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UCIは2023年から個人タイムトライヤルでサポートカーの距離を規定 優位性はなくなるのか?

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UnsplashDiana Polekhinaが撮影した写真
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これまで、個人タイムトライヤルで有力選手の後ろのサポートカーには多くのスペアバイクが積まれており、これがライダーを後押しするのではないかと言われていた。

 

後ろに、大きな壁があるようなものなので有利になるという考えだ。これについて、Israel – Premier Techのアレックス・ダウセットは、そんなのグレーだと批判していた。

 

これについて、UCIは2023年からの改定ルールを作成した。その内容とは?

 

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距離について

 

今回、UCIは第2.4.023条にルールを追加した。

2023年からは、自動車はライダーの10m後方ではなく、15m後方を走行しなければならなくなる。

 

後続車はライダーから15m以上離れなければならず、追い越したり、ライダーと並走してはならない。

故障の場合、ライダーと後続車が停止しており、かつ誰の妨げにもなっていない場合にのみ、援助を行うことができる。

 

これはすべて、サイクリストの周りに流れる気流の押し出し効果を抑えるためだ。

具体的に、ベルギーの科学者Bert Blockenは、10m後ろを走行する車は、約0.23%の抗力低減を提供し、1kmあたり0.078秒に相当すると計算している。

10kmならば1秒。ただ、距離が伸びれば伸びるほどタイムに影響してくるのは間違いない。タイムトライヤルならば、数秒で勝負が決まるのだから重要となってくる。

15m後方ならば、少し効果が落ちる程度のような感じがしないでもないけど。

この新しいルールによって、UCIはタイムトライアルのライダーがフォローカーから得られるアドバンテージを取り除きたいと考えている。

一時期、距離を30mに伸ばして空力的な優位性を完全になくす案が浮上したが、それには至っていない。それと、タイムトライヤルにおけるサポートバイクの数もルールにはない。

まあ、これは複数のライダーを順番にサポートしないといけないので、バイクの数までは言及されなかったということだろう。

来シーズンからは、サポートカーとライダーの距離についても少し関心を持って見ておく必要がありそうですね。

 

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