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ツール・ド・ロマンディ第4ステージ ゴール直前でまさかゲラント・トーマスが~

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Photo credit: rouilleralain on VisualHunt
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第3ステージでは、大雨により逃げていたシュテファン・キュングは落車するは、リーダージャージのローハン・デニスも落車してしまう。

第3ステージで逃げ切ったモビスターは、マルク・ソレルのリーダージャージを守らないといけない。

逆にイネオスはアシストを温存したまま最後の1級山岳の勝負の時まで待っていれば良い状態。

タイム差は、2位のゲラント・トーマスと3位のリッチー・ポートと14秒のタイム差しかない。ただ、天候が午後から崩れるということで2時間早くスタートしている。

この天候の悪化がどうレースに影響するだろうか?

 

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第4ステージ シオン~ティヨン2000 161.3km

第4ステージ photo tourderomandie

 

合計で、第4ステージには5つの登りがあり、そのうち3つは前半に出てくる。

最初のシャモソンの登りは短い。2kmで7%の3級山岳。その後、アンゼールとレンズの登りが待っている。本当の決勝は、その日の最後から2番目の登りが始まる103km後に始まる。

スエンの1級山岳は、ゴール手前40kmにある。最後の決戦はスキーリゾートティヨン 2000に向かって登るコース。

21kmの長さの山は、ライダーを海抜2090mまで登らせる。雪が降ってないといいですけどね。

 

7人の逃げ

昨日落車したシュテファン・キュングは無事にスタートする。擦過傷は凄いでしょうね。

 

レースは2時間早くスタート。先頭付近にはモビスターが並んでいた。

 

 

スタートから30kmほどで逃げが決まる。

  1. マグナス・コルトニールセン (EF Education – Nippo)
  2. シモーネ・ペティリ (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
  3. マシュー・ホームズ Matthew (Lotto Soudal)
  4. コービー・ホーセンス (Lotto Soudal)
  5. マッズ・ウルスシュミット (Israel Start-Up Nation)
  6. ヨセフ・チェルニー (Deceuninck – Quick Step)
  7. PELLAUD Simon (Swiss Cycling)

 

昨日も最後まで逃げていたコービー・ホーセンス (Lotto Soudal)が逃げに入っている。コービー・ホーセンスは山岳賞狙いだ。

 

リーダージャージのマルク・ソレルのためにモビスターが集団を引く。

 

先頭集団は少しずつ人数を減らしていく。マッズ・ウルスシュミット (Israel Start-Up Nation)も1級山岳で遅れてしまう。

 

ここでスエンの1級山岳下りからは、雨と濃霧で前が見えない。気温は2度まで下がってしまい、雨からみぞれのようになっている。

主催者は1級山岳の下りから、危険回避のためにレースをニュートラルとした。

 

最後の1級山岳ティヨン 2000に向かってレース再開といった感じだ。ここまで山岳ポイントを集めていたコービー・ホーセンス (Lotto Soudal)はすぐに遅れてしまう。

お仕事終了だ。

 

マグナス・コルトニールセン (EF Education – Nippo)とシモーネ・ペティリ (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)が先頭集団を破壊させる。

 

残り18.2kmですでに二人が先頭集団から抜け出している。

 

集団はマルク・ソレルを守りモビスターが引く。イネオスはその後ろで待機だ。

 

二人は、残り13.8kmでタイム差を5分30秒持っている。結構いいペースだが、どこまで逃げられるだろうか?

 

残り13.2kmでイネオスが前に出てくる。マルク・ソレルはしっかりと前に位置している。

 

残り9.3kmだがイネオスとモビスターが引く展開だ。昨日落車したローハン・デニスがしっかりと前で引いている。

 

残り9.1kmでマグナス・コルトニールセン (EF Education – Nippo)がダンシングでシモーネ・ペティリ (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)を引き離す。

 

マグナス・コルトニールセンは、メイン集団に4分のタイム差をつけて単独トップとなる。

 

 

集団はイネオスが引き始める。まずはエディ・ダンバーだ。

 

ローハン・デニスが引き始めて、次々に逃げ集団のメンバーを吸収していく。

 

ラスト4.7kmでルーカス・ハミルトン(Team BikeExchange)がアタックだ。

 

このアタックで、ローハン・デニスが集団から脱落。昨日の落車でケガをしているだろうに素晴らしい働きだ。

 

マイケル・ウッズがアタックをかけて、ルーカス・ハミルトンに追いつく。

 

マイケル・ウッズは加速して、ルーカス・ハミルトンを引き離す。

 

マイケル・ウッズは単独で前を追う。

 

後ろからベン・オコナー(AG2R Citroën Team)が追いついてきた。だが、マイケル・ウッズはベン・オコナーも引き離してしまう。凄いパワーだ。

 

シモーネ・ペティリ (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)がマグナス・コルトニールセンを抜き返した。

 

マイケル・ウッズは先頭のシモーネ・ペティリ (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)を抜いていく。これで逃げは全て吸収された。

 

マイケル・ウッズは完全に単独となる。

 

ゲラント・トーマスがメイン集団から抜け出し初めている。ファウスト・マスナダも抜いていく。

 

前を走っていた、ベン・オコナーも抜いて、ゲラント・トーマスが単独2位となる。

 

前を走るマイケル・ウッズとは14秒のタイム差だ。

 

ゲラント・トーマスはマイケル・ウッズに追いつく。後ろはベン・オコナーが単独で追っている。

 

マルク・ソレルは44秒後ろに位置している。リッチー・ポートがマークしている状態だ。このまま行くとゲラント・トーマスが総合トップになる。

 

マイケル・ウッズは前に出ない。これは最後にチョイ差しのバターンか?

 

マイケル・ウッズが前に出た。

 

ゲラント・トーマスが抜き返えしてスパートしようとした時に、なんと滑ってしまう!

 

これは痛い!   ゲラント・トーマスはすぐに立ち上がるが、ベン・オコナーにも抜かれてしまう。

 

マイケル・ウッズは単独でゴールとなった。アタックは素晴らしかったし、ゲラント・トーマスの引きにも負けていなかった。

最後はトーマスの落車によって勝利を得る形となったが、走りは申し分ない。ツール・ド・フランスでは上位に間違いなく食い込んでくるだろう。

 

 

この落車によってゲラント・トーマスはマイケル・ウッズから21秒も遅れてしまう。この落車がなければ総合トップだったのに残念。

ゲラント・トーマスが奇妙な落車をした理由はまた別記事で。

 

リーダージャージのマルク・ソレルは、リッチー・ポート、ヨン・イサギレ、ダミアーノ・カルーゾのグループでゴール。

最後は力尽きて、残念ながらリーダージャージのキープは出来なかった。途中アタックもかけていたし、この気温と悪天候では粘ることが出来なかったか。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第4ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  WOODS Michael Israel Start-Up Nation 60 50 4:58:35
2  O’CONNOR Ben AG2R Citroën Team 25 30 0:17
3  THOMAS Geraint INEOS Grenadiers 10 18 0:21
4  HAMILTON Lucas Team BikeExchange   13 0:34
5  MASNADA Fausto Deceuninck – Quick Step   10 0:37
6  PORTE Richie INEOS Grenadiers   7 0:42
7  IZAGIRRE Ion Astana – Premier Tech   4 ,,
8  CARUSO Damiano Bahrain – Victorious   3 0:52
9  SOLER Marc Movistar Team   2 0:53
10  ARENSMAN Thymen Team DSM   1 1:57

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 16 ▲15  WOODS Michael Israel Start-Up Nation 10 17:37:35
2 2  THOMAS Geraint INEOS Grenadiers   0:11
3 17 ▲14  O’CONNOR Ben AG2R Citroën Team   0:21
4 1 ▼3  SOLER Marc Movistar Team   0:33
5 3 ▼2  PORTE Richie INEOS Grenadiers   0:36
6 14 ▲8  MASNADA Fausto Deceuninck – Quick Step   0:45
7 11 ▲4  IZAGIRRE Ion Astana – Premier Tech   0:48
8 21 ▲13  HAMILTON Lucas Team BikeExchange   0:49
9 19 ▲10  CARUSO Damiano Bahrain – Victorious   1:04
10 7 ▼3  KELDERMAN Wilco BORA – hansgrohe   1:58

ステージ1位となったマイケル・ウッズが総合トップに。ゲラント・トーマスはゴール前の落車が痛かった。

ステージ2位となったベン・オコナーも一気に3位浮上だ。

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1  COLBRELLI Sonny Bahrain – Victorious 98
2 4 ▲2  CORT Magnus EF Education – Nippo 76
3 2 ▼1  SAGAN Peter BORA – hansgrohe 70
4 3 ▼1  SOLER Marc Movistar Team 66
5 11 ▲6  THOMAS Geraint INEOS Grenadiers 47
6 15 ▲9  PORTE Richie INEOS Grenadiers 37
7 5 ▼2  HIRSCHI Marc UAE-Team Emirates 36
8 46 ▲38  WOODS Michael Israel Start-Up Nation 32
9 6 ▼3  DENNIS Rohan INEOS Grenadiers 30
10 7 ▼3  BOARO Manuele Astana – Premier Tech 30

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 4 ▲3  GOOSSENS Kobe Lotto Soudal 48
2 1 ▼1  SUTER Joel Swiss Cycling 43
3 12 ▲9  THOMAS Geraint INEOS Grenadiers 34
4 2 ▼2  VILLELLA Davide Movistar Team 34
5 3 ▼2  TAARAMÄE Rein Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 26
6    PELLAUD Simon Swiss Cycling 25
7 5 ▼2  TOLHOEK Antwan Team Jumbo-Visma 20
8 6 ▼2  BOARO Manuele Astana – Premier Tech 19
9 24 ▲15  WOODS Michael Israel Start-Up Nation 18
10 7 ▼3  POWER Robert Team Qhubeka ASSOS 14

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 3 ▲2  ARENSMAN Thymen Team DSM 17:39:38
2 4 ▲2  SKJELMOSE JENSEN Mattias Trek – Segafredo 1:34
3 2 ▼1  VAN WILDER Ilan Team DSM 4:16
4 7 ▲3  LEEMREIZE Gijs Team Jumbo-Visma 8:49
5 5  CHAMPOUSSIN Clément AG2R Citroën Team 11:44
6 9 ▲3  GALL Felix Team DSM 11:49
7 6 ▼1  TIBERI Antonio Trek – Segafredo 12:57
8 1 ▼7  HIRSCHI Marc UAE-Team Emirates 19:21
9 11 ▲2  KRON Andreas Lotto Soudal 25:44
10 10  COVI Alessandro UAE-Team Emirates 28:07

※ハイライト動画はのちほど追加予定

 

 

 

 

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