ジャンニ・モスコンは、ソーシャルメディアで批判されても何の影響もないと語っている。
モスコンは、2017年のツール・ド・ロマンディで、アフリカ系フランス人選手のケヴィン・レザを人種差別発言で侮蔑し、チーム・スカイから6週間の出場停止の処分を受けている。
2018年には、ツール・ド・フランスで、ライバルチームの選手をレース中に殴り失格処分。こんな感じでは、ツールに出場させることも出来ない。
数々の過去の言動により、自転車ファンの間では不人気であり、SNSでは批判の的だ。
トラクターしか見ない?
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10月に開催されたパリ~ルーベでは、モスコンがモニュメント初勝利を目指して独走していたが、パンクと落車の不運で勝利を逃してしまう。
ラ・ガゼッタ・デロ・スポルトのインタビューで、モスコンは、自分の身に降りかかってきたコメントを否定した。
それは、私の過去の経歴から当然のことかもしれない。しかし、私はソーシャルメディアで人々が私について何を書こうと興味はない。
それによって気分を害することもないね。私は、自分が愛している人たち、本当の私を知っている人たちと気持ちよく過ごしたいんだ。
ソーシャルメディアでは、私はトラクターを見ているだけだ。それが私が本当に情熱を持っていることなんだ。
モスコンの実家は、リンゴ園でオフにはリンゴの収穫を手伝っている。だから、トラクターばかり見ているのかな。
心臓の問題
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ジャンニ・モスコンは2016年にチームスカイに加入したが、この冬にAstana-Premier Techとチームを組むために離脱する。
パリ~ルーベの数週間後、彼は心臓に異常をきたしている。これには、手術が必要になるかもしれない。しかし、それはコントロールされていて、大きな影響はないと言う。
余分な電気的接続、一種のショートサーキットと診断された。
少し心配したが、でも、命に別状がないことがわかって、レースを続けられることがわかったときには、ほっとした。
すべてを記録するために皮膚の下にループレコーダーを埋め込んだので、次に同じようなことが起こったとき、どこに介入すればいいのかがわかるようになったんだ。
心臓の問題と言えば、今シーズンもエリア・ヴィヴィアーニ、ディエゴ・ウリッシが治療をして復帰している。
アスタナでは、より多くの勝利のチャンスを得ることができると本人は期待している。これが、移籍を決意するきっかけとなったことも認めている。
新しいスタートだと感じている。ここ数年、チームのために働くことが多かったが、アスタナでは、クラシックチームのキャプテンになってほしいと言われ続けている。
この数年間を無駄にしたとは決して言わない。多くの経験を積み、良い瞬間もあった。4つのグランツールに出場し、すべて勝利した。
勝利数が少なかったのは事実だが、それが少なすぎるかどうかは、これからの数シーズンでわかることだ。
バイクに乗る喜びを失う瞬間もあるが、今年は自分でも楽しめた。アスタナではさらにのんきに過ごせると思うし、そういうレースをすれば、最高の結果が得られる。
グランドツアーの勝利に、力をおいているイネオスでは、自分のために走るレースが出来なかったのは事実だろう。
アスタナでは2022年にイタリア人が11人もいる。ジャンニ・モスコンもコミニケションには困らないはずだ。
6年であげた11勝を上回る活躍が期待される。
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