2024 ジロ・アブルッツォ第3ステージ クイーンステージで総合トップは?

第2ステージでは、UAE Team Emiratesのヤン・クリステンが何度もアタックをかけて、ついに下りで抜け出すことに成功。

19歳で嬉しいプロ初勝利となった。だが、UAE Team Emiratesはクイーンステージでは、アダム・イェーツで勝負するようだ。

 

第3ステージ    プラートラ・ペリーニャ～プラティ・ディ・ティヴォ　163km

 

プラートラ・ペリーニャからスタート後に、すぐに登りだす。最初の登りにはポイントがない。決勝は、プラティ・ディ・ティヴォの超級山岳だ。

間違いなく、決着のつくゴールシーンとなる。

 

1. スプリントポイント　Pizzoli
2. 1級山岳　Croce Abbio (8 km・4.7%)
3. 超級山岳　プラティ・ディ・ティヴォ (14.7 km・7%)

 

スタート前

UAE Team Emiratesのパヴェル・シヴァコフは、当然アダム・イェーツのアシスト役に。

 

 

41歳となったVF Group – Bardiani CSF – Faizanèのドメニコ・ポッツォヴィーヴォは、上位に食い込めるか。

 

スタート前。

 

リーダージャージのヤン・クリステンは、アダム・イェーツの総合優勝のために頑張ると。

 

オフィシャルスタート。

 

7人の逃げ

7人が逃げている。

1. ティザ・マルコ (Bingoal WB)
2. マッティオ・マルチェリ (JCL Team UKYO)
3. マヌエル・ペニャルベル (Team Polti Kometa)
4. フィリッポ・フィオレッリ (VF Group – Bardiani CSF – Faizanè)
5. Marco Oliva (Vini Monzon – Savini Due – OMZ),
6. デニス・ロック (Zalf Euromobil Fior)
7. Tommaso Nencini (Zalf Euromobil Fior)

 

スプリントポイント　Pizzoli

スプリントポイント獲得順位は

1. マヌエル・ペニャルベル (Team Polti Kometa)　5ポイント
2. マッティオ・マルチェリ (JCL Team UKYO)　3ポイント
3. フィリッポ・フィオレッリ (VF Group – Bardiani CSF – Faizanè)　2ポイント
4. デニス・ロック (Zalf Euromobil Fior)　1ポイント

 

1級山岳　Croce Abbio (8 km・4.7%)

先頭は3人に。

1. ティザ・マルコ (Bingoal WB)
2. フィリッポ・フィオレッリ　VF Group – Bardiani CSF – Faizanè
3. デニス・ロック (Zalf Euromobil Fior)

 

集団はUAE Team EmiratesとAstana Qazaqstan Team、JCL Team UKYOが引いている。

 

先頭が1級山岳を通過。

1. フィリッポ・フィオレッリ　VF Group – Bardiani CSF – Faizanè　5ポイント
2. ティザ・マルコ (Bingoal WB)　3ポイント
3. デニス・ロック (Zalf Euromobil Fior)　2ポイント
4. アブラム・ストックマン　TDT – Unibet Cycling Team　1ポイント

 

フィリッポ・フィオレッリは、山岳賞を狙っているが、まだ5ポイントのみだ。

 

先頭から切れたJCL Team UKYOのマッティオ・マルチェリが集団に戻る。

 

集団はAstana Qazaqstan Teamが先頭で引く。残り32.6kmで52秒差。

 

先頭から下りで一人切れてしまった。これはプロとの違いか。

1. デニス・ロック(Zalf Euromobil Fior)

 

集団最後尾はJCL Team UKYOの石橋学。

 

デニス・ロックが集団に捕まる。

 

JCL Team UKYOの石橋学は集団から遅れてしまう。

 

パンクだ。時計を指さして、どうにならないと。

1. Emanuele Ansaloni(Team Technipes #inEmiliaRomagna)

 

先頭の二人に集団が迫る。

 

 

二人は捕まってしまった。

 

超級山岳　プラティ・ディ・ティヴォ (14.7 km・7%)

右折して超級山岳がスタート。

 

残り13km。Astana Qazaqstan Teamの集団けん引は変わらない。

 

Astana Qazaqstan Teamにかわって、UAE Team Emiratesが引き出す。

 

先頭は、もう数えるくらいしかいない。

 

VF Group – Bardiani CSF – Faizanèのドメニコ・ポッツォヴィーヴォは切れてしまった。

 

残り9.3kmで先頭は9人に。

 

UAE Team Emiratesのディエゴ・ウリッシ、ヤン・クリステン、パヴェル・シヴァコフ、アダム・イェーツと残っている。

 

Israel – Premier Techからはジョージ・ベネットが残っている。

 

ヤン・クリステンが厳しいのか、最後尾に。

 

ヤン・クリステンが切れてしまった。リーダー交代となる。

 

パヴェル・シヴァコフがアタック。

 

アダム・イェーツは遅れて追い出す。

 

追いつくとアダム・イェーツが揺さぶりをかける。

 

アダム・イェーツが先頭。

 

もう先頭は5人だ。

 

またも、パヴェル・シヴァコフがアタック。

 

パヴェル・シヴァコフをアレクセイ・ルツェンコに追わせる。

 

パヴェル・シヴァコフが捕まるとアダム・イェーツがアタック。交互に攻撃して絞っていく。

 

アレクセイ・ルツェンコは切れない。

 

またも、アダム・イェーツがアタック。

 

アレクセイ・ルツェンコは、アダム・イェーツについていく。

 

アレクセイ・ルツェンコも前に出る。

 

残り3.7km。アダム・イェーツがアタック。

 

パヴェル・シヴァコフがペースで追いついてくる。

 

パヴェル・シヴァコフは、おいつくと前を引く。

 

残り3.2km。アダム・イェーツがアタック。

 

しかし、アレクセイ・ルツェンコは切れない。

 

残り2.1km。この勾配では、アレクセイ・ルツェンコを振り切れない。

 

残り1.8km。今度はアレクセイ・ルツェンコのアタック。

 

しかし、アダム・イェーツがペースで追いつく。

 

二人の戦いとなるか。

 

ここで、後ろからディエゴ・ウリッシが追いついた。

 

残り1.2km。これでアダム・イェーツは前を引かなくて良くなった。

 

残り800m。どうやら、この並びでゴールまで走りそうだ。

 

ディエゴ・ウリッシが先頭を引き続ける。

 

ディエゴ・ウリッシが最後の引きをみせる。

 

さあ、スプリントだ。

 

ここで、アレクセイ・ルツェンコがスパート!

 

ディエゴ・ウリッシは、うしろのアダム・イェーツを何度も振り返る。どうしたと。

 

これには、アダム・イェーツは反応できない。

 

アレクセイ・ルツェンコは、後ろを振り返る余裕がある。アダム・イェーツは、疲れ切っている。

 

アレクセイ・ルツェンコが力を緩めない。

 

アダム・イェーツは腰も上がらなかった。

 

アレクセイ・ルツェンコは、ゴールで小さくガッツポーズ。力を振り絞った感じだ。アレクセイ・ルツェンコは、今シーズンの初勝利。UAE Team Emiratesの包囲網を搔い潜っての勝利は見事だ。

 

これで総合でアダム・イェーツを14秒引き離してトップに立った。アダム・イェーツは、まだ本調子ではないようだ。

 

リザルト

アレクセイ・ルツェンコのコメント

UAEは強いチームだが、私のチームも素晴らしい仕事をしてくれた。僕にとっても、チームにとっても、チームメイトにとっても、とてもいい結果だ。

最後の上りはとてもきつかった。アダム・イエーツは、UAE Team Emiratesのみんなと同じように、何度もアタックを仕掛けてきた。でも、最終的にはゴールできた。

私は常にアダムの後を追った。パヴェル・シヴァコフも何度かトライしていた。ラスト2kmでディエゴ・ウリッシも戻ってきた。今日はすべてを捧げなければならなかった。

この勝利については?

とてもいい気分だよ。シーズン序盤はストレスの多い難しい時期だった。今、私は再び良いフィーリングと多くのモチベーションを手にしている。頭の中もまたフレッシュだし、高地トレーニングもうまくいった。

 

ステージ3位となったアダム・イェーツのコメント(チーム公式サイトより)

もちろん、チームがあれだけ頑張ってくれたのだから優勝したかったが、今日はアレクセイ・ルツェンコが一番強かったと思う。復帰して最初のレースで、まだベストのレベルには達していない。チームはとても好調なので、明日は優勝を目指して頑張りたい。

 

第3ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞