2025 クリテリウム・デュ・ドーフィネ第3ステージ　最長ステージはスプリントとなったのか?

第2ステージでは、山岳が遅れたLidl – Trekのジョナサン・ミランが集団復帰して勝利。

マチュー・ファンデルプールも、トレインなしでジョナサン・ミランの後ろからスプリント開始したけれど、スピードが少し違っていた。

ジョナサン・ミランは、ツール・ド・フランスでもスプリント勝利しそうだ。

 

第3ステージ   ブリウード～シヤラントネ　207.2km

 

今回の最長ステージ。最後の4級山岳シャトー・ジョーヌ峠の頂上からゴールまで20km。逃げ切るライダーがいるだろうか。

 

1. 3級山岳　コルニーユ峠　4.1km・4.8%
2. 2級山岳　パルパテ峠　5.8km・6.9%
3. スプリントポイント　シェーズ・デュー
4. 3級山岳　マラタヴェルヌ　5.4km・3.9%
5. 4級山岳　トラコル峠　2.9km・4.2%
6. 4級山岳　シャトー・ジョーヌ峠　1.2km・9.2%

 

スタート

Team Picnic PostNLのロマン・バルデは、残り6レース。どこで逃げてくるか。

 

マチュー・ファンデルプールのコメント

難しいレースになるだろう。強力な逃げ集団が逃げ切れば、今日はまだチャンスがある。総合優勝争いのライダーたちは集団の逃げを気にしないので、どうなるか見守るしかない。

自分で攻めるのもまた一つの選択肢だ。脚力があれば、必ず何かを試してみる。でも、まずは脚力が良いことが前提だ。特にこのスタートは直線で登るので。ここのレベルも非常に高い。非常に強いクライマーが揃っている。どうなるか楽しみだ。

 

スタート時の4賞ジャージ着用者は

• 総合　ジョナサン・ミラン　Lidl – Trek
• ポイント賞　マチュー・ファンデルプール　Alpecin-Deceuninck
• 山岳賞　ルーカス・オウシアン　Cofidis
• 新人賞　ユーゴ・パージ　Intermarché – Wanty

 

14人の逃げ

当初14人が逃げていた。

1. フローリアン・リポウィッツ　Red Bull-BORA-hansgrohe
2. アクセル・ローランス　 INEOS Grenadiers
3. マイケル・レナード　 INEOS Grenadiers
4. マキシミリアン・シャフマン　Soudal – Quick Step
5. ジュリアン・ベルナール　Lidl – Trek
6. アロルド・テハダ　XDS Astana Team
7. イヴァン・ロメオ　Movistar Team
8. マチュー・ファンデルプール　Alpecin-Deceuninck
9. アンドレアス・レックネスン　Uno-X Mobility
10. ブリュック・ロラン　Groupama – FDJ
11. クリスツ・ニーランズ　Israel – Premier Tech
12. エディ・ダンバー　Team Jayco AlUla
13. ルイ・バール　Intermarché – Wanty
14. アントニー・テュルジス　TotalEnergies

 

残り62.9kmで1分40秒差。このタイム差は逃げ切るには厳しい。

 

リーダーのジョナサン・ミランは、昨日のステージに続いて山岳で遅れている。

 

チームメイトのアシストでなんとか集団復帰。

 

TotalEnergiesのエミリアン・ジャンニエールは、左ひざにスプレー。落車なのか痛みなのか。

 

残り44.9km。集団はUAE Team Emirates – XRGのニルス・ポリッツが引いている。後ろはSoudal – Quick Step。

 

マチュー・ファンデルプールは、逃げ切ればリーダージャージに。残り40.6kmで1分45秒差。

 

残り31.5km。タイム差は1分27秒。各チームともに追い始めた。

 

Team Visma | Lease a Bikeのヨナス・ヴィンゲゴーは、皆さんが期待しているならば、アタックかけようかなと。

 

集団けん引していたTeam Visma | Lease a Bikeのアッティラ・ヴァルテル、ペール・ストランド・ハーゲネス、UAE Team Emirates – XRGのマルク・ソレルも切れている。

 

4級山岳　シャトー・ジョーヌ峠　1.2km・9.2%

 INEOS Grenadiersのマイケル・レナードが先頭から脱落。

 

集団は48秒差。タデイ・ポガチャルが前にきた。

 

先頭はアロルド・テハダとベルナール。

 

山岳ポイント先頭通過はRed Bull-BORA-hansgroheのフローリアン・リポウィッツ。

 

マチュー・ファンデルプールは先頭から10秒遅れ。

 

ジョナサン・ミランは、また遅れてしまった。

 

先頭はUno-X Mobilityのアンドレアス・レックネスンが追いついて4人。マチューは11秒遅れ。

 

マチューに追い付かれたくなくフローリアン・リポウィッツがアタック!

 

逃げていたTotalEnergiesのアントニー・テュルジスとIsrael – Premier Techのクリスツ・ニーランズが捕まる。

 

マキシム・ファンジウスがパンクだ。

 

先頭からXDS Astana Teamのアロルド・テハダがアタック。

 

さあ、マチューが追いついた。

 

後続の4人も追いつきそう。

 

集団は1分18秒離れた。

 

集団はヨナタン・ナルバエスが引く。1分18秒差。

 

Movistar Teamのイヴァン・ロメオがアタック。

 

抜け出した。

 

しかし、フローリアン・リポウィッツが引き戻す。

 

　

残り7.2km。このままならばスプリントだけど。

 

残り6km。いまいちまとまらない。

 

また、Movistar Teamのイヴァン・ロメオがアタック。

 

マチューとフローリアン・リポウィッツが追う。

 

あ～、離れた。これはいってしまうパターンだ。

 

残り3.7km。15秒離れた。

 

残り2.8km。16秒差。

 

だめだ。回らない。皆がマチューをみており、お見合い状態。単発のアタックでは遅くなるばかりだ。

 

 INEOS Grenadiersのアクセル・ローランスがアタック。

 

残り1.1km。18秒差。決まりだ。

 

イヴァン・ロメオがゴールエリアに。

 

21歳のプロ3年目。

 

イヴァン・ロメオは、2025 ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ第3ステージでも17kmの独走で勝利していた。

 

単独で逃がしてはいけないライダーだった。

 

イヴァン・ロメオは、ステージ優勝さらにリーダージャージも獲得。総合9位のタデイ・ポガチャルまで1分6秒のリードとなった。

 

2位はIntermarché – Wantyのルイ・バール、3位はXDS Astana Teamのアロルド・テハダ。4位はRed Bull-BORA-hansgroheのフローリアン・リポウィッツ。

 

マチュー・ファンデルプールは5位となっている。

 

集団は1分8秒遅れで到着。

 

リザルト

優勝したMovistar Teamのイヴァン・ロメオ

バイクでこれまでで最も厳しい一日の一つだった。先頭集団に入るのも難しく、ベストな一日とは言えなかった。だから体力を温存し、最高の瞬間を待つしかなかった。

フニッシュまで残り7キロというところで、まさにその時が訪れましたね。

こういう決勝では、正しいタイミングを見極めなければならないと分かっている。そうすれば、自分のペースを維持できる。差が開いた瞬間、フィニッシュまで全力で走らなければならないと悟ったんだ。

このステージはもう1ヶ月前からマークしていた。チームも今日、私に自信と勝利を狙うチャンスを与えてくれた。改めて信じられない。そして今、イエロージャージも手にしている。

ふぅ、何と言っていいか分からない。一生懸命練習してきたので、このチャンスと自信をもらえて本当に感謝している。努力は必ず報われる。この勝利はチーム、コーチ、そして家族のためのものだ。

 

3位　Intermarché – Wantyのルイ・バール

 

4位Red Bull-BORA-hansgroheのフローリアン・リポウィッツ

マキシム・ファンジルスを逃げ集団に入れたかったんだ。彼は本当に正しい逃げ集団に入りたかったが、ある時点で僕が偶然そこに入ってしまったんだ。集団が大きくて、全員がうまく連携していたので、うまくいった。

しかし、最終的には各選手が勝利を掴むために全力を尽くした。まだ調子は良かったので、良いアタックに追従し、自分も何度か逃げようと試みた。残念ながら計画通りにはいかなったが、レースの展開には非常に満足している。

もちろん総合順位も念頭に置いていたが、上位グループにいれば、勝利を目指して戦いたい気持ちもわかる。最終的に誰が表彰台に上がるかは誰もが分かっていると思うので、僕もこういうチャンスを狙って走らなければならない。

大きな登りを待たなければならないが、彼ら気にしていない。彼らは全く違うレベルで走っている。トップ10入りすることに集中し、次のステージに集中しなければならない。

 

5位　Alpecin-Deceuninckのマチュー・ファンデルプール

 

第3ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞