ジロ・デ・イタリア第9ステージの個人タイムトライヤルで4秒差で4位となったシュテファン・キュング。
ティボー・ピノをアシストして、山岳ポイントの前で引いている姿もあり、好調なことが確認できていた。
だが、シュテファン・キュングは第10ステージをスタートしない。その理由とは?
ジロをリタイヤ
Stefan Küng ne prendra pas le départ de la 10e étape. Dans le but de préparer ses prochains objectifs, le coureur suisse est mis au repos, après l’enchaînement des classiques et de la première partie du Tour d’Italie. pic.twitter.com/nncIepTGWp
— Équipe Cycliste Groupama-FDJ (@GroupamaFDJ) May 15, 2023
シュテファン・キュングも、ジロ・デ・イタリア第10ステージをスタートしないことが決定した。
レムコ・エヴェネプールと、リゴベルト・ウラン(EF Education – EasyPost)がコロナテスト陽性でリタイヤしたのとは対照的に、自身の決断でリタイヤすることをチームがツイッターで発表した。
シュテファン・キュングは、クラシックシーズンとジロ・デ・イタリアの前半を終えて休養し、今年の他の目標に備えるという。
今年はクラシックでも好調。
- ヴォルタ・アン・アルガルヴェ第5ステージ個人TT優勝
- E3 サクソクラシック 6位
- ロンド・ファン・フラーンデレン 6位
- パリ~ルーベ 5位
シュテファン・キュングは、ジロの2つのタイムトライヤルでステージ勝利を狙ってやってきた。第1ステージは、レムコから43秒遅れの6位。
第9ステージでは、4秒差の4位。この二つの個人タイムトライヤルのためにジロに参戦していたのだ。この後、ジロは厳しい山岳ステージを迎える。
シュテファン・キュングにとっては、最後の個人タイムトライヤルも登りがあり、これ以上出場するメリットはないと判断したようだ。ただ、これは最初から決まっていたのだろう。
第9ステージ後のコメント
なんて言ったらいいんだろう。これは私の人生の物語なのでしょう。僕はいつも勝利ギリギリの走りをする。
総合優勝候補では、路面が少し乾いてしまったので、それも僕には役に立たなかった。
でも、アウトドアスポーツだから、それを言い訳にするわけにはいかない。これまでにも何度も、あと一歩のところまで行ったことがある。
今回もまた、十分ではなかった。とても悔しい。
シュテファン・キュングの今年最大の目標は世界選手権個人タイムトライヤルだ。2022世界選手権では、トビアス・フォスに3秒差で2位。
今年こそはトップを狙っている。だが、そうするとツール・ド・フランスを全て完走していたら、勝てるチャンスはなくなる。
- ツール・ド・フランス 7月1~7月27日
- 世界選手権ロード 8月6日
- 世界選手権個人タイムトライヤル 8月11日
- ブエルタ・ア・エスパーニャ 8月26日~9月27日
仮に、シュテファン・キュングがツール・ド・フランスに出場しても、途中リタイヤして世界選手権に備えるかもしれない。もしくは、ツールをスキップとなるかもしれない。
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