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2019年 UCIワールドツアーとレースランクについて

海外情報
https://twitter.com/UCI_cycling
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海外のレースを見ているとよく、UCI1.HCとか、UCIクラス2とかの用語が出てきます。
これらはワールドツアーレースとは違うんだろうか?
それとか、日本のレースとかでもUCIのポイントが付いているレースがあるのは何故だろうか?
とか、疑問に思ってたので、ちょっと自分なりにレースの格付けとか、UCIポイントの獲得方法についてメモ記事を作成しました。
 
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チームのカテゴリー

まず、チームのカテゴリーも色々ありますよね。

上位チームから

  1. UCIワールドチーム
  2. プロフェッショナルコンチネンタルチーム
  3. コンチネンタルチーム
  4. ナショナルチーム
  5. 地域チーム・クラブチーム

とあります。ワールドチームからみていきます。

 

ワールドチーム

18チームが登録されています。

UCIワールドチームとUCIプロコンチネンタルチームは、選手が競技で獲得したポイント数、運営資金のための銀行証明や選手の最低給与等、様々な条件が課せられており、ライセンス委員会の承認審査に合格しなければ登録されません。

 

日本人でワールドチームに登録されているのは、

  • 新城幸也(バーレーン・メリダ)
  • 別府史之(トレック・セガフレード)

この2名だけです。

 

チーム名 登録国
アンドローニジョカトリ・シデルメク イタリア
バルディアーニCSF イタリア
ブルゴスBH スペイン
カハルーラル・セグロスRGA スペイン
コフィディス・ソルシオンクレディ    T フランス
コレンドン・サーカス(新規登録) ベルギー
デルコ・マルセイユプロヴァンス  T フランス
ディレクトエネルジー T フランス
エウスカディバスクカントリー・ムリアス スペイン
ガスプロム・ルスヴェロ ロシア
ハーゲンスベルマン・アクセオン Hagens Berman Axeon アメリカ
イスラエルサイクリングアカデミー イスラエル
マンサナ・ポストボン コロンビア
NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ イタリア
ラリー・UHCサイクリング アメリカ
ルームポット・シャルル オランダ
リワル・レディーネズ(新規登録) デンマーク
スポートフラーンデレン・バロワーズ ベルギー
アルケア・サムシック(現フォルトゥネオ・サムシック)T フランス
ノボノルディスク アメリカ
タルコル(現ウィリエール・トリエスティーナ) イタリア
ヴィタルコンセプト・B&Bホテルズ フランス
ワロニー・ブリュッセル(現WBアクアプロテクト・ベランクラシック) ベルギー
W52 / FCポルト(新規登録) ポルトガル
ワンティ・ゴベール    T ベルギー

2020年からは、プロチームという名称にかわる予定です。

NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネに日本の選手が5人登録されています。

  • 初山翔/はつやま・しょう(日本)1988年生まれ
  • 伊藤雅和/いとう・まさかず(日本)1988年生まれ
  • 中根英登/なかね・ひでと(日本)1990年生まれ
  • 西村大輝/にしむら・ひろき(日本)1994年生まれ
  • 吉田隼人/よしだ・はやと(日本)1989年生まれ

彼らは主にコンチネンタルサーキットクラスで走っています。

 

日本にあるチームは、コンチネンタルチームとなり企業チーム・独立採算チーム・地域密着型のチームがあります。

 

それぞれのチームがどのレースに出場出来るのかを表で見てみると
  UCIワールドツアー コンチネンタルサーキットHC(超級)クラス コンチネンタルサーキット1クラス コンチネンタルサーキット2クラス
UCIワールドチーム ×
プロフェッショナルコンチネンタルチーム
コンチネンタルチーム ×
ナショナルチーム × ×
地域チーム/クラブチーム × × ×
スマホで表をスクロールするには、指で横にスワイブして下さい。

◎・・・出場の義務がある
○・・・出場可能
▲・・・出場可能だが、ヨーロッパコンチネンタルツアーの場合は開催国のチームのみ出場可能
△・・・ワイルドカードの招待により出場可能
×・・・出場できない

引用 wikipedia

なんとなく、概要がわかったのですがワールドツアーとコンチネンタルレースはどう違うのでしょうか。

その理解を深めるには、それぞれのレースの格付けを知らないといけないようです。

これらは、UCIのオフィシャルページのレギュレーション資料が元になってます。何度も改変されてますが、2017年に大きな改正がありました。
2020年にも変わるみたいです。
 

レースのランク

UCIポイントが獲得出来るレースにはランクがあります。

  1. UCIワールドツアー
  2. UCIコンチネンタルサーキット
  3. UCIコンチネンタル選手権
  4. UCI世界選手権
  5. 各国ナショナル選手権

とあります。ひとつずつ見ていきましょう。

 

UCIワールドツアー

UCI(国際自転車競技連合)がさだめる自転車ロードレースで、38のレースが指定されています。

プロ自転車レースの中でも最高ランクに位置づけされています。

ワールドツアーレースにもカテゴリー分けがあり、

  • ワンデイレースは60位以内
  • ステージレースなら総合60位以内

の選手に対してUCIポイントが付与されます。

 

カテゴリー1

  • ツール・ド・フランス

ツール・ド・フランスで総合優勝すると1000pts獲得。総合60位で完走すると10pts獲得です。

 

カテゴリー2

  • ジロ・デ・イタリア
  • ブエルタ・ア・エスパーニャ
ツールに対して15〜20%少ないポイントになっています。
 

カテゴリー3

クラシックレースのモニュメント、著名なステージレース、ヨーロッパ以外のワールドツアーレースなど。ツール・ド・フランスのほぼ半分のポイント配点となっています。

 

カテゴリー4

ヨーロッパで行われている、その他のワンデイレースやステージレースです。モニュメントや著名ステージレースに比べて20%ほどポイント配分が少ないです。

 

カテゴリー5

2017年からワールドツアーに追加されたレースです。モニュメントや著名ステージレースに比べて40%ポイント配分が少ないです。

 

カテゴリー別のレースの内訳は以下の通りです。
レース カテゴリー
ツール・ド・フランス 1 フランスの旗 フランス
ジロ・デ・イタリア 2 イタリアの旗 イタリア
ブエルタ・ア・エスパーニャ 2 スペインの旗 スペイン
アムステルゴールドレース 3 オランダの旗 オランダ
クリテリウム・デュ・ドフィネ 3 フランスの旗 フランス
グランプリ・シクリスト・ド・ケベック 3 カナダの旗 カナダ
グランプリ・シクリスト・ド・モンレアル 3 カナダの旗 カナダ
ジロ・ディ・ロンバルディア 3 イタリアの旗 イタリア
ツアー・ダウンアンダー 3 オーストラリアの旗 オーストラリア
ツール・ド・スイス 3 スイスの旗 スイス
ツール・ド・ロマンディ 3 スイスの旗 スイス
ティレーノ〜アドリアティコ 3 イタリアの旗 イタリア
パリ〜ニース 3 フランスの旗 フランス
パリ〜ルーベ 3 フランスの旗 フランス
ヘント〜ウェヴェルヘム 3 ベルギーの旗 ベルギー
ミラノ〜サンレモ 3 イタリアの旗 イタリア
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ 3 ベルギーの旗 ベルギー
ロンド・ファン・フラーンデレン 3 ベルギーの旗 ベルギー
E3ビンクバンク・クラシック 4 ベルギーの旗 ベルギー
カタルーニャ一周 4 スペインの旗 スペイン
クラシカ・サンセバスティアン 4 スペインの旗 スペイン
ツール・ド・ポローニュ 4 ポーランドの旗 ポーランド
バスク一周 4 スペインの旗 スペイン
ビンクバンク・ツアー 4 ベルギーの旗 ベルギー / オランダの旗 オランダ
フレッシュ・ワロンヌ 4 ベルギーの旗 ベルギー
ブルターニュ・クラシック 4 フランスの旗 フランス
ユーロアイズ・サイクラシックス 4 ドイツの旗 ドイツ
アブダビ・ツアー 5 アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦
エシュボルン=フランクフルト 5 ドイツの旗 ドイツ
オンループ・ヘットニュースブラッド 5 ベルギーの旗 ベルギー
カデル・エヴァンス・グレートオーシャン・ロードレース 5 オーストラリアの旗 オーストラリア
ストラーデビアンケ 5 イタリアの旗 イタリア
ツアー・オブ・カタール 5 カタールの旗 カタール
ツアー・オブ・カリフォルニア 5 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ツアー・オブ・ターキー 5 トルコの旗 トルコ
ツアー・オブ・広西 5 中華人民共和国の旗 中国
ドリダース・ブルージュ〜デパンヌ 5 ベルギーの旗 ベルギー
ドワルス・ドール・フラーンデレン 5 ベルギーの旗 ベルギー
ロンドン=サリー・クラシック 5 イギリスの旗 イギリス
 
 
与えられるポイント
  • ステージレースにおける区間(ステージ)成績
順位 Cat. 1 Cat. 2 Cat. 3 Cat. 4 Cat. 5
1 120 100 60 50 40
2 50 40 25 20 15
3 25 20 10 8 6
4 15 12      
5 5 4
  • グランツール最終総合成績に追加されるポイント
順位 ツール・ド・フランス ジロ・デ・イタリア
ブエルタ・ア・エスパーニャ
1 120 100
2 50 40
3 25 20
  • リーダージャージ着用に与えられるポイント
順位 Cat. 1 Cat. 2 Cat. 3 Cat. 4 Cat. 5
一日あたりのポイント 25 20 10 8 6
ワールドツアーレースでの獲得したポイントは、『UCIワールドランキング』と呼ばれます。個人ランキングチームランキング・国別ランキングがあります。
 

UCIコンチネンタルサーキット

UCIが主催する年間シリーズ戦の中で、

  • ヨーロッパ
  • アフリカ
  • アメリカ
  • アジア
  • オセアニア

の5大陸ごとに行われる年間シリーズ戦を「コンチネンタルサーキット」と呼んでいる。

 

レースカテゴリはランクの高い順番に

  • HC(Hors classe)
  • 1
  • 2

の3つに分かれる。

また、レース形態を示すために、ワンデイレースは1、ステージレースは2を用いる。
  • 23歳以下のレースのカテゴリはNC(またはNcup)
  • 各大陸選手権のレースカテゴリはCCとなる。

 

レースの例として

例えば、ワンデイレースでHCカテゴリレースという場合には、「1.HC」

同様にステージレースの場合は、「2.HC」となる。

 

 

コンチネンタルサーキットの中でも、ヨーロッパツアーは年間300レースも行われており群を抜いてます。

UCIワールドツアーチームに所属する選手は、コンチネンタルサーキットに出場してもUCIポイントは与えられません。

それでも、ヨーロッパツアーのHCレースでは、UCIワールドツアーチームの選手が数多く出場しておりハイレベルなレース展開となっています。また、歴史の長い格式あるレースも数多くあります。

 

アジアツアーのHCカテゴリには、

  • ジャパンカップサイクルロードレース(1.HC)
  • ツール・ド・ランカウイ(2.HC)
  • ツアー・オブ・チンハイレイク(2.HC)
  • ツアー・オブ・ハイナン(2.HC)

の4レースがあります。

 
与えられるポイント
ツールド・ラブニールの23歳以下のNcupのポイント数が入ります。又、それぞれのレースで区間成績・中間地点成績・リーダージャージにもポイントが与えられます。
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まとめ

自分でまとめてみて、ようやくコンチネンタルサーキットのレースの意味とかわかりました。UCIポイントを獲得しようとしたら、やはりワールドツアーのレースのポイントの獲得するのが一番多いですね。

プロコンチネンタルチームは、コンチネンタルサーキットレースで沢山ポイントを稼げば、ワールドツアーにも招待されるのでより沢山のポイント獲得のチャンスが広がります。

2020年シリーズには、またUCIのルール改訂があるようです。

出場人数の改訂や、噂になっているパワーメーターの禁止とか、チーム予算の上限設定とかの改悪とも言える改革はやってほしくないですけどね~。

 

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