トム・ボーネンは2017年のパリ~ルーベを13位でフニッシュして引退した。
2005年世界選手権優勝。2005~2006年ロンド・ファン・フラーンデレン連続優勝を果たすなどフランドル・クラシックを中心としたワンデイレースで活躍。
パリ~ルーベを4回。世界選手権のロードレースを含む122勝、ツール・ド・フランスの6つのステージ勝利。2007年にはツール・ド・フランスでポイント賞も獲得している。
トム・ボーネンは、年間最優秀サイクリスト賞(Vélo d’Or)と、最優秀クラシックサイクリスト賞(Eddy Merckxトロフィー)を獲得したタデイ・ポガチャルにトロフィーを渡した。
その時に、タデイ・ポガチャルについて皆が知りたいこと尋ねられている。
パリ~ルーベについて
🪨 Tom Boonen’s tips to win Paris-Roubaix
Tadej Pogacar:”Not that difficult? For him!”🪨 Les conseils de Tom Boonen pour gagner Paris-Roubaix
Tadej Pogacar : « Pas difficile ? Pour lui, oui ! »#velodor pic.twitter.com/mx8LXwU4Ag— L’ÉQUIPE (@lequipe) December 6, 2024
26歳にしてすでに歴史を作っているタデイ・ポガチャル。イル・ロンバルディアを4年連続制覇。リエージュ〜バストーニュ〜リエージュを2度制覇。ロンド・ファン・フラーンデレンも2023年に制覇しており、モニュメント7勝。
こうなるとミラノ~サンレモとパリ~ルーベを取ればモニュメント完全制覇となる。ミラノ~サンレモについては、墓場まで挑戦するといっており難しいレースであることは間違いない。
しかし、パリ~ルーベについていまだ挑戦もしていない。
では、なぜ3度のツール優勝者が、北の地獄で輝けなかったのだろうか。それには、パリ~ルーベの危険性もチームが考慮しているからだ。
晴れていても、石畳でクラッシュ。雨ならば、もっと滑りやすい。ツール制覇が最大の目標であるタデイ・ポガチャルが出場するのは、まだ先になると考えるのが普通だろう。
だが、タデイ・ポガチャルがパリ~ルーベで勝てばベルナール・イノー以来のツール・ド・フランスとパリ~ルーベを制した選手となる。
トム・ボーネンは4度のパリ~ルーベ覇者。当然、皆の知りたいタデイ・ポガチャルのパリ~ルーベのチャレンジについて尋ねられた。
彼が優勝できると100%確信している。彼はバイクをうまく扱えるライダーの一人だ。バイクで何でもできる。
パリ〜ルーベはそれほど難しくない。風を考慮して石畳の上を速く走るだけだ。でも彼が勝てないなら、誰が勝てるだろうか?
これについてタデイ・ポガチャルは?
できるだけ大きな岩を避けてください。道路の脇を通ればすべてうまくいきますよ!(笑)。トムにとっては簡単なことなんです!
2025年にタデイ・ポガチャルがパリ~ルーベにチャレンジするかはわからない。ここでケガすればツールどころではなくなるし。チームとしても難しい判断となるだろう。
ロジェ・デ・フラーミンクは別意見
Tadej Pogacar beter dan Eddy Merckx? Roger De Vlaeminck ziet vooral gebrek aan tegenstand#wielrennen #koershttps://t.co/TirVPFpdkV
— WielerFlits.nl (@WielerFlits) December 7, 2024
トム・ボーネンは、タデイ・ポガチャルがパリ~ルーベで勝てると確信しているが、ロジェ・デ・フラーミンクは違う。
ロジェ・デ・フラーミンクもパリ~ルーベを4度制覇。1975シクロクロス世界王者でもあり、エディ・メルクス、リック・ファンローイと共にモニュメント完全制覇者だ。
ロジェ・デ・フラーミンクは、ストラーデビアンケでタデイ・ポガチャルが独走した件について答えている。エディ・メルクスよりもタデイ・ポガチャルが優れているとは思っていないようだ。
私やエディ・メルクス、あるいはフレディ・マルテンスがいれば、ポガチャルがストラーデビアンケで90kmも先頭を走ることは決してなかっただろう。
みんなに悪者だと思われるようなインタビューはもう受けたくない。
でも、私も嘘はつきたくない。エディ・メルクスはポガチャルの方が自分より優れていると言うが、私は全く同意できない。彼は今最高だ。だから私はほとんど楽しめない。
ライバルは誰だろう。レムコ・エヴェネプールとヨナス・ヴィンゲゴー。でも彼はツールしか走らない。みんな、頼むよ…。
ポガチャルは、5つのモニュメントを制覇した史上4人目のライダーになるかもしれない。残すはミラノ〜サンレモとパリ〜ルーベだけだ。
しかし、対戦相手が誰だったかを見なければならない。イタリア人はどこにいますか?
私たちが対戦しなければならなかった、フランチェスコ・モゼール、フェリーチェ・ジモンディス、フランコ・ビトシスは?現時点で優れたイタリア人ライダーを1人でも挙げることができますか?
ロジェ・デ・フラーミンクは、タデイ・ポガチャルがエディ・メルクスよりも優れているとは思っていない。ライバル不在を言っている。
パリ~ルーベについてはどうだろう。マチュー・ファンデルプール、ワウト・ファンアールトなどライバルがひしめく。石畳に特化した優れたライダーはいるのだ。ただ、単純に走ればタデイ・ポガチャルが勝てるとは思えない。
ロジェ・デ・フラーミンクは、タデイ・ポガチャルがエディ・メルクスよりも優れているという意見には反対。だが、パリ~ルーベにタデイ・ポガチャルが勝ってしまうと、どう思うのだろうか。
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