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トム・デュムランのポジションの問題はSunweb時代から始まっていた 

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Photo by Chris Kendall on Unsplash
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トム・デュムランが2020ツール・ド・フランスで総合から脱落した理由に臀部の痛みからサドルに乗ることが苦痛だったという記事をお知らせした。

この臀部の痛みの問題というのは、ポジションがあっていないことが原因だという。しかも、この問題は2019年Sunwebでサーベロのバイクに乗っていた時からの問題だったというから困ったものだ。

もう少し詳しく見てみよう。

 

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2019年からの問題

 

トム・デュムランはまだバイクでの理想的なライディングポジションを探している。

Jumbo-Vismaが2021年1月1日から自転車ブランドのBianchiからCervéloに切り替わる現在でも、この問題はまだ解決されていない。

2019年はジロでの落車で膝を壊してしまい、あまりシーズンを通して乗れていない。だから、この問題は情報が洩れることがなかった。

そして、2020年も移籍してから寄生虫の問題でレース出場が遅れたことで問題発覚は免れていた。

だが、レースが再開しドーフィネの時には、もはやパンツをはくことが出来ないと言うほど悪化していた。

そして、ツール・ド・フランス第7ステージが始まる前に、デュムランはチームバスにいるチームメイトにケガが重要な問題を引き起こすかもしれないと警告している。

痛みでリタイヤするかもと予告していたのだ。

サイクリングをしている人ならば、一度は経験する臀部の痛み。サドルが合わないことや、ポジションがあっていないことにより起こる問題であり、終着駅が見つからず厄介な問題の一つでもある。

 

チームバスで泣き崩れるトム・デュムラン Code Yellow動画より

 

そして、翌日のピレネーの最初のステージの後、デュムランはチームバスで泣いている。

自転車に乗るがとても苦痛なんだ。これ以上乗るのは不可能だ。至る所が痛んで乗ることなんてできない。

だが、ツールの最中にこの問題を表面化させることはなかった。チームがツールで戦うためにも意図的に黙らせていた。

だが、この後、ピレネーを終えてフラットステージになったことから、状態がよくなっている。最終週にはTTで2位を獲得し、最終的には総合7位まで順位をあげることが出来た。

ポジションの問題で臀部の痛みがなければ、上位が狙えたのは間違いないということになる。

 

理想的なポジションの追及

 
 
 
 
 
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現代では様々な機械的なポジションの測定方法が存在する。技術的にはあっているのかもしれないが、ライダー自身が感じる最適な感覚と一致しない場合も存在する。

とくに、プロの場合には一般人と違い年間の走行距離も負荷も全く違う。

少しのずれから迷宮入りしてしまい、トム・デュムランのようなトップ選手でもいまだに答えが見つかっていないのが現状だ。

 

チームは、バイクフィッティングのスペシャリストであるPro4manceと契約した。トムが最適な感覚を見つけることが出来るように、ここ数週間解決策を探っているようだ。

もともと、サーベロのバイクでもあっていなかったが、解決することが出来るのだろうか?

その答えは来シーズン、トム・デュムランが示してくれるだろう。

 

こちらは、Code Yellow (Jumbo Visma Tour de France Documentary)の動画。32分辺りからトム・デュムランがピレネーの後のチームバスで泣いている様子が見られる。

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