ジュリアン・アラフィリップは2020年、2021年と世界選手権ロードを勝ち取り連覇を果たした。
だが、昨シーズンからのケガや落車を考えると、アルカンシェルの呪いがあったとしか思えない出来事が続いた。
それは勝利数にも表れている。2018年、2019年と12勝を上げていたが、2022年シーズンはわずか2勝に留まっている。
ジュリアン・アラフィリップは特に困難だった2022年シーズンについて振り返っている。
常に回復の日々
Je tenais à souhaiter bon courage à toute mon équipe Quick-Step Alpha Vinyl Team pour Le Tour de France, que je vais suivre cette année avec forcément un sentiment particulier.
La santé et les objectifs de fin de saison sont aussi importants. pic.twitter.com/IvhgS6X9gy— Julian Alaphilippe Officiel (@alafpolak1) June 30, 2022
2021年には4勝を上げたが、2022年のジュリアン・アラフィリップの勝利はわずか2勝。
- イツリア・バスク・カントリー 第2ステージ 優勝
- ツール・ド・ワロンヌ第1ステージ 優勝
レース数も少なく、45レースしか走れていない。これも全て落車と7月末に発症したコロナが原因だ。
これについてジュリアンは、
「2022年のレースでは100%の状態ではなく、常にビルドアップ状態だった。もちろん、今シーズンを自分の希望や野心と一致させるのは難しい。特にレインボージャージを着た者としてね。
自分のキャリアの中で最も難しいシーズンだったが、家族があらゆる困難を克服するために助けてくれた。」
イタリアとベルギーでの重大事故
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今シーズンのジュリアン・アラフィリップは落車の連続だった。
不運としかいいようのない事故が相次ぐ。そのためツール・ド・フランス出場を逃し、ブエルタに出場したが、これもリタイヤ。
今一度、ジュリアンの困難な今シーズンを振り返ると。
シーズン最初のツール・ド・ラ・プロヴァンスは総合2位で終えている。だが、これも万全の状態で迎えた訳ではなかった。
そして、ストラーデビアンケでは宙を舞う落車をしてしまう。なんとかゴールしたけど失意の58位。
プランツパイルでは、チームサポートカーに落車をさせられてしまいDNS。
ミラノ~サンレモも気管支炎で欠場。
そして、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュでは、肩甲骨の骨折、2本の肋骨の骨折、肺の虚脱の大けが。ロマン・バルデに助けられている。
そして、復帰したツール・ド・ワロニーで第1ステージ優勝。だが、コロナにより第3ステージでリタイヤとなってしまう。
そして、ブエルタ第11ステージのカーブで単独落車で肩の脱臼。レムコの山岳アシストの仕事も出来ずリタイヤとなってしまう。
特に、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュの骨折では、2か月の強制休養となり、ツールも逃している。
「怪我から何度も復帰することは、実はクラッシュそのものよりも大変なことだった。痛みはそれほどでもなかったかもしれないが、ずっと長く続いた。
ダウンヒルで危険な状態になると、以前より少しクラッシュが怖くなるんだ。だからといって、もっとブレーキをかけるとか、今のダウンヒルライダーが悪いというわけではない。」
後遺症はなし
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しかし、これだけの落車にあっても、物理的には後遺症はない。
「幸いなことに、今は自転車に乗っても痛みはない。だから、レースも怖くない。2023年、私を妨げるものは何もない。
子供の頃、ツアー・オブ・フランドルをテレビで見るのが大好きだった。2020年に初めてツアー・オブ・フランドルを走ったけど、クラッシュしてしまった。」
「レースは痛いし、肉体的にも精神的にも厳しいが、好きなレースだ。2023年のツールに復帰し、ベストの状態で走りたい。
調子がいいとき、うまくいっているときは、本当に楽しくて仕方がないんだ。成功は、ツールや他のすべての瞬間の痛みを取り除いてくれる。」
2023年シーズン、ジュリアン・アラフィリップはアルカンシェルで走ることはない。再び、アタックを繰り返すジュリアンの姿が見られるはずだ。
ジュリアン・アラフィリップの2023レーススケジュールは
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24.03 E3 サクソバンク・クラシック
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26.03 ヘント〜ウェヴェルヘム
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29.03 ドワルス・ドール・フラーンデレン
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02.04 ロンド・ファン・フラーンデレン
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16.04 アムステルゴールドレース
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19.04 フレッシュ・ワロンヌ
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23.04 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ
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01.07 ツール・ド・フランス
フランダースクラシックだけでなく、アルデンヌクラシックもジュリアンの目標の一つとなる。特に、フレッシュ・ワロンヌでは4回目の優勝がかかっている。
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