2023 クリテリウム・デュ・ドーフィネ第5ステージ　　お～ヨナス・ヴィンゲゴー!

第4ステージの個人タイムトライヤルでは、エリートのタイムトライヤルで初めて勝利したミッケル・ビョーグがステージ優勝。

プロ初優勝でもあり、総合リーダージャージも初めてのことだ。チームのエースはアダム・イェーツだけど、チームはジャージを守るためにサポートするのでは。

とりあえず、このステージではキープが目標となるだろう。

 

第5ステージ   コルモランシュ・シュル・ソーヌ～サラン・レ・バン191.1km

 

山岳ステージの前に丘陵ステージが待っている。最初の90kmは平坦。ジュラ山脈に入って3級山岳をこえて、一度フニッシュラインを通過する。

その後、ローカルラップを1周してゴールだけど、最後のテシー峠の登りからゴールまで15km。逃げ切るには良い距離だけど、どうだろうか?

 

1. 3級山岳　Côte de Château-Chalon  4.4km・4.1%
   
2. スプリントポイント　　サラン・レ・バン
3. 3級山岳　Côte d’Ivory 　2.2km・5.7%
4. 2級山岳　テシー峠 　3.7 km・8.2%

 

スタート前

第5ステージスタート時の4賞ジャージは

• 総合　ミッケル・ビョーグ　UAE Team Emirates
• ポイント賞　クリストフ・ラポルト　Jumbo-Visma
• 山岳賞　ドナヴァン・グロンダン　Team Arkéa Samsic
• 新人賞　フレッド・ライト　Bahrain Victorious

 

6人の逃げ

残り186kmで6人が逃げに。

1.  トーマス・デヘント (Lotto Dstny)
2.  エドヴァルド・ボアッソンハーゲン (TotalEnergies)
3.  ヨナス・グレゴー (Uno-X Pro Cycling Team)
4.  ゲオルク・ツィンマーマン (Intermarché – Circus – Wanty)
5.  ニルス・ポリッツ (BORA – hansgrohe)
6.  レオン・ハインシュケ (Team DSM)

 

3級山岳　Côte de Château-Chalon  4.4km・4.1%

ポイント獲得順位は

1.  ヨナス・グレゴー (Uno-X Pro Cycling Team)　2ポイント
2.  レオン・ハインシュケ (Team DSM)　1ポイント

 

集団はUAE Team Emiratesのルイ・オリヴィラとSoudal – Quick Stepのレミ・カヴァニャが引いている。Lotto-Dstnyのマキシム・ファンジルスは体調不良でリタイヤしている。

 

スプリントポイント　　サラン・レ・バン

ニルス・ポリッツ先頭でスプリントポイント通過。

1. ニルス・ポリッツ　BORA-hansgrohe　10ポイント・3秒
2.  レオン・ハインシュケ (Team DSM)　6ポイント・2秒
3. トーマス・デヘント　Lotto-Dstny　4ポイント・1秒

 

集団はBahrain Victoriousのハーマン・ベーンシュタイナーが先頭で通過。タイム差は2分57秒。

 

3級山岳　Côte d’Ivory 　2.2km・5.7%

集団はリチャル・カラパスのためにEF Education-EasyPostも集団牽引に加わる。残り37.2kmでタイム差は1分21秒。

 

先頭は3級山岳を通過。

1. ヨナス・グレゴー (Uno-X Pro Cycling Team)　2ポイント
2. ゲオルク・ツィンマーマン (Intermarché – Circus – Wanty)　1ポイント

 

トーマス・デヘントは、2011年にツール・ド・スイスで勝利している。

トーマス・デヘントのレース前コメント

今日はいい脚を作るために昨日限界まで走ったわけではない。最後の登りは厳しいが、その前から決勝は始まっている。誰が運転して制御したいのかについては多くの疑問符が付くが、それは逃走者にとってのみ良いことだ。

 

あ～、ひどい。ミッケル・ビョーグはリーダージャージなのに、やはりアダム・イェーツのアシスト作業をしないといけないようだ。2番手についている。

 

INEOS Grenadiersのカルロス・ロドリゲスは両肘に包帯が巻かれている。

 

先頭は、ニルス・ポリッツ、トーマス・デヘント、ゲオルク・ツィンマーマンと逃げのスペシャリストが揃っているけど、プレゼントは貰えない。

 

集団は逃がす気なしで、横一列で追い詰めていく。

 

先頭は次のテシー峠まで持つだろうか。タイム差は1分を切ってきた。

 

先頭にはポイント賞のクリストフ・ラポルトが上がってくる。残り19.9kmで34秒差に。

 

2級山岳　テシー峠 　3.7 km・8.2%

ニルス・ポリッツは、ギアの調子が悪くて遅れる。

 

マウリ・ファンセベナントがジュリアン・アラフィリップを引いてアタック!

 

あっと、リーダーのミッケル・ビョーグが落車。

 

 

走りだしたが、これはピンチだ。

 

逃げていたメンバーに集団が迫る。

 

先頭はUno-X Pro Cycling Teamのヨナス・グレゴー。

 

ここで、アシストを受けた、リチャル・カラパスがアタック!

 

リチャル・カラパスが、逃げていたゲオルク・ツィンマーマンに迫る。後ろはアラフィリップだ。

 

さらに、カラパスは、先頭のヨナス・グレゴーに迫る。

 

リチャル・カラパスが先頭に立った。ヨナス・グレゴーは捕まり、リチャル・カラパスの後ろにヨナス・ヴィンゲゴーが付く。

 

二人は一気に、後続を引き離す!

 

 

ジュリアン・アラフィリップは、二人についていけない。

 

リチャル・カラパス固定で引く。

 

ミッケル・ビョーグのアシストはいない。これは、今日でリーダージャージとお別れだ。

 

リチャル・カラパスがずっと引いている。

 

あら～。頂上まで1.3kmでリチャル・カラパスが切れてしまう。

 

これはヨナス・ヴィンゲゴーがゴールまで行ってしまうパターンなのか。

 

ひえ～、後ろが見えなくなった。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、34秒引き離した。

 

うまく撮れなかったけど、ヨナス・ヴィンゲゴーはフロントシングルだ。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは単独でポイントを通過。

 

集団はUAE Team Emiratesのラファウ・マイカが引く。アダム・イェーツが2番手だ。

 

ミッケル・ビョーグは第2集団。すでに1分47秒離れている。

 

すでにヨナス・ヴィンゲゴーがバーチャルリーダー。2位にベン・オコナーが上がっている。

 

雨が降り始めた。残り12.4kmで43秒差。ヨナス・ヴィンゲゴーは山岳ステージを待つことなく動きだした。まあ、リチャル・カラパスが逃げたら仕方ない。

 

集団にはINEOS Grenadiersからエガン・ベルナルも残っているようだ。

 

いった!   エガン・ベルナルがアタックだ。

 

さあ、追いつくのか?

 

あ～、ベルナルは捕まりそうだ。

 

残り5.3km。37秒ある。

 

あ～、ベルナルは捕まってしまう。

 

エガン・ベルナルは、最後尾についている。追走は19人。

 

残り1.6km。タイム差は35秒と変わらない。

 

タイム差を保ったままヨナス・ヴィンゲゴーが帰ってきた。残り1.3kmだ。

 

集団の機能はどうだったのか。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーがタイム差を保ったままゴールに。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、集団を大きく引き離してゴール。ツール・ド・フランスに向けて万全のコンデションであることを示した。

これで明日からは余裕を持ってレースを展開できる。

 

集団はジュリアン・アラフィリップがスパート。

 

最後はUno-X Pro Cycling Teamのトビアスハラン・ヨハンネセンに追いこまれたがジュリアン・アラフィリップが2位に。アラフィリップはボーナスタイム6秒を獲得して総合3位に上がってきた。

 

ミッケル・ビョーグは2分23秒遅れでゴール。バイバイの挨拶をしている。もう少し、着ていられると思っていたけど、仕方ない。

 

リザルト

ヨナス・ヴィンゲゴーのコメント

本当は攻撃したくなかったが、カラパスが攻撃してきたときは反応しなければならなかった。勝利には満足している。

フランス南部で子供6人が刺された事件をヨナス・ヴィンゲゴーは話だした。

私の思いはそこにある。アヌシーでは今朝、男が遊び場に入り込み、そこで数人の子供を刺した。知られている限り、6人の子供が重傷を負った。私は家族全員のことを考えている。今のところ自転車競技は重要ではない。

ヨナス・ヴィンゲゴーは、事件のことを話した後に涙ぐみインタビューを後にしている。

 

2位のジュリアン・アラフィリップのコメント

限界まで本当に頑張った。私たちはチームを前にしてドライブし、何かが可能かどうかを確認した。彼らは素晴らしい仕事をしてくれたが、最終的には最後の登りが私には少し難しすぎた。

カラパスには従えなかったし、もちろんヴィンゲゴーにも従えなかった。

現在ランキング3位となっている。その座を守りたいと思っている？

それは、後でわかる。私たちは一日一日を受け止めていく。

第5ステージリザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞