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2024 ツール・ド・フランス Red Bull-BORA-hansgroheのメンバー プリモッシュ・ログリッチの初制覇なるか?

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Photo credit: Shinsuke JJ Ikegame on Visualhunt
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ツール・ド・フランスを制覇するために、Jumbo-Vismaから移籍したプリモッシュ・ログリッチ。

チームは、Red Bullをスポンサーに迎え、資金力も増え補強も更にできるはず。

まずは、ツール・ド・フランスを制覇するために、メンバーを揃えてきた。

 

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Red Bull-BORA-hansgroheのメンバー

 

81.プリモッシュ・ログリッチ
82.ニコ・デンツ
83.マルコ・ハーラー
84.ジェイ・ヒンドレー
85.ボブ・ユンゲルス
86.マッテオ・ソブレロ
87.ダニー・ファンポッペル
88.アレクサンドル・ウラソフ

 

プリモッシュ・ログリッチ

 

ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝3回。東京オリンピック個人タイムトライヤル金メダル。

2022ブエルタでは、レムコ・エヴェネプールとの対決で落車リタイヤという結果に。元々、ツールでの落車で肩を脱臼しており、不完全なコンデションで臨んでいたということもある。

続く、2023ジロ・デ・イタリアでの対決は、レムコのコロナでのリタイヤにより、最後はゲラント・トーマスを山岳タイムトライヤルで葬ってみせた。

元々、オフに肩の手術をしており、コンデション調整には苦労していたと思われる。

 

2023ジロ・デ・イタリアも制覇した。残るのはツール・ド・フランスの制覇だけだ。

これからは、元チームメイトのヨナス・ヴィンゲゴーとも戦わないといけない。今シーズンのプリモッシュ・ログリッチの戦績を振り返ってみると。

パリ~ニースでは全員が雨に泣かされたステージが続く。プリモッシュ・ログリッチも第6ステージでアタックをかけたが実らず、総合10位で終える。

続く、イツリア・バスクカントリーでは第1ステージの個人タイムトライヤルで勝利。プリモッシュ・ログリッチもコースミスしたけれど、レムコは落車。

 

第3ステージまで、レムコ・エヴェネプールに7秒差のリードで総合トップだったが、第3ステージで落車。更に、第4ステージにレムコ・エヴェネプール、ヨナス・ヴィンゲゴーらと共に大落車にあってしまう。

 

リーダージャージのままリタイヤしたのだから、なんという不運。

 

 

復帰した、クリテリウム・デュ・ドーフィネ第3ステージでも落車。続く第4ステージの個人タイムトライヤルでは、レムコ・エヴェネプールとのタイム差を39秒に抑える。これが逆転につながる。

 

第5ステージでは、雨の大落車でレースは中止に。プリモッシュ・ログリッチもレムコ・エヴェネプールも落車してしまう。

 

続く第6ステージでは、落車の影響も感じさせずアレクサンドル・ウラソフのアシストもあってステージ優勝と共にリーダージャージもゲット。

 

第7ステージも、アレクサンドル・ウラソフのアシストを受けて連勝。この時点で総合2位のマッテオ・ヨルゲルソンとは1分2秒差。総合優勝は間違いないと思われた。

 

だが、第8ステージのイゾラ2000の登りで遅れてしまう。前に見えていたから大丈夫とゴール後には、語っていたがマッテオ・ヨルゲルソンに8秒差まで迫られてしまった。

 

この時には、アレクサンドル・ウラソフが後ろにおり、アシストなしの状態だった。ツールではどうだろうか。コンデションの良いUAE Team Emiratesのアダム・イェーツとジョアン・アルメイダは強力だ。

BORA-hansgroheの山岳アシスト陣の脚が試されそうだ。

 

プリモッシュ・ログリッチのコメント

この冬、Jumbo-VismaからBORA-hansgroheに移籍した。そう、調整の問題があった。論理的だ。まだ彼らと、5年も一緒に走っていないんだ。彼らとはまだ2レースしか走っていない。お互いを知るにはまだ時間がかかる。

でもね、ドーフィネで勝ったんだ。勝つつもりでスタートしたわけじゃないけど、チャンスが巡ってきて、それをつかんだ。それはボーナスだった。ドーフィネでは、ツールの時とほとんど同じチームで走ったから、自分たちがうまく機能していることを確認できたんだ。

ビック4の戦いについては?

とにかく素晴らしい。私たちがお互いをより高いレベルに押し上げることは、すでに分かっている。まだ考えたくないけど、第1ステージのニュートラルからニースでのフィニッシュまで、クレイジーになるだろうね。

ジロ・デ・イタリアやブエルタ・ア・エスパーニャ(3回)など、数々のメジャーレースで優勝。しかし、ツール・ド・フランスはまだ手元にありませんね。

ツール未勝利という事実に左右されるつもりはない。ツールで勝っても、僕の人生は変わらないし、家族も変わらない。地球は回り続けるし、来年もツール・ド・フランスがある。だから、ツールでの優勝の可能性については心配していないよ。

もちろん、勝つために努力はするし、そうでなければチームを変えない。キャリアを後悔したくないからね。でも、ツールで人生が決まるわけじゃない。

サイクリングにとってエキサイティングな時期に、プロトンの一員であることを楽しみたいんだ。そして、そう、私はそのために多くのことを諦めている。自分のベッドで寝るのは2ヶ月ぶりくらいだ。それが僕らの生き方なんだ。

 

アレクサンドル・ウラソフ

 
 
 
 
 
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アレクサンドル・ウラソフは、2018年からGazprom-RusVeloで2年間走ったあとに、2020年Astanaに移籍。順調すぎるほどに成長。

Aleksandr Vlasov
2021年シーズン主な成績
  • ツール・ド・プロヴァンス (2.Pro) 総合10位
  • フォーン=アルデシュ・クラシック (1.Pro) 6位
  • バリ~ニース (2.UWT) 総合2位
  • ツアー・オブ・アルプス(2.Pro) 総合3位
  • ジロ・デ・イタリア (2.UWT) 総合4位
  • ロシア選手権タイムトライヤル (NC) 優勝

 

2022年のBORA-hansgroheに移籍。ここからの成績は素晴らしい。

  • 2022 ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ総合優勝
  • 2022 ツール・ド・ロマンディ総合優勝
  • 2022 ツール・ド・フランス総合5位
  • 2023 ブエルタ・ア・エスパーニャ総合7位

2024年シーズンも序盤から表彰台が続き、パリ~ニース第7ステージ優勝。クイーンステージを制している。

 

2024 ツール・ド・ロマンディでも総合2位となっており、クリテリウム・デュ・ドーフィネでは、プリモッシュ・ログリッチをアシストして自らも総合6位となった。

ツール・ド・フランスでも、プリモッシュ・ログリッチを支えることになる。クリテリウム・デュ・ドーフィネをみているとジェイ・ヒンドリーよりも好調で、最後の支えはアレクサンドル・ウラソフとなりそうだ。

 

ジェイ・ヒンドリー

 
 
 
 
 
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2020ジロ・デ・イタリアではイネオスのテイオ・ゲイガンハートと最後まで激しく争い総合2位に。

しかし、連覇を狙った2021ジロ・デ・イタリアはサドルの痛みでリタイヤ。この状態はシーズン後半まで続く。

 

そして2022ジロ・デ・イタリア総合優勝となったジェイ・ヒンドレー。2023ツール・ド・フランスでは第5ステージで優勝。念願のリーダージャージを着用した。

 

2024年シーズンは、ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ総合5位。ティレーノ〜アドリアティコ 総合3位と実力を発揮。

ただ、アシスト役に徹したツール・ド・ロマンディとクリテリウム・デュ・ドーフィネでは、最終局面の山岳まで姿が見られることはなかった。

ツール・ド・フランスでもこの状態だと、プリモッシュ・ログリッチの山岳アシストは手薄になりそうだ。

チームは、プリモッシュ・ログリッチの総合だけではなく、スプリントではダニー・ファンポッペルがマルコ・ハーラーのリードアウトで勝利を狙う体制だ。

昨年は、ヨルディ・メイウスが最終ステージで勝利したが、リードアウトだったダニー・ファンポッペルが出場する。UAE Team Emiratesのように徹底している感じはしない。

 

 

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