2025 ブエルタ・ア・エスパーニャは何度もデモによりレース短縮、中立化、そして最終ステージでは中止に追い込まれた。
さらに表彰式もなかったのだけど、これは選手たちで即席の表彰式が行われている。
今回Bahrain Victoriousのペッリョ・ビルバオがブエルタにおけるUCIの対応について痛烈に批判している。
UCIの対応について
🇪🇸 Pello Bilbao criticises UCI over inconsistent bans
“I don’t understand the hypocrisy of the UCI when they made a different decision with the Russian Gazprom. I don’t understand the difference. Why do some yes and others no?”
📸 Cor Vos pic.twitter.com/tSivwZqwDu
— Domestique (@Domestique___) September 16, 2025
ペッリョ・ビルバオのインタビューでなるほどと思った部分だけを抜き出してみた。
今回、ブエルタのデモがここまで大きくなった原因はIsrael – Premier Techの参加があったからだ。
もし、仮にUCIがIsrael – Premier Techのブエルタ参加をさせなかったらここまでの大騒ぎにはなっていなかっただろう。
対応が問われるのはGazprom – RusVeloの件だ。3年前ロシアがウクライナに侵攻した時、UCIの対応は早かった。
この時は、先にIOCがロシアのスポーツ参加を制限する声明をだしていた。UCIは、3月1日から、ロシア国籍でもロシア、ベラルーシ以外の国籍のチームからならば出場出来るようにルール変更している。
結局Gazprom – RusVeloはスポンサーを失い、チーム存続は出来ていない。
Gazprom – RusVeloは、チーム名変更。さらにロシア国籍の選手はレースにも参加できない状態だった。UAE Team Emirates – XRGで走るパヴェル・シヴァコフもロシアからフランスに国籍を変えたくらいだ。
今回、IOCが何も声明を出していないのでUCIも何もしていない。しかし、議論はあっただろう。難しい問題なので出場停止というのは無理なのかもしれないけれど。これについてバルビオは自身の考えを明かしている。
ペッリョ・ビルバオのコメント
Israel – Premier Techには、仲が良く、チームに情熱を注いでいる元チームメイトや知り合いがいる。にもかかわらず、この件について自分の意見を述べ、むしろレースから消えてほしいと言うのは容易ではない。非常に複雑な状況で、彼らも苦しんでいる。
しかし、UCIはロシアのチーム、Gazprom – RusVeloに関しては、全く異なる決定を下した。その違いが理解できない。
なぜ一部のチームは罰せられて、他のチームは受けないのだろうか?
イスラエルとシルヴァン・アダムスがチームを離れ、Premier Techがカナダのチームとして存続すれば、状況は解決すると考えているのかもしれない。もしかしたら妥協案なのかもしれない。しかし、繰り返すが、私はUCIの偽善を理解できない。
Soudal – Quick Stepの ルイス・フェルファークもブエルタの最中にIsrael – Premier Techのライダーから、チームに空きがないかと尋ねられたと言っている。給料をもらっているので家に帰る訳にもいかず、レースを続けるのが怖いと話しているそうだ。
早く解決して貰いたいが、時間がかかりそうだ。しかし、手をこまねいていては来シーズンも同じ問題となりかねない。
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