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2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第17ステージ エガン・ベルナルが有言実行!

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Photo credit: fcuencadiaz on Visualhunt.com
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いよいよ第3週の山岳ステージとなる。

ここまで総合リーダーの座をオドクリスティアン・エイキング(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)に譲っていたプリモッシュ・ログリッチ。

2日連続で続く山岳ステージで、2位のギョーム・マルタン(42秒差)。トップまで1分36秒のタイム差をどれだけ詰めてくるかが注目される。

 

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第17ステージ ウンケラ~ラゴス・デ・コバドンガ 185.8㎞

第17ステージ photo lavuelta

 

ブエルタが始めて訪れる街、ウンケラからスタート。カンタブリア山脈のアストゥリアス連峰にライダーは挑んでいく。

3級山岳を越えると、ブエルタ初登場となる1級山岳ラ・コリャダ・リョメナに2回登る。

 

  1. 3級山岳 アルトデオルティゲラ    5.3km・4.7%
  2. 1級山岳   ラ・コリャダ・リョメナ    7.6km・9.3%
  3. 1級山岳   ラ・コリャダ・リョメナ    7.6km・9.3%  ボーナスタイム
  4. スプリントポイント カンガス・デ・オニース
  5. 超級山岳 ラゴス・デ・コバドンガ    12.5km・6.9%

 

1級山岳ラ・コリャダ・リョメナ

1級山岳 ラ・コリャダ・リョメナ  photo lavuelta

 

7.6kmの登坂距離で平均勾配は9.3%。最大勾配は14%となっており厳しい登りだ。これを2回上がるのだから、足がなくなってしまうだろう。

2回目の登頂ではボーナスタイムも設定されている。

 

超級山岳 ラゴス・デ・コバドンガ

超級山岳 ラゴス・デ・コバドンガ  photo lavuelta

 

最後は、超級山岳ラゴス・デ・コバドンガでゴールとなる。ブエルタ定番の山頂ゴールで今回で22回目の登場だ。

山頂付近はのこぎり状になっており、アップダウンがあるため少人数の場合には、かなりのスピードでゴールに向かうはずだ。

 

スタート前

プリモッシュ・ログリッチは、どこから仕掛けてくるだろう。少し疲れがあるとの情報もあるけど、休養したので大丈夫なのでは。

 

オドクリスティアン・エイキングは、どこまで粘れるかが勝負だ。ただ、この山岳ステージでは2分遅れてしまえば一気に詰められてしまう。チームのアシストにも期待したい。

 

第17ステージ スタートでの4賞

  • 総合 オドクリスティアン・エイキング(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
  • ポイント賞   ファビオ・ヤコブセン(Deceuninck-Quick-Step)
  • 山岳賞 ロマン・バルデ(Team DSM)
  • 新人賞 エガン・ベルナル(INEOS Grenadiers)

 

アタックが決まらない

スタートから少し登っているのだけど、一気にスピードを上げていく。

 

マウリ・ファンセヴェナント、アルノー・デマール、ヤン・トラトニク、ディラン・サンダーランドなどが全開で逃げるけど、10秒しかタイム差が離れない。数キロで吸収される。

今日は、逃げを中々確定させてくれない。

 

3級山岳 アルトデオルティゲラ    5.3km・4.7%

ステージ2勝している。マイケル・ストーラーを含む危険な逃げが出来る。だが、タイム差が開かない。

  1. アレクサンダー・クリガー (Alpecin-Fenix)
  2. マーク・パデュン (Bahrain – Victorious)
  3. ケヴィン・ゲニッツ (Groupama – FDJ)
  4. アンドレアス・クロン (Lotto Soudal)
  5. ダミアン・ホーゾン (Team BikeExchange)
  6. マイケル・ストーラー (Team DSM)
  7. レイナルド・ヤンセファンレンズバーグ(Team Qhubeka NextHash)
  8. ジョセフロイド・ドンブロウスキー (UAE-Team Emirates)

 

だめだ。もう捕まった。3級山岳頂上まで後2km。これは中々逃げが決まらないな。

 

頂上前でマッティオ・トレンティンがペースを上げる。

 

頂上手前で、ロマン・バルデがスパートをかけて、ダミアーノ・カルーゾがまくった。1位通過でダミアーノ・カルーゾが3ポイントを獲得。ロマン・バルデは2ポイント。

3位はマッティオ・トレンティン。

 

1級山岳   ラ・コリャダ・リョメナ    7.6km・9.3%

イネオスのディラン・ファンバーレが先頭に立って引き始めた。

 

後続では大きな逃げが出来つつある

 

ディラン・ファンバーレが二人で抜け出しているが、タイム差は少ない。

 

ディラン・ファンバーレは、UAEのダビ・デラクルス、マッティオ・トレンティンなどに捕まる。

 

ミケル・ランダが集団からアタックして逃げ集団に入りこむ。

 

1回目の1級山岳頂上まで1.8km。

 

マイケル・ストーラーが1級山岳ラ・コリャダ・リョメナの1回目の1位通過となる。

  1.  マイケル・ストーラー Team DSM 10ポイント
  2. オスカー・カペド Burgos-BH 6ポイント
  3. マッティオ・トレンティン UAE  4ポイント
  4. オリヴィラ・ルガック Groupama-FDJ 2ポイント
  5. ダビ・デラクルス UAE 1ポイント

 

なんと、リーダーのオドクリスティアン・エイキングが登りで遅れてしまう。

 

これは長い一日になりそうだ。誰もアシストがいない。

 

頂上から、Groupama-FDJのオリヴィラ・ルガックが逃げだした。

 

プリモッシュ・ログリッチは集団後方から上がっている。

 

2回目の1級山岳ラ・コリャダ・リョメナ 

集団はパヴェル・シヴァコフとトム・ピドコックの若い二人が引く。

 

オリヴェイラ・ルガックが追いつかれた。

 

逃げていた、オリヴェイラ・ルガックが集団に吸収される。

 

オドクリスティアン・エイキングは下りで集団に合流。だが、またも集団から遅れそうだ。中切れになっている。シモーネ・ペティッリがアシストとして残っている。

 

頂上まで4.8kmもあるのに、すでに24秒タイム差がついている。雨が降っているので下りでも追いつかないだろう。

 

 

パヴェル・シヴァコフの背後からエガン・ベルナルがアタック!

 

すぐにプリモッシュ・ログリッチがチェックにつく。

 

二人は、完全に集団から抜け出した。

 

エガン・ベルナルは、有言実行だ!

 

プリモッシュ・ログリッチは、しっかりとベルナルをマーク。ただ、残り60kmもあるので速すぎるのではないかな。総合ジャンプならばokだけど。

 

ミゲルアンヘル・ロペスが単独で前の二人を追う。

 

後続は、14人。

  1. ステファン・クライスヴァイク Team Jumbo-Visma
  2. セップ・クス Team Jumbo-Visma
  3. ジャック・ヘイグ Bahrain Victorious
  4. ワウト・プールス Bahrain Victorious
  5. ジーノ・マーダー Bahrain Victorious
  6. フェリックス・グロスチャートナー BORA-hansgrohe
  7. ギョーム・マルタン Cofidis, Solutions Crédits
  8. アダム・イェーツ INEOS Grenadiers
  9. ダビ・デラクルス UAE Team Emirates
  10. エンリク・マス Movistar Team
  11. クレモン・シャンプッサン AG2R Citroën Team
  12. ペン・ツヴィホフ BORA-hansgrohe
  13. レミ・ロシャス Cofidis, Solutions Crédits
  14. ルイス・メインチェス   Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux

 

ベルナルは、この1級山岳は引き続けるつもりだ。頂上まで後1.4km。

 

ログリッチは余裕でついているのだろうか?

 

後続は、Bahrain Victoriousが引く。

 

バーチャルでログリッチがトップに立つ。

 

エガン・ベルナル先頭で2回目の1級山岳ラ・コリャダ・リョメナを越える。残りは超級山岳ラゴス・デ・コバドンガ だけだ。

ここでリーダーに立ったライダーは、総合優勝することが常だ。

 

エガン・ベルナルは全く振り向かない。どこまで引き続けるのか。

 

あ~、なんとオドクリスティアン・エイキングが落車してしまう。雨の下りで飛ばしてはいけない。

 

 

さらに、同じカーブで3人が落車。アレクサンドル・ウラソフはかなり痛そうだ。

 

残り45.6kmで、ついにプリモッシュ・ログリッチが先頭交代を初めた。このまま二人でいけば凄いタイム差が稼げる。

 

バーチャルで、ベルナルは5位に。あと、2分縮めればベルナルが2位に上がることも可能となる。

 

ベルナルは、最後の超級山岳でどこまで持つだろう。まずは、落車せずに登りまでつかないといけない。

 

後続は、BORAのペン・ツヴィホフが引く。更に3人が追いついてきた。

  • LÓPEZ Juan Pedro (Trek – Segafredo)
  • CABEDO Óscar (Burgos-BH)
  • HIRT Jan (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)

ミゲルアンヘル・ロペスは、すでに後続集団に戻っている。

 

先頭2人は残り25kmのゲート越えた。ベルナルのこの足がブエルタの最初からあれば、もっと違った展開になっていただろう。

 

エガン・ベルナルが、バーチャルでエンリク・マスを抜いて4位に上がる。3位に上がるのは時間の問題だ。リーダーのオドクリスティアン・エイキングは4分以上遅れている。

 

フェリックス・グロスチャートナーが落車。チェーンも外れてしまった。

 

超級山岳 ラゴス・デ・コバドンガ    12.5km・6.9%

ログリッチもまさか、残り60kmから二人になるとは思っていなかっただろう。アップの時の顔は舌を出したり、よだれを垂らしたりで結構きつそうだ。

 

落車したフェリックス・グロスチャートナーが追いついてきた。人数が増えて、23人まで増えている。

 

ゴールまでは、まだ12kmある。後方は、Bahrain Victoriousの引きで30秒縮めて1分30秒と迫ってきた。ただ、ここからまた登りなので、二人が捕まるとは思えないけど。

 

ギョーム・マルタンが切れてしまった。もう戻ることはない。これは総合順位に関わってくる。

 

ワウト・プールスとジーノ・マーダーがジャック・ヘイグを引く。まだ15人のメンバーが残っている。

 

一時は1分18秒まで迫られたが、再び1分37秒まで開いてきた。

 

なんと、残り7.4kmでベルナルが遅れてしまう。ログリッチについていけない。

 

これで後続に追いつかれたら全てが0になる。

 

もう、ベルナルの姿が見えなくなった。

 

ベルナルは、あっと言う間に30秒の差をつけられてしまう。

 

後続は、ミゲルアンヘル・ロペス、セップ・クス、アダム・イェーツの3人が前に出る。

 

ベルナルの足が重い。ゴールまで2位の死守は難しい。

 

後続は5人に。

  1. セップ・クス Team Jumbo-Visma
  2. ジャック・ヘイグ Bahrain Victorious
  3. ジーノ・マーダー Bahrain Victorious
  4. アダム・イェーツ INEOS Grenadiers
  5. エンリク・マス Movistar Team
  6. ミゲルアンヘル・ロペス Movistar Team

 

エンリク・マスが単独3位となる。前のベルナルを猛追する。

 

アダム・イェーツが引いて、エンリク・マスを捕まえたところで、セップ・クスがアタックをかける。

 

ログリッチは残り2.5km。ベルナルに1分19秒のタイム差。

 

後続はまとまった。前にベルナルの姿が見えてきた。

 

登り切ったところで、ベルナルがセップ・クスに抜かれる。

 

ベルナルは集団後方についている。

 

プリモッシュ・ログリッチは、見事にステージ優勝。これでマイヨ・ロホを奪還。ステージ3勝目となった。

 

 後続は、ミゲルアンヘル・ロペスが先頭で入ってくるが。

 

 

セップ・クスがまくって、ワンツーフニッシュをきめた。ログリッチから1分35秒遅れで入ってきた。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第17ステージ リザルト

nk Rider Team UCI Pnt Time
1
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma 100 80 4:34:45
2
 KUSS Sepp
Team Jumbo-Visma 40 50 1:35
3
 LÓPEZ Miguel Ángel
Movistar Team 20 35 ,,
4
 YATES Adam
INEOS Grenadiers 12 25 ,,
5
 HAIG Jack
Bahrain – Victorious 4 18 ,,
6
 MAS Enric
Movistar Team   15 ,,
7
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers   12 ,,
8
 MÄDER Gino
Bahrain – Victorious   10 ,,
9
 MEINTJES Louis
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux   8 2:29
10
 CHAMPOUSSIN Clément
AG2R Citroën Team   6 2:44
11
 KRUIJSWIJK Steven
Team Jumbo-Visma   5 ,,
12
 GROßSCHARTNER Felix
BORA – hansgrohe   4 2:47
13
 DE LA CRUZ David
UAE-Team Emirates   3 ,,
14
 HIRT Jan
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux   2 3:43
15
 MARTIN Guillaume
Cofidis, Solutions Crédits   1 4:46

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 3 ▲2
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma 20 68:42:56
2 4 ▲2
 MAS Enric
Movistar Team   2:22
3 5 ▲2
 LÓPEZ Miguel Ángel
Movistar Team   3:11
4 6 ▲2
 HAIG Jack
Bahrain – Victorious   3:46
5 2 ▼3
 MARTIN Guillaume
Cofidis, Solutions Crédits   4:16
6 7 ▲1
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers   4:29
7 8 ▲1
 YATES Adam
INEOS Grenadiers   4:45
8 9 ▲1
 KUSS Sepp
Team Jumbo-Visma   5:04
9 10 ▲1
 GROßSCHARTNER Felix
BORA – hansgrohe   6:54
10 12 ▲2
 MÄDER Gino
Bahrain – Victorious   6:58
11 1 ▼10
 EIKING Odd Christian
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux   7:59
12 13 ▲1
 MEINTJES Louis
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux   8:12

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Pnt Points
1 1
 JAKOBSEN Fabio
Deceuninck – Quick Step     250
2 6 ▲4
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma     145
3 2 ▼1
 TRENTIN Matteo
UAE-Team Emirates     123
4 3 ▼1
 CORT Magnus
EF Education – Nippo     114
5 4 ▼1
 MATTHEWS Michael
Team BikeExchange     110
6 5 ▼1
 DAINESE Alberto
Team DSM     109
7 7
 DÉMARE Arnaud
Groupama – FDJ     88
8 8
 MAS Enric
Movistar Team     85
9 24 ▲15
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers     73
10 17 ▲7
 LÓPEZ Miguel Ángel
Movistar Team     72

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Pnt Points
1 1
 BARDET Romain
Team DSM     51
2 4 ▲2
 STORER Michael
Team DSM     34
3 2 ▼1
 CARUSO Damiano
Bahrain – Victorious     33
4 7 ▲3
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma     33
5 3 ▼2
 MAJKA Rafał
UAE-Team Emirates     29
6 6
 HAIG Jack
Bahrain – Victorious     19
7 10 ▲3
 KUSS Sepp
Team Jumbo-Visma     19
8 5 ▼3
 SIVAKOV Pavel
INEOS Grenadiers     16
9  
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers     10
10 9 ▼1
 TAARAMÄE Rein
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux     10

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers 68:47:25
2 3 ▲1
 MÄDER Gino
Bahrain – Victorious 2:29
3 4 ▲1
 LÓPEZ Juan Pedro
Trek – Segafredo 10:35
4 5 ▲1
 ROCHAS Rémy
Cofidis, Solutions Crédits 26:39
5 6 ▲1
 CHAMPOUSSIN Clément
AG2R Citroën Team 33:55
6 2 ▼4
 VLASOV Aleksandr
Astana – Premier Tech 35:40
7 7
 CRAS Steff
Lotto Soudal 58:39
8 8
 CEPEDA Jefferson Alveiro
Caja Rural – Seguros RGA 1:02:01
9 9
 MARTÍN Gotzon
Euskaltel – Euskadi 1:10:37
10 10
 SIVAKOV Pavel
INEOS Grenadiers 1:27:48

 

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