2026 ツール・ド・フランスの開幕はスペインのバルセロナだ。第3ステージまでスペイン国内で走る。

だが、今回の2025 ブエルタ・ア・エスパーニャ最終ステージのようにデモ隊が集結したらレースが成り立たなくなるのではないだろうか。
2026 ツール・ド・フランス、スペイン開幕への不安
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— La Vuelta (@lavuelta) September 14, 2025
2026年のツール・ド・フランスは、史上初めてスペイン・バルセロナを舞台に開幕する予定だ。
カタルーニャ州の中心都市であり、観光とスポーツの象徴でもあるバルセロナでのグランデパールは、ツールの国際的な魅力をさらに広げる重要な機会となる。
しかし、直前のブエルタ・ア・エスパーニャ最終日を揺るがした大規模なパレスチナ支持デモを考えると、ツールが無事に開催できるのかに不安が募る。
マドリードで予定されていたブエルタ・ア・エスパーニャ第21ステージは、約10万人規模の抗議活動によって中止に追い込まれた。
レースコースは封鎖され、警察とデモ隊が衝突。最終表彰式も実施されず、1978年以来となる表彰式中止は、グランツールの歴史に残る異例の事態だ。
選手だけでホテルで即席の表彰式は行われた。
ツール・ド・フランスは世界で最も注目を集める自転車レースであり、テレビや観戦客を通じてグローバルに発信される。視聴者は1,000万人とも言われており自転車レースでは世界最大だ。ツールだけ見るという人も沢山いる。
その開幕がもし抗議活動に妨害されれば、フランスだけでなく国際的なイメージにも打撃を与える。特にバルセロナは政治的にデモが活発な都市であり、このままの状態では同じことになってしまいそうだ。
ブエルタの混乱を受けて、ツールの主催者は安全確保に向けて徹底的な見直しを迫られるだろう。厳重な交通規制、観客導線の確保、警察・自治体との緊密な連携が不可欠だ。
しかし、スペイン国内でのパレスチナ支持デモの規模と勢いを考えると、単なる警備強化だけで十分かどうかには疑問が残る。
サミット並みの警備でもダメとなると方法がない。
選手やチームからも懸念の声が広がっている。ヨナス・ヴィンゲゴーは「抗議の権利は尊重するが、安全やレースの進行を妨げる形では望ましくない」と繰り返し訴えている。
もしツールの開幕が混乱すれば、選手たちの安全だけでなく、競技の公平性にも影響を及ぼしかねない。
2026年のツール・ド・フランスは、スペイン・バルセロナからの華やかなスタートが期待されている。
しかし、ブエルタで露呈した課題を解決できなければ、世界最大の自転車レースも同じ運命に直面する恐れがある。
今回サミット並みの警備をしても何の意味もなかった。来年までに、戦争が終結していれば問題は何もないかもしれない。そうあってほしいのだけど、どうだろうか。
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