・ロマンディのプロローグでは27秒遅れの49位でゴールしている。
このバイクは、2021Canyon SpeedmaxトライアスロンバイクのUCIリーガルバージョンのようで、適切にスリム化されたチューブ形状を備えている。
UCIの基準では断面が80mm以内でないといけないので、太すぎるダウンチューブは許可されない。
ロードレースでも承認されるように、チューブをUCIの規定範囲内に収めたバージョンとして登場してくるようだ。
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上記は、2019年の世界チャンピオンのアネミエク・ファンフルーテンのTTバイクだが、男子も同じバイクを使用している。
フレーム形状の違いがわかるだろうか。シートポスト下の三角形の部分も新型ではなくなっている。
2021年4月17日の更新されたリストには、UCIによって承認されたフレームとフォークの詳細が含まれているが、この新しいバイクは、UCIの承認済みフレームとフォークのリストには含まれていない。
メーカーは通常、商用リリースの前に、フレームとフォークについて承認を求める。
規則では、UCIからの許可が与えられ、製品が最初に競争で使用されてから12か月以内に市販される場合に限り、「プロトタイプ」機器を競争で使用することが許可されている。
UCIの承認プロセスはコロナの流行で単に遅延しているだけかもしれない。
Cannondaleの新型タイムトライヤルバイク
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EF Education – Nippoのシュテファン・ビッセガーはツール・ド・ロマンディのプロローグで5位。ビッセガーは以前、リゴベルト・ウランが乗っていたと同じ新型のTTバイクと一緒だ。
リゴベルト・ウランは、ボルタ・ア・カタルーニャ第2ステージで使用していた。
シュテファン・ビッセガーがバリ~ニース第3ステージの個人タイムトライヤルで1位となった時のタイムトライヤルパイクを見てみると。
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シートステイの角度が全く違っている。
SystemSixエアロロードバイクとの類似点が多くあり、深いカムテールのエアロフォイルシーチューブとスリムなチェーンステイが見られる。
比べてみるとそっくりだ。TTバイクにもエアロ効果を高めるフレーム設計が導入されるということか。
新型バイクにはディスクブレーキが搭載され、ケーブルはすべてフレーム内に隠されている。これも1年以内には市販化されて出てくるはずだ。
シュテファン・ビッセガーで特徴的なのはヘルメット。正面から見ると宇宙人のように見える(^^;
トラック選手も良く使用しているが、POC のTempor エアロヘルメットを使用している。他のメンバーも選択出来るが、このヘルメットを使用していない。本人は空力的に有利だと判断しているのだろう。
CeramicSpeed OPSWシステムに、Speedplay Zeroエアロペダルなど効率的に良いものは積極的に利用している。
今年はタイムトライヤルの技術進歩が見られる年かもしれない。ジロとツールでは2回の個人タイムトライヤルがあり、オリンピックのTTもある。
新しい技術が次々に登場してくるので楽しみだ。
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