来年は、2020東京オリンピックが開催される。
例年通りツール・ド・フランスが7月の第1週からスタートすると、東京オリンピックのロードレースには出場できない。
だから、レース主催者のAS0は2020ツール・ド・フランスを6月27日に前倒しする。
それでも、ツールが終了してから男子ロードレースまでは1週間もない。
日程がタイト
来年のツール・ド・フランスは6月27日にニースでスタートする。
そしてパリ凱旋門での最終レースは7月19日だ。
問題は、東京オリンピックの男子ロードレースで、こちらは7月25日(土) 11:00 – 18:15に予定されている。
実に6日間しか間がない。
しかし、ヨーロッパから東京までの7時間の時差と調整時間を考えると、ほとんど日数がないことがわかる。
しかも、東京蒸し暑いしねえ~。
パリから東京まで約12時間のフライトがあるし、終わったその日に出発はないだろうし。
移動だけで、日数がかかってしまう。しかも、時差ボケもあるし~。理想を言えば2週間は現地での調整期間が欲しいところ。
元オリンピックチャンピオンは
2016年リオデジャネイロオリンピックでロード金メダリスト。
袖にも、金メダルカラーをバッチリと入れている。
CCC Teamのグレッグ・ファンアーヴェルマートはどう思っているのか。
彼は、「 Het Nieuwsblad 」新聞社に次のように語った。
「日曜日にシャンゼリゼに乗っているのであれば、土曜日の東京では時差、時差ぼけ、気象条件が悪くなる可能性がある。しかし、私は一年中サポートしてくれるチームに乗っており、チームのリーダーだ。
ツールには参加するし、早めに出発することはない。それは明白な選択ではない」
2016年、グレッグ・ファンアーヴェルマートはツール・ド・フランス第5ステージで優勝し、3日間イエロージャージを着用した。
7月24日にツールを終えて、7月30日にはClasica Ciclista San Sebastian (1.UWT)で5位となっている。
リオデジャネイロオリンピックでは、8月6日にロードを走り金メダルを獲得。
2016年のオリンピックではロード男子の決勝まで2週間という日程の余裕があったということになる。東京オリンピックとは日程の余裕度が違うのだ。
今回はとても厳しい日程となるので、どうだろうか? また、金メダルを獲得すると金色のバイクにヘルメットで走るグレッグが見れるかもしれない。
Lotto Soudalのティシュ・ベノート
Lotto Soudalのティシュ・ベノートは、クラシックにも強く、登山能力もあるワンデイレースのスペシャリスト。
彼も、オリンピックには出場を希望していて、Het Nieuwsbladに次のように語っている。
「シーズン全体を犠牲にする必要はありません。 春のクラシックに乗ってからオリンピックに向かって取り組むことも可能だ。
1年ほどツールをスキップしても問題ないでしょう。 ツ-ルは絶対に必要というわけではない。
ジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャもあるしね」
今年の7月には、オリンピックロードレースコースのテストイベントが開催され、東京の武蔵野の森公園から富士山のふもとのスピードウェイまでの234キロのルートを辿る機会がある。
ベルギーからも5人のライダーがテストに訪れる。
山岳ルートでは、4,865メートルの獲得標高。
8月にこれだけ走って倒れないんだろうか??
アレハンドロ・バルベルデ
世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデ(Movistar)も、オリンピックの金メダルを目標にしている。
ワンデイレースでは無類の強さを誇る。まだまだ、その力の衰えは見えない。
トレーニング中に痛めた傷も癒えてツール・ド・フランス前の復帰レースでは総合優勝も飾っている。
彼は2021年シーズンの終わりに引退することを計画しているので、東京はバルベルデにとって夢を実現する最後のチャンスとなるだろう。
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