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ベンジャミン・デクレルはワールドチームの降格問題の犠牲に ポイントを取るライダーは決まっていたと

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Photo credit: Ronan Caroff on Visualhunt
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サイクリングシーズンが終わり、すでに契約の取れているライダーは問題ないが、多くのプロにとって恐怖の日々が始まる。

Team Arkéa Samsicのベンジャミン・デクレルも契約が取れていない。彼はQuick-Step Alpha Vinyl Teamのティム・デクレルの弟だ。

ベンジャミン・デクレルは、ワールドツアーからの昇格・降格争いの犠牲者であると、インタビューで明かしている。

 

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シーズン前からポイントを取るライダーが指定

 

ベンジャミン・デクレルは具体例を挙げて降格制度の矛盾点を上げている。

「チームの昇格・降格制度は、本質的にレースを少し破壊している。ワールドツアーとプロコンチネンタルを区別するためのポイント制度があることは理解しているが、客観的ではない。

例を挙げると、ワンデーレースは過大評価されている。ツール・ド・フランスのステージの2位は50ポイント、1クラスレースの3位は70ポイント獲得できる。

UCIランキングには、各チームのベストスコア10選手のポイントのみが考慮された。今年は、それに合わせてチームでの戦術も調整された。シーズン前から、ポイントを獲得する10人のライダーは決まっていたんだ。

私の状況を理解してくれるライダーはまだいるはずだ。2021年はまだ春先まで待って、誰がポイントゲットを最大化するのかを決めていたが、今年はシーズン前にすでに決まっていた。

もし、あなたがその10人に次ぐライダーで、純粋なドメスティックのプロファイルを持っていないとしたら、自分を証明することは非常に難しくなる。

各チームは、大げさに言えば、15番目の選手が1.1レースで優勝したりツールで2位になったりするよりも、10番目の選手の1人がGPディスベルグで3位になるのを見たいんだ。

自分もそれを春先のレースで経験した。12人のトップグループに二人のチームメイトと一緒に進出したが、そのチャンスを守ることは許されなかった。

勝利を目指して戦う脚を持っていたけど、ペダルを動かすことはなかった。その後、有望な場面で脚を止めてしまったことが、非常にやる気をそいでしまった。

では、契約満了を迎えたときに、他のチームにとって魅力的なライダーとなるにはどうすればいいのか?

ただ単に、自分の役割を模範的に果たし続けることで、チームがそれを評価してくれることを期待するしかないんだ。

自分のことしか言えないが、それでも私の状況を認識してくれるライダーもいるはずだ。チームの利益のために昇格・降格戦に参加したライダーが、気がつけば路頭に迷っている。

もちろん、チームの戦術的な選択には同情するが、昇格・降格制度の行き過ぎで、一部のライダーが犠牲になってしまったことは、特に残念なことだ。」

 

確かに、チームの上位10人のUCIポイントで決まるのだから、最初からリーダー役10人を決めておいたほうが効率はいいだろう。

だが、そうなると毎回チャンスを得られるのはエースと中心選手だけとなる。犠牲となって走るライダーには何も光が当たらない。更に、契約でその点が考慮されないならば、なんのために走っているのか。

ポイント配分もおかしい。1クラスの優勝ポイント125は、3週間走ったツール総合12位のポイントと同じだ。これならば、ポイントを獲得しやすい1クラスのワンデーレースに良いメンバーを集中させるチームがあってもおかしくはない。

実際に、今シーズン後半には厳しいチームは、小さなレースにもメンバーを送ることが多かった。この上位10人のUCIポイントで決まるというルールも再考されるべきだ。

なお、Team Arkéa Samsicでベンジャミン・デクレルと同じ船に乗っていた、クスリトフ・ノッぺはCofidisに移籍している。拾ってくれるチームがある場合は運がいい。

 

 

今シーズンの契約がないライダーは

ワールドツアーチームで、まだ契約のないライダーは

  • ヤン・バークランツ Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux
  • ステイン・ステールス Quick-Step Alpha Vinyl Team
  • ヤン・バークランツ Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux
  • サンデル・アルメ Cofidis
  • ケニース・ファンビルセン Cofidis
  • クサンドレ・ヴェルフールセン Lotto Soudal
  • ジュリアン・ヴェルモート Alpecin-Fenix

 

Quick-Step Alpha Vinyl Teamのイヴ・ランパールトとドリス・デヴェナインスは、チームと合意していると伝えられている。

残りの時間は少ない。契約のないライダーは年末までチームを探さないといけない。

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