トム・デュムランのレース復帰への道のりは長かった。
Jumbo-Vismaに移籍して、復帰の第1レースであるボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ(2月5日)の出場を辞退。
この時には、腸内に寄生虫が発生していたためだったけど。
その後、ロックダウンにより長い休業期間を経て、ようやくレースにトム・デュムランが帰ってきた。
ツール・ド・レン第1ステージではいきなり、プリモシュ・ログリッチをゴール前でアシストするという離れ業もみせてくれた。
今回のレース復帰と山を支配したチームについてトム・デュムランが感想を語っているので紹介。
レベルを上げるのは自分次第
トム・デュムランは、ツール・ド・レン最終ステージでは先頭集団を牽引するアシストを披露。
安定したクライミングは健在で、集団後ろでは一人ずつトム・デュムランのペースにつけず切れていった。
昨日とは大違いでしたね。私にとっては、ハァッ。
このようになることもあるのは理解している。今までのところから戻ってきて、パフォーマンスに変化が出てきた。このまま真っすぐに、そして出来るだけ高い位置に持っていくのは自分次第だ。
練習とレースは別物だ。今後も、少しずつ調子をあげて行くことは間違いない。
チームは山を支配する
デュムランにとっては、山岳ステージを制するチームで乗るのは初めてのこと。
非常に特別なもの。彼らがイネオスで何年も感じていたに違いないと今なら想像できる。
Jumbo-Vismaは、このようなチームを作るために、過去数シーズンにわたって一生懸命に構築してきた。
サイクリングチームのすべての側面が、常にすべてを改善または完璧にすることを意図して検討されてきている。
このようなチームの一員であることは素晴らしいことだ。
ついに、ツールで山岳を支配するチームが変わるかもしれない。今回のステージではその一端を見せてくれたと言っても良いだろう。
次の クリテリウム・デュ・ドーフィネでは、Jumbo-Vismaはフルメンバーとなる。あのストラーデビアンケとミラノ~サンレモを制したワウト・ファンアールトも加わるのだ。
更にアシストが重厚になるのは間違いない。トム・デュムランも更にコンデションをあげてくるはずだ。
次の戦いで、どちらが山を支配するのか? この点に注目して見ていきたい。
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