ジャンニ・モスコンはINEOS Grenadiersから2022年にAstana Qazaqstan Teamに移籍。
アスタナでは、エースとしてクラシックに望み、大活躍かと思っていた人は多いはず。だけど、ジャンニ・モスコンの活躍は、全く聞かれることなくシーズンは終わってしまった。
ジャンニ・モスコンにとって、2022年はすぐに忘れてしまう年となりそうだ。
コロナと気管支炎だけでなく、ジャンニ・モスコンには体調が戻らない理由もあったことがわかっている。
春先の不調
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ジャンニ・モスコンは、コロナ感染と気管支炎のために、春先のレースで良い結果を得ることは全くなかった。
2021パリ~ルーベではパンクと落車により追いつかれてしまったけれど、トップを独走する走りを見せ4位となっている。だが、今シーズンのモスコンは、得意のワンデーレースでもリタイヤが続いてしまった。
「ここ数ヶ月は体調を崩し、本来の力を発揮することができなかった。今シーズンは自分らしくなかったから、新しい年が楽しみだ。
トレーニングができず、すぐに疲れてしまったんだ。ちょっと頑張るたびに、調子が良くなるどころか、さらに疲れてしまった。」
この不調については、シーズン後半になってから、ようやく原因が分かっている。
不調の原因は?
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28歳のモスコンは、春はバラバラになってしまったが、夏場には改善されることを期待した。
ツール・ド・スイスに出場し、ツール・ド・フランスにも顔を出したが、これらのレースでも泥沼のような展開が続く。
ツール・ド・フランスでは、コロナ感染の後遺症で早々にタオルを投げなくてはならなかった。第8ステージでゴールすることなくリタイヤ。
後遺症だけではないと思われ、モスコンは再度検査を受けた。すると、血液中のバクテリアに感染していることが判明した。
そこから、抗生物質と免疫システムの強化で治療を行い、2か月後にレースに復帰している。3レースほどリタイヤが続いたが、コッパ・ベルノッキで12位。グラン・ピエモンテ16位と復調。
ツール・ド・ランカウェイでも調子が良く、アタックをかける姿も見られた。
「気分の良さは、私たちのスポーツで最も大切なことだ。今はまた気分がよくて、とてもいい感じだ。
またトレーニングの刺激に体がよく反応し、ストレスもかけられるようになった。これからの季節が楽しみだ。
今シーズンは自分らしくなかったが、ようやくすべてが正常に戻った。今は少し休んでいるが、その後は2023年に向けてまっしぐらだ。」
イタリアの怪童と呼ばれていたジャンニ・モスコンも、すでに28歳。来年には実力を解放させなくてはならない。それはチームのためでもある。
また、ゴール前から逃げるジャンニ・モスコンの姿を期待したい。
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