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予算は半分、情熱は無限大!Alpecin-Deceuninckが証明する最強の戦い方

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Photo credit: Ronan Caroff on VisualHunt.com
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Lidl – Trekは、Lidlが株式の半分を取得し頂点を目指すことを公言している。

 

予算がどれくらいになるかはわからないが、UAE Team Emirates – XRGのように6,000万ユーロ(約100億円)という途方もない予算に近くなるのだろうか。

しかし、Alpecin-Deceuninck は、そんな「巨人の半分」の予算で戦っている。報道によれば、2024年予算は約2,700万ユーロ(約47億円)。半分以下の予算で、どうやって世界のトップレベルで戦い続けているのか?

 

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予算2,700万ユーロで成し遂げたこと

 

もちろん、予算が多いに越したことはない。しかし、Alpecin-Deceuninck は、限られた予算を最大限に活かし、目覚ましい成果を上げている。

マチュー・ファンデルプールは、モニュメントで複数の勝利。 それに、ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャの全グランツールでチームはステージ優勝。

ジャスパー・フィリップセンやカーデン・グローブスといった、トップスプリンターが、最も重要なレースで結果を出し続けている。

彼らの活躍は、Alpecin-Deceuninck が、単なる「マチューのチーム」ではないことを証明している。チームは、予算の規模に関係なく、勝利を生み出すチームなのだ。

なぜ、巨大チームの半分以下の予算で、これほどの成果を出せるのだろうか?

それは、明確な「選択と集中」の戦略があるからだ。報道では、UAEがタデイ・ポガチャルに800万ユーロもの年俸を支払っているとされている。もちろん、彼の価値は計り知れない。

 

Alpecin-Deceuninckも、マチュー・ファンデルプールをはじめとする少ないトップリーダーには、その価値に見合った最高水準のサラリーを支払い、チームの中心として最大限に活躍できる環境を提供している。

中途半端に多くの選手を抱えるのではなく、勝利を確実に掴むエースブロックに資源を集中させているのだ。

巨大チームがオールラウンダーやクライマー、タイムトライアルのスペシャリストを大量に抱える一方、Alpecin-Deceuninckは「クラシックとスプリント」に予算の大部分を集中させている。

グランツール総合優勝を狙うための多額の費用はかけず、マチューのクラシックブロック、フィリプセン&グローブスのスプリントブロックという、最も得意とする分野で世界最高峰の成果を出すことに特化している。

この効率的なリソース配分が、チームの強さの源だ。 サイクリングの世界では、資金が選手の獲得や最新機材に直結する。

資金力は、紛れもなく強力な武器となる。 しかし、ただ立ち止まって巨大チームを羨むのではなく、チーム独自の方法で勝利を追求している。

Alpecin-Deceuninckには、マチューがシクロクロスからロードへと勝利の道筋を描くように、挑戦をやめない情熱がある。

そして、選手一人ひとりが、自分の役割とチームの目標を深く理解し、最高のパフォーマンスを発揮できる環境がある。 Alpecin-Deceuninck は、これからも「資金力だけが全てではない」ということを証明し続けるだろう。

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